IC-9700 バックアップ電池交換で修理に出す  2023年 5月


もうすぐ買って4年に成るIC-9700

 IC-9700を買ったのが2019年 7月30日なので、早いものでもう少しで4年目になる。


 憧れていた固定機は電波が見えて機能満載でとても良く出来ていて、あまり使いこなしてないが、気に入っている。


 でも最近ではIC-9700よりIC-7300の方が使う頻度は多いような気がする、というのも、喋るより、パソコンの画面での交信、デジタルの、FT-8の方が多くなっているからだ。



 で、IC-9700だが、ちょっと前から気になることが、無線機に付いている時計が狂うようになってしまった。



 無線で交信するのに何ら問題は無いが、無線機の電源を入れると、無線機の表示に出ている時計が 0:00 に成っている、毎日電源を入れれば大丈夫らしいが、2日くらい電源を入れないと 0:00 にリセットされてしまう、これは微妙な問題だ。


 昔の無線機には時計など付いて無かった、無線交信が成立する定義は、相手のコールサインとシグナルレポート、そして交信時間なので、無線機に付いている時計で時間を確認できればすべてが完結するのは良いことだ、でもシャックには電波時計が置いて有るので、小さな表示の時計はあまり見たことが無いが。


 この無線機にはモジュラージャックが付いていて、インターネットに接続しておけば、タイムサーバーと同期することが出来るので、正しい時間を表示ことができるが、それだけのために常時ネットに繋げておくのもどうかという事でネットには接続してない。


 昔から無線機にはリチュームボタン電池が入っていて、電源を落としている時のメモリーや周波数の保持をしているようだが、これも同じだろうと思って、リチュームボタン電池を交換すれば直るだろうと思っていた、昔オークションで買って使えなかった古い無線機TS-811Dをいじった時に買ったリチュームボタン電池用のホルダーも有る。


 でもリチュームボタン電池は10年くらいもつので、やはりそれくらいはもって欲しい、4年では短い。


リチュームボタン電池用のホルダー こんなふうに直すつもりが

 でも取り扱い説明書を読むと、この機械は時計用のバックアップ電池として、充電式電池が組み込まれていると有る。


 丁度そんなとき無線でつながった局からIC-9700やIC-7300はバックアップ電池が悪くなるが、無線機メーカーiCOMも内容を認めていて安い値段で修理してくれるという情報をいただいた。


 昔の無線機には回路図も付いていたが、今の無線機には付いて無いのでカバーを取って基板を確認すると、裏側の基盤にそれらしい部品が有る、0.33F 5.5V スーパーキャパシタこれかなと思うが、これを交換するとなると基板の裏から半田付けされているので基板そのものを外さないと交換出来ない、基板にはフレキ端子や小さなコネクターなど沢山付いていて、外すともとに戻らなくなる可能性も有るので、この際修理に出してみることにした。


IC-9700の裏側のカバーを外したところ、左上の方に有る
ムラサキで囲んだ部品かと思ってしまった
これだろうと思ったが違ったようだ、
0.33F 5.5V スーパーキャパシタ

 5月10日に購入した伊勢崎の無線機屋さんに持って行き修理を依頼すると、5月26日に直ったとの電話が来る、修理費は技術料3000円部品代ML414HIV01Eが200円消費税を入れて3520円別途送料が1419円で合計4939円となった、通常何かの修理だとすぐに1万円くらいかかるらしいので安かったと言えるのだろうが、リチュームボタン電池を自分で交換すれば500円もかからないのにと思ってしまう。


 戻って来た無線機の蓋を開けて確認すると交換したのはスーパーキャパシタではないらしい、修理明細を見るとML414HIV01Eという充電電池を交換したと有る、ML414HIV01Eをネットで検索すると、IC-7300 時計電池ML414HIVEというのが出てくる、すでにこの電池がダメになってしまうというのは、多くの局が経験している周知の事実らしい。


これが交換されたML414HIV01E充電電池

 ML414HIV01Eという充電電池を使っているのはIC-9700だけでなくIC-7300そうだしほかにも有るらしい、高価な無線機にこんな部品を使うとはiCOMの設計のセンスを疑ってしまう、IC-9700はネット接続で時間を合わせられるが、IC-7300はいちいち手動で合わせないといけない、寿命を迎えた充電電池をそのまま付けておくと液漏れの心配もある。


 修理したIC-9700はこれで4年くらいは大丈夫だろうが、IC-7300の方も来年あたりダメになりそうだ、ML414HIV01Eはアマゾンで500円で買えるようなので、IC-7300は自分で直そうと思う、その時はリード線を引き出して電池に接続し、次のその時期が来たら簡単に修理できるよう備えようと思っている。


IC-7300の時計バックアップ電池、左フレキ端子の隣

2023年 5月 foxtrot