2度めの中倉山は足を延ばして沢入山まで 2022年11月25日(金)

 
中倉山
(ナカクラヤマ)
標高1530mくらい
栃木県日光市
 
沢入山
(サワイリヤマ)
標高1704m
栃木県日光市
  中倉山山頂 沢入山山頂

● 25年ぶり

 中倉山は1997年11月 2日に登っている、もう25年も前になってしまった、「ヤマラン」のベテラン登山者のNさんや今は亡き太田の先生が案内してくれるというので、山と無線のメンバーや群馬の無線仲間など総勢15名ほどのパーティで登った。


 私は山歩きを始めて6年ほどで、私一人で登山道の無い山など登れるはずもなく、メンバーに加えていただけたのは本当にラッキーだった。


 当時は銅(あかがね)親水公園はまだ無かったようだが、今の公園の辺りに車を置いて、4駆に乗り換えて仁田元川に並行して付けられた林道を行き適当なところから登ったようだ。


 中倉山は孤高のブナが有名で最近は多くの人が登っているようで、登山道も整備されたようだ、当時も中倉山山頂稜線からの展望は最高で、電波の飛びも大変良かった、その時の記録は「群馬山岳移動通信」のホームページに詳しい。


 11月25日朝6:00ちょっと過ぎに家を出る、大間々町から足尾町に向かう国道122号線の紅葉が丁度見ごろだ、銅親水公園駐車場に着くと平日だというのに車は7割くらいも停められている、全部が登山者とは思えないが、今の時期でも釣りが出来るのだろうか。


銅親水公園駐車場

 支度をして舗装された道を登って行きゲートをくぐって北に行く、以前ここから山の会のSさんと社山に登った事があるが、その時はここを直進北に向かったが、今日はT字路を左、東に向かう、九蔵川を渡るが、水は澄んでいて大変綺麗だ。


右のピークが中倉山かな

● 林道を行く

 北から尾根が伸びていて道は迂回するように付けられている、道路はコンクリートで簡易舗装されている、以前来たときはでこぼこの林道を車で送ってもらったのでここは歩いて無い、T字路を左に向かうべきところを直進してしまった。


 YAMAP から GPX データーを落としてスマホに入れて有るので、間違いにすぐ気が付き、戻ることが出来た。


松木川を渡った正面の植林地

 松木川を渡った正面の斜面は植林のために整備されている、植林された木には鹿の食害から守るための網が巻かれていて大胡中学校 2022 6 13 と書かれている、ここは栃木県だが、前橋市の大胡中学校の生徒が植林したようだ。


 林道を行くと、仁田元川に架かる道水管が有る、以前はここを歩くことも出来たようだ、道水管を過ぎると金網が有る、何かと思ったら、「囲い罠」だった。


 以前から鹿が増えて食害に悩まされているのは知っていたが、入り口が小さいのでイノシシかな、道の右側には金網も付けられている、この辺りの斜面から下って来るときは気を付けないといけない。


何かと思ったら「罠」だった


林道を行く 登山口はまだ先のよう

 林道途中に左に行く道があり、先の方でダムの工事をしているらしく車が下りていったが、作業をしている音が聞こえる。


 やがて右の方に中倉山への登山口が有って、道標がある、ケルンの上には鹿のしゃれこうべが乗っている、以前登ったときはもう少し手前の斜面を登ったような気がするが今となっては全く判らない。


● 登山口に着く

中倉山登山口 急な登山道

 急な登山道を登って行くと、一名の登山者が登って来て追い越していく、しばらくは上の方を歩いているのが見えていたが、そのうちに見えなくなってしまった、すると今度はペアの登山者が追い付いてきた、平日だしマイナーな山なのに人気が有る、山頂でこの登山者と話したところ、ユーチューブに載っていたのでこちらに来たと言っていた。


 急な登山道をひたすら登って行くと、稜線に乗り、登山道は右に向かう、ここからも急な道は続く。


 登って行くとちょっとしたピークが有って、先に登っていたペアの登山者が休んでいたので私が先に行く、この辺りから、斜面の上に男体山がわずかに見えてくる。


男体山が見えてくる

 登山道は先で三つに分かれる分岐が有るので、展望が良さそうな右の方に行くと、また一名の若い登山者が追い越していく、斜面右側が開け素晴らしい展望が広がって来る。


● 山頂稜線に登る

半月山、右に平らな駐車場が確認できる 左のピークが1998年に登った赤倉山、下に銅親水公園

社山の後ろに男体山、社山は以前登った尾根が良く判る

 急な斜面を登ってきた疲れも忘れて写真を撮り登って行く、この辺りに1499.6mの三角点が有るはずなので気にしていたが、スマホの Geographica を見るといつの間にか通り過ぎていた、山頂はすぐ目の前で大展望が広がる。


笹の道を進めば山頂稜線の一角に出る 中倉山山頂

左から大平山、社山後ろに男体山

富士山と備前楯山? わずかに見えるのは白根山?

記念写真を撮る 孤高のブナを俯瞰する

● 無線は良く飛ぶ

 記念写真を撮ってから山頂南の斜面に三脚を立ててアンテナを組み立て、空いている周波数を探して CQ を出すと船橋市、杉並区、八潮市、横浜保土ヶ谷区の公園の移動局、市川市、所沢市、同じく横浜保土ヶ谷区の公園の移動局で仲間だそうだ、最後に竜ケ崎市の局と交信する、電波の飛びは大変良い。


 パンをかじってから、本日2座めの沢入山を目指す、稜線を西に行くと、尾根の上に落葉したブナの木が見える、以前に登った時はこの先の岩場の所で撮った写真が残っているので、孤高のブナの所も通ったはずだが、全く記憶にない。


孤高のブナ 沢入山はこのピークのさらに先だった

右の一番高いのは白根山左のピークは錫ヶ岳かな? 沢入山手前のピーク(通称波平ピーク)

 孤高のブナの先の岩場はちょっと怖かった、急な斜面を登って行くと登山者が下って来る、さらに先にも岩場が有るが、登山道は岩場の左を巻いているので危険は無い、急な斜面を休み休み登るとケルンの積まれたピークが有り、さらに先の少し木の有るピークが目指す沢入山の山頂だった。


● 沢入山

沢入山山頂 庚申山?

オロ山かな 皇海山?

 沢入山は木が有るのでちょっと先に行って写真を撮る、オロ山はたぶん間違いなさそうだが、他の山は良く判らない、沢入山山頂に戻って何時ものように、カップ麺を作る、今日はチキンラーメンの小とサケのおにぎりで、遅い昼食だ、無線を聞くと沢山出ている。


 時間が無いので付属のホイップで CQ を出すと、館林市の移動局、足立区の局、千葉県柏市の局が応答してくれた。


これから下る尾根 怖い岩場を慎重に下る

● 下山

 今日は天候の心配が無いので沢入山まで登ったが、暗くなる前には下りたいので、すぐに下山にかかる、登って来るときに後から登ってくる登山者がいたが、沢入山まで登ってこなかった、下って行くと波平ピークで並んで座っているペアの登山者がいた。


孤高のブナに下り中倉山に登る 中倉山を過ぎて

 中倉山を過ぎてからスマホの Geographica を見ながら三角点を探すと有りました、かなり埋まっていたが間違いなく1499.6mの三角点でした、ここから、登りと違う南に下るコースを下り、途中のピークで一休みして、急な登山道をひたすら下って行く。


 以前登った時はこの三角点の先から東に延びる尾根を下って林道に降りたような気がするがどうだろう。


1499.6mの三角点を探すと有りました 登山口に下る

道水管まで下る、正面が赤倉山かな 無事駐車場まで戻って来ました

 25年ぶりの中倉山は、相変わらず抜群の展望に孤高のブナと、ロケーションも良く電波も良く飛ぶ山で、平日にもかかわらず多くの登山者が登る大変良い山だった。


 でもぱっと見、25年まえとあまり変わらず、一度失われた自然は多くの手をかけてもなかなか回復しないのを見せつけてくれる山でもあって、自然を守るの大変さを教えてくれる山でもあった。


● 記録


銅親水公園駐車場 7:45 -(0:55)- 8:40 登山口 -(0:45)- 9:25 休憩 9:32 -(1:05)- 10:37 中倉山山頂 11:53 -(0:06)-


11:59 孤高のブナ -(0:53)- 12:52 沢入山山頂 13:25 -(0:45)- 14:10 中倉山 -(0:05)- 14:15 三角点を探す -(0:11)-


14:26 休憩 14:32 -(0:33)- 15:05 登山口 -(0:42)- 15:47 銅親水公園


カシミール3Dで作る赤登り、青下り

2022年11月 foxtrot