同軸ケーブルを交換する 2016年 9月
アンテナと無線機をつないで電波を伝送する同軸ケーブルだが屋外で使った場合、紫外線などにより劣化し、おおむね10年くらい使ったら、交換した方が良いという事だ。
私が使っている同軸ケーブルで一番古いのは開局したとき以来使いまわしているので、30年は優に超えている、何となく感度が悪いような気がしているので、前々から交換しようと思っていた。
同軸ケーブルの太いものはかなり高価になってしまう、でもUHFやVHF帯では損失がバカに成らないので、8D-2Vを使っている、それと偶然手に入れた10D-FBの高価な同軸ケーブルも一部使っているが、これも中古品である上に10年以上経っているので、交換した方がよさそうだ。
なかなか交換できないでいたが、重い腰を上げて交換することにした。
まずは交換用に新しい同軸ケーブルを購入する、今まで使っていたのは関西通信というメーカーの安いケーブルだったが、今度は値段は高いが評判の良いフジクラ製にする、いろいろ調べたところ、昔々買った事が有る秋葉原の電線屋さんが今ではネット通販もしているので注文すると、二日後に配達された。
フジクラの 8D-2V 15m |
工事をする前に、コネクターを半田付けして長さを測る、といっても長いメジャーが無いので、50cmの物差しでしるしを付けていくと15mで注文したのに15.8mほどあった、ちょっと得した気分だ、長さを測ったのは損得を調べるためでは無くて、 同軸ケーブルの長さを SWR が低くなる長さにするためだ。
アンテナを下す。 |
晴れた日にアンテナを下す、夏場天気の良い日は太陽に照らされると鉄板で出来たパンザマストは焼けて触れないほど熱くなる、朝のうちのパンザが熱くなる前に登ってアンテナを下し、同軸ケーブルを取り外す。
下した同軸ケーブルの状態を見ると、長年の使用によって水が入ったのかかなりひどい状態だ、コネクターの接合部にはプチブルゴムを巻いて防水し、その上からビニールテープで保護しているが長年の使用で水が入って錆びてしまったようだ。
下した同軸ケーブル、編組線は完全に錆びている。 |
この同軸ケーブルは430MHzの15エレスタックに使用しているが、スタックキットも 7C-2Vの同軸ケーブルを使っている、こうなるとスタックキットの同軸ケーブルも心配だ、調べるのにはシースを切って編組線の状態を見るしかない、幸い秋葉原の電線屋さんではいろんな種類の同軸ケーブルが、1mから買えるので、7C-2Vを3mほど購入する、スタックキットの同軸ケーブルを切ってみたが、こちらは防水が完璧だったのか編組線は、銅の色が輝いていて全く問題ないようだ、でも切ってしまったので交換するしかない、この半田付け作業はなかなか難しく、スタックキットを作るので一日が終わってしまう、天気の悪い日が続くのでなかなかアンテナ工事が進まない。
錆びは出ていない | 古い同軸ケーブルを取り去り新しいケーブルを付ける |
先月は天気が悪くて山に行けなかった、日曜日天気が良かったら山に行こうと思っていたが、山の天気予報は、曇り雨、今週も山に行けない、でも下界は天気が良いので、アンテナの工事をする。
まずは430MHzの15エレメントスタックだ、同軸ケーブルを取り換えたスタックキットが正常に動作するかパンザに上げる前に地上でアンテナを組み立ててSWRを確認する。
地上でアンテナを組み立てる | SWRを測定問題無いようだ |
ハンディ機 5W でSWRを確認すると1.3位で問題無いようなので、パンザに上げることにする、パンザのてっぺんに登って山の方を見るとやっぱり曇っている。
15エレスタックを上げる |
パンザに登るのはなかなか大変で、てっぺんまで10m位だが完全に垂直で一日で5〜6回は往復したろうか、距離にすればせいぜい5,60mだが工事が終わると腕と肩が鉛を背負わされたように重くなる。
同軸ケーブルが新しくなって何となく感度も上がったような気がするがどうだろう。
パンザの一番上に付けてある、1200MHz、430MHz、144MHzの3バンドのGPアンテナは、10D-FBの同軸ケーブルを使っているが、これも古いものなので8D-2Vの同軸ケーブルに交換する。
上のアンテナから組上げる |
今まで上げていた 6m の4エレメントのアンテナは移動用の非常にヤワなアンテナで本来固定で使うような物ではないので、カラスが止まるとエレメントが曲がってしまう、エレメントを強化改造するつもりで、いったん下すことにする、6mのアンテナを下している間は21MHzのダイポールを上げてみる。
しばらくぶりに戻って来たアンテナ |
パンザから屋内に引き込む同軸ケーブルがもう一本あるのでいままで使ってなかった3バンドのGPアンテナをパンザの途中から上げてみた、とりあえず上げてみたアンテナなので取り付けにさらに工夫する必要がありそうだ。
ここしばらくてっぺんのGPアンテナと7、3.5MHzのワイヤダイポールアンテナだけだったが、何とかまたアンテナが戻ってきた。
2016年 9月 foxtrot