パソコンが壊れる。 2015年 8月26日
お盆休み後半、息子にDVDの焼き方を教えようとパソコンの電源を入れるが、なかなか立ち上がらない、このパソコンは私を除く家族で使っているもので、3年ほど前に組んだものだ。
画面を見ているとブルースクリーンになってしまった、こうなるとどこかが壊れてしまったようだ。
このパソコンはそれまで使っていたCPUがPentium4でWindowsXPだったものにWindows7をインストールしてみたところ、あまりにも遅くとても使い物にならなかった。
当時は、インテルのCPU core i シリーズが第2世代になっていて値段も安かったので、core i5 で一台組んでみたところ大変調子がよく、Windows7もさくさく動くので、家族の分としてもう一台ちょっと安いcore i3 のCPUで組んだものだ。
安いケースに組んだ普通のパソコン | core i3 2125 |
当時core i3-2125のCPUとH67チップセットのASUSのマザーボード、DDR3のメモリ2Gを二枚と400wの電源で2万6千円ほどだった。
まずは壊れた部品を探すのだが、パソコンは、おおむね、CPU、マザーボード、メモリ、電源の4つで出来ているので、正常なパソコンの部品を一つずつ交換して動かなくなれば、その部品が不良ということになる。
壊れたパソコンのマザーボードはASUSで私の使っているパソコンのマザーボードはGIGABYTEだが同じソケットLGA1155で、CPU、メモリは共通に使える、同じフォームファクターのパソコンが有るとこんな時に壊れた部品を見つけるのに重宝する。
まず4枚あるメモリを一枚ずつ交換して動くかどうか確認すると全てOKだ。
壊れたパソコンのハードディスクを外付けUSBのハードディスクケースに入れて確認すると、認識出来て、ファイルの読み出しも出来そうだ、一番壊れやすい消耗品のハードディスクも壊れていないようだ。
そこで今度はCPUを交換してみると、これは立ち上がらない、普通に使っていてCPUが壊れるとは何という事か。
CPU以外は大丈夫か壊れたパソコンに正常なCPUを取りつけて確認するが、また立ち上がらない、ということはCPU以外、マザーボードか電源か、あるいは両方が壊れているようだ。
まずは電源を交換してみたところ、パソコンが立ち上がった、core i3のCPUと電源が壊れているようだ。
壊れた部品が解ったので交換すれば修理完了だ、電源は、NETで探すと新品でも¥3000程度からある、壊れたのがSCYTHE というメーカーの製品だったので、今度は「玄人志向」の電源にする。
注文すると次の日に配達された。
壊れた電源だが、どのような症状になっているのか調べてみた。
壊れた電源 | 9番ピン紫色の線のスタンバイの5VはOK |
ACコードをコンセントに刺して、電源を入れる、マザーボードに電源を供給する24ピンのコネクターの紫色の線の9番ピンの線のスタンバイの電圧5Vは正常に出ている。
緑色の16番ピンをグランドの黒に落とすと電源がONになる | 赤色の5Vが4V弱しか出てない |
緑色の線の16番ピンのPS_ONをグランドに落とし電源をONにし各電圧を測ってみる、赤色の5Vが4Vしか出ていない。
黄色の12Vは9.4Vしか出ていない | 橙色の3.3Vは3.1Vしかない |
同様に12Vが9.4V、3.3Vが3.1Vしか出ていない、青色の線の-12Vは-8.4Vしか出ていない。
安い電源は、100Vからスタンバイの5Vと12Vを作り出し、12Vから5Vと3.3Vと-12Vを作って各ケーブルに供給しているようだ、このおおもとの12Vがちゃんど出ていないので、5V、3.3V、-12Vも電圧が低下してしまっているようだ。
解らないのは、電源の電圧が低下すれば動作しなくなるのは当然としても、CPUが壊れるものか、?だ、とりあえず電源が壊れている状況は解かった。
CPUと電源待ちのパソコン |
CPUは core i シリーズだが私の使っているCPUは第2世代のSandy Bridgeだ、現在は第4世代のHaswellになっている、ソケットもLGA1150になってしまい互換性はない、円安のせいで値段もだいぶ上がっているようだ。
そこでオークションで中古品のCPUを探すことにした。
いままで使っていたのは core i3-2125 で3000グラフィックス内蔵のものだが、これはほとんどオークションに出品されてなく、i3-2120 の2000グラフィックスのものなら有るので、グラフィック性能は若干劣るものの使う分には問題ないはずなので、これを入札したところ、2日ほどで落札することが出来た。
3年前¥12000だったのだが中古品が¥6000と随分と値段の下がらない品物だ。
左 落札したi3-2120、右 壊れたi3-2125 | 電源、CPUを取り付けシリコングリスを塗る |
リテールファンを取りつけ、電源を入れると、パソコンは息を吹き返した。
念のため Drive Fitness Testをする | 時間がかかったがOKとなる。 |
HDDは念のためハードディスクの診断ソフト、 Drive Fitness Test を実行してみたがOKとなった。
Memtest86+も実行してみる、時間がかかるので途中でやめた |
メモリの診断ソフト Memtest86+ も実行してみたが、こちらもOKだ。
マザーボードだが3年前に買った当時のまま使っていてBIOSもそのままなので、ASUSのサイトで調べると、BIOSもかなりバージョンUPされている、ドライバー類も沢山バージョンUPされているので最新のものをダウンロード、マザーボードは生産中止になって久しいが、最終版のドライバーでインストールしなおす。
Windows7のインストールだが更新の多さはどうにかならないものか、結局全部復旧するのに一週間も掛ってしまった。
3年前のCPUだが、core i シリーズは優秀でストレス無く動いてくれる、ただWindowsの更新のせいで、電源を入れてから立ちあがって、サクサク動くようになるまでかなり時間が掛る、SSDを導入すれば良いのだが。
2015年 8月 foxtrot