軽井沢の南、群馬県と長野県の県境の山を4座歩く


桜堂山
標高1179m

長野県
北佐久郡軽井沢町

登山日2012年
12月9日


愛宕山
標高1192m

群馬県安中市
2007年11月24日 日暮山から撮影

●軽井沢の山を歩く

 2007年11月軽井沢の南にある日暮山(1207m)に登った、大変展望の良い山で浅間山や群馬県と長野県の県境にある山々が遠望できてこれらの山々にも登ってみたいという思いが募った。


 山と高原地図で詳しく調べると、群馬県と長野県の県境には、矢ヶ崎山から南に続く尾根がいくつかのピークを持っている、地形図に山名は無いが山と高原地図にある”桜堂山”という春を思わせる名前に登高意欲をかき立てられていた。


 桜堂山についてNETで調べると何件かの紀行文が見つけられる、上信越道を降りて軽井沢に向かう92号線から登るのが良さそうだが、低山を歩くのに丁度良いこの時期に桜堂山だけだと時間が余るので、近くの山を4座ほど歩こうと計画し出かける事にした。


●桜堂山

 下仁田軽井沢線通称もみじ街道を軽井沢に向かう、もみじの紅葉はすでに終わっているが上信越道の高架の下を通って急な道を上り、和美峠を登り右折92号線に入ると左側に林道がある。いずれもゲートが有って雑草が茂り車で入ることは出来ない、3本目の林道の入り口に車を駐めてここから林道の右側の斜面を適当に登る。


笹の斜面を登る 桜堂山山頂

 笹の斜面は踏み跡が有るような無いような所だ、登って行くと明瞭な踏み跡が見つけられたのでそちらに行くと、尾根を離れてやがて無くなってしまう。


 やはり尾根を外すのは良くないようだ、斜面を登り尾根に戻って進むと群馬県側の切れ落ちた場所に突き当たったので、北側の急な斜面を登ると、軽井沢図根三角点と文字が薄くなってしまった山名板のあるピークに出た、よく見ると桜堂山1179mと書いてある、天気は曇りで風もあり浅間山は雲の中で全く見えない、雪が少しあって風が有るので非常に寒い。


稲村山、山急山、裏妙義 高岩、谷急山、裏妙義から妙義山

 山頂からの展望は群馬県側がすっぱりと切れ落ちているので大変良い、稲村山、山急山、裏妙義、正面に高岩、谷急山、妙義山、などがが良く見える。


 写真を撮って、無線は1200MHzでCQを出したら、本庄市の局が応答してくれた。


 今日は曇っていて風が有るので非常に寒く無線機を持つ手もかじかんでしまう、せっかく登った憧れの桜堂山だが早々に次の愛宕山に向かう事にする、登って来た県境尾根を南に向かうと、愛宕山が良く見える、道路脇にはコンクリートで固められた急な崖が有ってこんな所を登れるのかと不安になってしまう。


愛宕山

 斜面を下る笹の中には踏み跡があって所々にテープや、ナイロンのひもが付けられているので結構歩かれているのかもしれない。


笹の尾根を下る 少し雪がある

 笹が深い所でも良く見るとテープがあるし、下に行けば道路に出るのが解っているので不安無く歩ける。


 少し雪のある笹原を稜線に沿って下って行くと92号線の登坂車線終わりの看板の所に降り立った。


ここに飛び出した 道路から左の林道に入る
ここに飛び出した 道路から左の林道に入る

●愛宕山に向かう

 道路に出て軽井沢方面に少し行くと左に入る道がある、ここもゲートがあって車は入れない、地形図を確認すると雪のある辺りから左の斜面を登り、上に見える尾根に登れば良さそうだ。


ここを登って尾根に上がる 快適な尾根が上に続く

 雪で凍てついた斜面を登ると明瞭な尾根に出た、ここは風も無く快適に登る事が出来る、やがてまた笹が出てきてピークに出ると踏み跡は右に行き少し下ってコンクリートの崖を迂回するようだ。


 急な斜面を登るとピークに出るが、愛宕山山頂は次のピークのようだ。


 あまり人の来ない枯れ葉の積もった尾根を自分だけが歩ける幸せを感じながら登るのはなかなか楽しい、高度が上がるにつれてまた風が強く成ってくる。


愛宕山直下の枯れ葉の尾根を登る 愛宕山山頂、三角点と山頂標識が2つ

 愛宕山山頂は正面樹林越しに高岩と妙義山が見える。無線は1200MHzは空振り430MHzのヤギアンテナを組み立てたいところだが風が強く寒いのでホイップアンテナで我慢する、何度かCQを出すと以前に何回か交信した事の有る、長野県の北安曇郡の局と辛うじて交信する事が出来た。


すかいさんの付けた山頂標識と共に記念撮影 高岩が間近に見える

 風が強く雲間から雪も舞っている、動かないでいるとすぐに寒くなるので、ここでも早々に下山する。


 山頂から下り、コンクリートで固められた崖の所に出ると桜堂山は優しい名前に反してなかなか険しい山体だ。


桜堂山
桜堂山

 崖の所は地形図には破線があり道が有ったようだが、下の方は急斜面で雪が着いて滑りそうなので、行ってみたい気もするが写真を撮っただけで登って来た方へ戻る。


コンクリートで固められた崖 名前と違い険しい

道路に戻る

●記録

 登山口 8:57 -(0:20)- 9:17 桜堂山山頂 9:35 -(0:16)- 9:51 道路に出る -(0:03)- 9:54 尾根に向かう -(0:30)-


 10:24 愛宕山山頂 11:02 -(0:22)- 11:24 道路に降りる -(0:04)- 11:28 車を駐めた場所




●黒岩山

 
黒岩山
標高1132m
群馬県安中市
  黒岩山山頂

 車に戻って今度は黒岩山に向かう事にする、黒岩山は和美峠から県境尾根を南西に向かった1132.4mのピークで、地形図に山名の表記は無い。


 和美峠の妙義荒船林道開通記念碑の所に路肩駐車して柵の端から県境尾根に向かって樹林帯に入ると、大きな木に赤いペンキが塗られていて道が有ることが解る。


妙義荒船林道開通記念碑 赤のペンキが塗られている

 笹と枯れ葉の道は登って行くとだんだん急に成って行き、途中に何カ所か前橋営林局の境界標がある。


前橋営林局の境界標 黒岩山山頂のテレビアンテナ

 左側の斜面の樹林越しに大山と思われる大きな山体が見える、ピークに出ると木に山名板が付けられた黒岩山山頂だった。


 黒岩山の山頂はただの通過点のような所だ、下の別荘の物かテレビのアンテナとコクドの棒柱と三角点があった。


コクドの棒柱 黒岩山の三角点

 ここはあまり風も無く時間もお昼に成るので、食事を取ることにする、430MHzのアンテナを組み立ててラーメンを作りながら無線を聞くと、みどり市の荒神山から出ている局がいた、しばらく待ってから応答し交信してもらった。


 この後北群馬郡移動の局と交信して、山頂を後にする。


●記録

 登山口 11:41 -(0:26)- 12:07 黒岩山山頂 12:53 -(0:19)- 13:12 登山口



●押立山

 
押立山
標高1109m
長野県
北佐久郡軽井沢町
  押立山山頂後ろに日暮山

 押立山は軽井沢のヘリポートのある山でゲートが有って立ち入り禁止に成っている。


 押立山についてNETで調べると何名かの人が登っているようなので、私も行ってみることにした。


 舗装道路をゲートの所に行くと右側に明らかに踏み後があって歩かれた跡がある、これだけ展望の良さそうな山なので多くの人の注意を引き、登る人もいるようだ。


山頂に向かう車道

 車道は雪が積もり轍が有るので、最近ヘリポートが使われたのかもしれない、道路の南側に出ると、雪は無く枯れ葉が積もっている、先ほど登った黒岩山を左に見て登って行くと、別荘を抱いた日暮山がひときわ高い。


山頂から軽井沢方面

 山頂からの展望はすばらしく軽井沢のゴルフ場が良く見える、矢ヶ崎山のスキー場は営業しているみたいだ。


桜堂山 八風山

 桜堂山と愛宕山の間の92号線は上信越道が出来てから整備され、新軽井沢峠とも呼ばれるようだが、間に岩山のピークが見える、地図で調べると裏妙義の烏帽子岩のようだ。


 無線は430MHzでCQを出したら、愛宕山で交信してくれた北安曇郡の局がまた呼んでくれて交信する事が出来た、今年の寒さの到来の早さは異常だが予定どうり、4座歩けて無線も全山で交信する事が出来て一日遊べ、充実した気分で家路についた。


●記録

 登山口 13:24 -(0:25)- 13:49 押立山山頂 14:15 -(0:18)- 14:33 登山口