パソコンをアップデートNorthwood からSandy Bridge

ちょっと前になりますが、パソコンをアップデートしてみました。


 最近まで長らく使っていたのが、Northwood コアの Pen4 3GHzでした、2005年に組み立てたので7年も使ったことに成ります。


 2005年に組み立てたときには、Prescott の Pen4 も出てましたが、当時の Prescott は90nm プロセスを使って64bit 動作が出来るようにトランジスターの数が増えていたにもかかわらず、64bit の動作は封印されていて、パフォーマンスは、Northwood よりも低いという中途半端な仕様だったので、あえて Northwood コアの Pen4 3GHzを選びました。


 マザーボードは、発売から少し経って値段がこなれてきた、865 チップセットの GIGABYTE GA-8IPE1000 Pro2 IEEE1394 付きにしました。


マザーボードとCPU ケースに組む
マザーボードとCPU ケースに組む

 値段はマザーボードが1万円位で CPU が2万円位だったと思います、手持ちのグラフィックボードと、メモリ、HDDを使って持っていたケースに組み込み、Windows XP Pro をインストールしました。


 その後HDDを160Gのものに交換メモリを1Gにしました、動作が安定で、使い易い機械でした。


●マザーボード壊れる

 2010年1月のこと、USBメモリをソケットに刺したとき、パチッと静電気が放電して、電源が落ちてしまいました。


 マザーボードのサウスブリッジのLSIが静電破壊で壊れたみたいで、以降電源が入ることはありませんでした。


 パソコンがないと困るので、ソケット478のマザーボードをオークションで探しました。


壊れたマザーボード 落札したマザーボード
壊れたマザーボード 落札したマザーボード

 驚いた事に、ソケット478のマザーボードは、発売から5-6年も経っているにもかかわらず高額な値段で落札する人がいて、なかなか良いものが落札出来ません、それでも何度か入札して、Aopenの AX4SPE-UL をなんとか落札する事が出来ました。


 古いものにもかかわらず、\3500もかかってしまいました、商品が来てみると、動作は問題有りませんでしたが、あまり程度が良くなくて、前のユーザーは大きな CPU クーラーを無理矢理取り付けていたようで、CPU 周りのコンデンサーに傷が付いていたので、交換しました、コンデンサー代を入れると、\5000円近くもかかってしまいました。


 完全に動かなくなってしまった PC が\5000 で直るのだから、安いもの? 865 チップセットの Pen4 は、必要にして十分な速さと安定した動作をするので、根強い人気があることを伺わせました。


●またマザーボード壊れる

 マザーボードを交換して、安定に動作していましたが、2011年8月、HDD をつなぎ替えたりしていたら、またマザーボードが壊れてしまいました、症状は前回と同様なので、またサウスブリッジのLSIがイカレてしまったようです。


 仕方がないのでまたオークションで探しました、前回から一年以上経っていましたが、また同じ Aopenの AX4SPE-UL で、前のよりは程度の良いものが手に入りました。


2度めの Aopen AX4SPE-UL、前のよりは程度が良い

●Windows 7

 Windows7 は 評判の悪かったWindows Vista よりも、動作も軽く、Windows Xp の後継の OS として評判が良かったのでインストールしてみました。


 使ってみると、Pen4 3GHz では全く役不足で、特にウィルスソフトと更新が入ると、全然動かなくて、使うに耐えない OS で、動作が軽いという事は全くありませんでした、しばらく使ってみたものの遅さに耐えられなくて Windows Xp に戻してしまいました。


 私は普段、特に重たいソフトは動かしていません、一番重たいのは、ビデオスタジオくらいですが、編集が終わってレンダリングしているときは2時間くらい、全く止まってしまったかと思うくらいの負荷がかかります。


 最近のデジタルカメラは、安価な普及機でもハイビジョン画質の動画が撮れます、これの再生も Pen4 3GHz ではちょっと荷が重いようで、見られないことはありませんが、コマ落ちが発生します。


 そこでそろそろ新しい CPU にしてみようかと、調べてみたら、Intel のコア i シリーズが第2世代に成っていて値段も安くなっていました、世代が変わるたびに、値段が安くなり、高性能になり、アプリは重くなる、うまくコラボしてますね。


 i シリーズの 4 コアの i5 2500K と GIGABYTE の Z68 チップセットのマザーボード GA-Z68MA とDDR3 のメモリ 2G 2枚で 3万円を切る値段で買えるので、ネットショップで買うことにしました。


配達された CPU マザーボード メモリ 中身はこんなもの、新品は良いですね

 Pen4 以降は、お金も無い、買うつもりも無いで、CPUやチップセットなどの動向をほとんど調べていませんでしたので、いざ買うとなると調べるのが大変でした、将来は、BD ドライブを付けてハイビジョン画質のビデオ編集が出来るようにと、 CPU は i5 2500K 内蔵の GPU が HD3000 の方で、クロックが 3.3GHz にしてみました。


 マザーボードは最近では増設するものがあまり無いので、マイクロATXで、最新の Z68 チップセットにしました、FDD のインターフェイスが無いのは当然としても、IDE は無し PCI も PCI Express に成ってました。


 手持ちの IDE ドライブと PCI カードは使えませんが、最新の、USB3.0 と S-ATA3 をサポートしてます、必要なインターフェイスは内蔵なので、旧来の PCI カードが使えなくてもあまり問題にはなりません。


 LGAタイプのソケットは初めてですが、ソケットのふたを開けてカバーを取り除き、CPUを乗せてふたを閉じればおしまい、クーラーはリテール品を使います、0.6A とけっこう高速で回るようなので、将来は静音タイプの物に交換かな。


 ケースに組み込んで、まずは Memtest86 ここで問題です、Memtest は FDD 版しか持ってないので、NET で CD-ROM ブートで実行出来る iso 形式をダウンロード CD-ROM を作ります。


ケースに組み込んだ GA-Z68MA Memtest86もちろん問題なし

 今のマザーボードは通常必要なインターフェイスは殆どオンボードになっているので、PCI Express のソケットは刺す物も無く、シンプルそのものです。


 OS は Windows 7 Pro をインスト−ル、重たい Windows 7 も i5 だと軽快に走ります、CPUメーターのガジェットもほとんど針が上がりません、「パフォーマンスの情報とツール」でみてもプロセッサが 7.4 3Dグラフィックスが6.3なので、ゲーマーでない私に取っては十分なパフォーマンスです。


 パソコンを組むと、ベンチマークを取ってみたいというのが人情です、だいぶ古いのですが、スーパーπを取ってみたところ、104万桁が 10秒でした、Pen4 3GHz が 49秒だったのでちょっと驚きです。


 しばらくぶりにパソコンを組むと、半導体の技術の進歩を実感出来、アップデートの効果も大きく楽しいものでした。


● メーラーで悩む

 Windows Vista 以降 Outlook Express のバンドルが無くなってしまい、Win 7 でもメーラーに何を使うかが悩みの種でした、Pen4 3GHz にWin 7 をインストールしたときに、Windows Live Mail をインストールしてみましたが、とにかく遅くて、使用にに耐えませんでした、i5 に Win 7 をインストールしたときもメーラーで悩み、Office に付いているOutlookをインスト−ルしてみました。


 Outlook も使い慣れれば、特に問題なく使えますが、バージョンが古いせいか、見た目が良くありません、i5 だったら、Windows Live Mail でも問題なく動くかと思って、Windows Live Mail に移行する事にしました。


 Windows Live Mail は Outlook Express の後継のメーラーですが、Outlook から直接インポート出来ません、Net で調べると、いくつか方法はあるようですが、Windows 7 しか無い環境では、かなり面倒な事になってしまいそうです。


 Mail Store Server というソフトを経由する方法がありますが、やってみるとうまくいきません、私の場合、HDDを2台付けておいて、必要に応じて、S-ATAのケーブルを切り替えてどちらも使える様にしてあるので、Outlook から .PST ファイルをエクスポートしておいて、WinXp の Outlook Express でインポート、Outlook Express の保存フォルダーをそっくりコピーして、Windows 7 の Windows Live Mail でインポートする事が出来ました。


 Windows Live Mail でインポートするとインポートフォルダーに入ってしまうので、メールの振り分けは、手作業で行わなければ成りませんが、それくらいは仕方ないでしょう。


● 問題点

 Windows 7 の環境になって、半年くらいに成りますが、上手くいかない事があります、パソコンは立ち上げ時に電気を使うし、HDD の読み込みに時間がかかります、ちょっと離れるときは、スリープにしたいのですが、これが上手くいきません、スリープに移行して電源が落ちますが、しばらく経つとまた立ち上がってしまいます、たまに落ちたままの時もあって、上手くスリープに成っているときもありますが、成功する事は少ない様です。


 設定をいろいろいじってみましたが、改善されません、電源との相性が悪いのか、この当たりが、自作の難しいところです、スリープ時の待機電力がどの位なのかは解りませんが、スリープからの復帰時間は 5,6秒なので、止める時はスリープにしておくのが本来の使い方かもしれません。


● 今後に向けて

 しばらくぶりのアップデートは、効果も大きく満足のいく物でした、Windows 7 にして、上手く動かないソフトもありますが、おおむね満足しています、今は古いケースで使っていますが、最近の格好良いケースにもしてみたいし、BD ドライブも入れてみたい、S-ATA3 のインターフェイスを生かして SSDを導入すれば速さも劇的に改善するかもしれないので、まだまだ楽しみがあります、その時はまたレポートしてみたいと思います。