登り残した 阿弥陀岳 に登る 2025年10月 2日(木)
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阿弥陀岳(アミダダケ) | ||
標高 2805m | ||
茅野市・原村 | ||
SOTA JA/NN-195 | ||
阿弥陀岳山頂から赤岳 |
● 久ぶりの八ヶ岳
八ヶ岳の山に最後に登ったのは蓼科山を除けば2015年8月に編笠山・権現岳に登って以来ご無沙汰だ。
八ヶ岳の主だったピークのうち、阿弥陀岳だけが登れてないので何時か登りたいと思っていた、八ヶ岳連峰の西側が登山口でアプローチが遠くなるので足が向かなかったのだろう。
てんくらを見ると10月2日が A なので行く事にする。
少しでも楽なように登山口は、船山十字路にすると、登るのは必然的に御小屋尾根に成る、コースタイムを調べると登り5時間、下り3時間半、6時半には登山口を出発したいので、4時前に玉村スマートインターから高速に乗る。
原村の別荘地で少し迷ったが何とか船山十字路に着くことが出来た。
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船山十字路、ゲートが有って車はここまで | 標高が1630mの船山十字路 |
平日なのに車は 6,7台は停められているがまだ余裕はある、バイクが止められているので近くの人かと思って、ナンバーを見ると神奈川県なので”ウソー”と思ってしまったが、後にうそーでは無かった事が判る。
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ゲートの先に分岐が有る | これは何? 境界改 広河原山四区と読める |
直進は南稜ルートの道標も有るが一般ルートではありませんと書いて有る、私の持っているエアリアマップには点線すら無い。
先が赤く塗られた板はこの先にも無数にあって、道しるべに使えるが、検索すると YamaReko の阿弥陀岳南陵⁓中央稜というのが出てきて、「穴山財産区と広河原四区の陣地抗争の印境界改」なんだかよく解りません。
阿弥陀岳南陵は横岳の大同心、小同心と同じクライミングのルートのようです。
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熊さんの遊んだ跡 | 祠が有りました |
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踏み跡が沢山有ってここは右に | 諏訪大社奥社への分岐 |
この辺りの登山道は踏み跡が沢山有ってどれが正しい道か解らない、何処を歩いても上を目指せば大丈夫にも見えるが、例の赤い板の有るのが目安に成る。
諏訪大社といえば御柱が有名だが、その御柱はこの辺りから切り出すのでしょうか。
● 御小屋山
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美濃戸口への分岐(御小屋山) | 先に三角点 |
御小屋山に着いたかという事で休むことに、ところが歩き始めると三角点が有りさらに先には山頂標識の有る広場が有る、どこが本当の山頂?
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御小屋山の山頂標識 標高は2136.7m |
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樹林の間から南アルプスの山が見える | 八ヶ岳らしい苔の道 |
位置からすると、北岳、甲斐駒、仙丈あたりでしょうか、登って無いので良く解りません。
苔の道はほぼ平らでフカフカ、ルンルンで歩けます、でもこの後少し下りが 三か所くらい有りました。
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目指す阿弥陀岳らしい | ヘリコプターが頻繁に飛んで来る |
山小屋への荷揚げらしいヘリコプターが頻繁に飛んで来る、天望荘にでも行くのでしょうか、丁度御小屋尾根の上を飛んでいく、液晶モニターでは全く見えないので、あてずっぽうでシャッターを押したら写っていました。
● 不動清水
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不動清水入り口 | 不動清水分岐上 標高2280m |
不動清水入り口の道標が有るので休む事に、ここからいよいよ急登が始まるようだ、ところがここも先に進むと不動清水分岐上という道標が有る、令和2年10月 原村と有るので、新しく付けられたのでしょうね。
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急登だー | 諏訪湖が見える |
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スキー場の山は入笠山? |
地図を見ると、この辺りに有るスキー場は入笠山しかないので、入笠山らしい、ゲレンデの左上が山頂かな。
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展望台 | 阿弥陀岳への斜面 |
登って行くとこの日初めての登山者がいて、展望台の道標が有る、ここから阿弥陀岳への最後の急斜面が見える、ヘルメットをかぶった登山者の方は登山口に停めてあったバイクの持ち主で、何と横浜からバイクで来たようだ、6時くらいに船山十字路を出発してすでに阿弥陀岳に登って来られたようだ。
4時間でここまで来るので大した健脚のようだ、その割に最後の急登が怖かったと言っていた、北アルプスの山などもバイクで来るらしい、八ヶ岳の山はすぐに駐車場がいっぱいに成ってしまうがバイクなので問題ないとの事、急いでいたのに長々と話してしまって悪い事をしてしまった。
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峰の松目と天狗岳 |
阿弥陀岳に向かって最後の急登に踏み出す、森林限界を超えたのか展望が開けて来る、下の方は昨日の雨で湿っていて滑りやすかったが、標高が上り木が少なく成ったので乾きが速いようだ、斜面は急なので、ハイマツの幹や根、岩角などに捕まって三点確保で登って行く、それほど怖さは感じない、むしろ展望が開けてくるのが嬉しい。
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蓼科山と横岳、縞枯山? |
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薄っすらと御嶽山、山頂は雲の中 |
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シラタマノキ?花は少ない | 天狗岳と硫黄岳 |
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登って来た斜面なかなか高度感が有るが、ロープが有るので大丈夫 |
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アルミ梯子を登ると小さな稜線に登る | 最後に岩場、何処を登るのかな |
ここで二人目の登山者とすれ違う、急斜面で高度感はあるが、三点確保に集中して歩けば問題ない。
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ここを越えれば阿弥陀岳山頂 |
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2本の鎖の先に鉄梯子が有る | 最後はハイマツの道を登れば山頂 |
● 阿弥陀岳山頂
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阿弥陀岳山頂 |
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後ろは赤岳 |
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横岳、ここより24m高いだけだが |
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諏訪湖、北アルプスは雲の中 |
ギボシの上の山を拡大すると鳳凰三山のようです。
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権現岳山頂 |
権現岳の左には大きな積乱雲の塊が有って富士山を隠していました、残念。
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赤岳、手前に中岳 |
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赤岳山頂の UP 登山者がいます | 硫黄岳山頂のUP |
阿弥陀岳山頂は360度遮るものが無く大展望が広がる、赤岳から登って来た登山者が写真を撮っていたが行者小屋の方に降りていく、私はすぐに1200MHzの無線機に6エレ八木アンテナを取り付け、今日は重量を減らすため三脚を持ってこなかったので、手持ちでCQを出すと岡谷市の局から声が掛かるが方向が解らない、諏訪湖の北の方ですと言われ、そうかとアンテナを向けると、Sメーターはフルスケールに成る。
その後声が掛からないので、430MHzの4エレアンテナを組み立てストックに取り付けCQを出すと三原山の局から声が掛かる、QSLカードが来て、東京都大島町の三原山山頂からでした、予想外の所から呼ばれました、その後、韮崎市と北杜市の局と交信し、まだまだいくらでも呼んでもらえそうだが時間が無いので、無線を止めてメンチカツパンを一つ食べてすぐに下山する。
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この道標にストックを取り付けアンテナをセットする | 最後に記念撮影 |
● 下山します
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登って来た御小屋尾根を下る | 行者小屋が見える |
急な斜面を注意深く下って標高2500mくらいの展望台まで来ればもう安心だ、でも樹林帯は滑りやすいので気を緩めず慎重に下ります。
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紅葉が始まっている | 苔が綺麗、ちょっと落ち葉が多かった |
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美濃戸分岐 | 切り株の苔 |
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食べられるのかな? | トリカブト |
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虎尾神社に寄ってみる | 大教正生力彦神 |
大教正生力彦神と彫られた大きな石碑が有る。
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南側の石碑 | 駐車場には車が2台 |
船山十字路に戻ると車は2台だけ、停めてあった車と御小屋尾根を下った人の人数が合わないような気がします、南陵を登ったクライマーの車だったのかもしれません。
阿弥陀岳は山頂直下の厳しい岩場の有る山でしたが、無事登って来れた喜びを噛みしめながら、コンパスの下山通知を出しました。
● 記録
船山十字路 6:45 -(0:59)- 7:44 諏訪大社奥社分岐 -(0:26)- 8:10 美濃戸分岐(御小屋山) 8:18 -(0:49)- 9:07 不動清水 9:18 -(0:47)-
10:05 展望台 10:22 -(1:12)- 11:34 阿弥陀岳山頂 12:35 -(0:54)- 13:29 展望台 13:42 -(0:28)- 14:10 不動清水 14:16 -(0:36)- 14:52
御小屋山 -(0:31)- 15:23 虎尾神社 15:27 -(0:25)- 15:52 船山十字路
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カシミール3Dで作る、登り赤、下り青 |
2025年10月 foxtrot