小出俣山、再び挑戦する 2025年 3月31日(月)


   
小出俣山(オイズマタサン)
標高1749m
利根郡みなかみ町
SOTA JA/GM-025
 
  小出俣山山頂から谷川岳方面

● 再び挑戦

 小出俣山は2023年3月12日にチャレンジしているが、山頂手前の1600mほどのピークに着くと12:00に成ってしまい、山頂を踏むことなく撤退している。


 山頂からの展望は素晴らしくどうしても山頂を踏みたい心残りの山だ、去年は良い条件の時期を見つけることが出来ず、今年こそはと思っていた。


 3月31日は阿能川岳の てんくらが Aに成っているし、みなかみ町の天候も晴なの再チャレンジすることにする。


 準備万全のはずだが高速を走っているときにパーカーを持ってくるのを忘れていることに気が付く、登っているときは暑いので無くても大丈夫だが、山頂は風が吹く事が多く、いまさら取りに戻るわけにもいかず今日も山頂はダメかと思うが、天気予報は晴れだし、てんくらも Aなので行けるところまで行こうと、そのまま行く事にする。


 平日という事も有って川古温泉の駐車場には車が2台しか止められてない、支度をして林道を行くと、雪は無く川のように水が流れている、調整池まで林道は除雪したので左の斜面から流れ出る雪解け水が流れて小出俣沢に流れ落ちている。


川のように水が流れる 調整池まで来た

ここまで除雪したようだ 林道にトレースが有るが

 雪の上に乗って林道を行くと雪は固く締まっていて何処を歩いても沈むことなく快適に歩ける、こんなに快適に歩ける雪は初めてな気がする。


● 林道を離れて


橋まで来た 樹林帯の急登が始まる

 橋の先から左の樹林帯に入りいよいよ登りが始まるが、ここで一休みしてから登り始める、雪は固く踏み抜くことは全くない、雪の状態によってこうも楽に歩けるのかと驚いてしまう。


ピンテを確認して 阿能川岳への尾根から朝日が昇る

 始めは南向きの斜面で前回もブッシュが出ていた。


トレースは無いが 阿能川岳への尾根

 固く締まった雪の急斜面最近人は入って無いのか、トレースは全く無いが、名残のような起伏が有るので、へこんだところに蹴りこんで快適に登ることが出来る、少し雲は有るが天気は良く、風は全くない。


明瞭な雪の尾根 阿能川岳から小出俣山への稜線が見えて来る

登って来た尾根、ここでアイゼンを付ける 青空にヒコーキが飛ぶ

● 核心部


尾根に大きな木が有る 本日の核心部

 ここのルートで唯一危険な狭く急な斜面のトラバースの所に来た、前回はトレースに倣って右を登ったので躊躇な右に行ったが、左の方を登る人もいるようだ、もしかすると左の方が良かったのかもしれない。


岩場からツララが下がる 急な狭い斜面を慎重に登る

 狭く右に切れ落ちた斜面を、アイゼンを蹴りこんで一歩ずつ確かめながら登る。


突破してきた 急斜面の広い尾根に出る

広い雪原はどこでも歩ける

阿能川岳  

俎嵓山稜と谷川岳 目指す小出俣山

 前回来たときはここまで来るのに5時間半かかってしまったが、今回は4時間弱しか掛かって無い、雪質の違いがこの差を生むようで、体力の無い私でも雪質が良ければもう少し速く歩けるのだという事が解ったのは嬉しい事だ。


小出俣山山頂に向けて未踏の地へ踏み出す

木には霧氷が付いている 霧氷の木の間に子持山

 ここまで登ると木々に霧氷が付いているが風はほとんどなく太陽が出ると暖かい、わずかに雪が舞っているが、寒さは全く感じない。


● 山頂


小さな雪庇の上が小出俣山山頂

 山頂付近はすべて雪に覆われていて広く何処が山頂か判らないので、スマホのジオグラフィカを見て山頂と思しきところに行く。


 遠くの方は曇っているがまさに360度見渡せる絶景の山頂だ、この景色、この感動はここに来ないと解らない。


十二社ノ峰へ下る尾根 こんな所を下る登山者がいるとは畏れ入る

平標山、仙ノ倉山、手前に尖ったエビス大黒の頭

 一昨年この稜線を歩いたかと思うと感慨深い。


毛渡乗越、主脈縦走路の最低鞍部ですね、右の稜線にポツンとあるのは避難小屋?

東俣ノ頭と万太郎山

茂倉岳、川棚ノ頭、俎嵓山稜、オキノ耳、トマノ耳

トマノ耳と肩の小屋、登山者も見えますね

 カメラの液晶は周りの明るさで全く見えないが適当に倍率を上げて撮ってみたらぶれも無く写っていた。


こちらは東の方、阿能川岳の上の方に左から尾瀬の山、武尊山、日光の山

尾瀬・燧ケ岳と至仏山

武尊山、中ノ岳、家ノ串山、手前に獅子ヶ鼻山、右上に剣ヶ峰山が半分

男体山、白根山かと思ったのですが地図で確認すると男体山のようです

南側に三峰山と吾妻耶山、あいだには赤城山 子持山、小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳、榛名山

● 無線も


山頂で無線運用

 写真を撮ってすぐに無線運用、ハンディ機にSRH770を取り付け手持ちで空きチャンネルを探して CQを出すと、東京北区、渋谷区、所沢市、藤岡市の Kさん、川越市の局が呼んでくれて交信することが出来た、名残惜しい気持ちはあるが、上着が無いのですぐに下山する。


下りは超快適 核心部手前の樹林の所でお食事

 固い雪の下山は超快適、アイゼンの踵を蹴りこんで雪の塊を落としながら僅かな時間で標高 1440m位の樹林のところまで下り、カップ麺とおにぎりで腹ごしらえして、この後の核心部に備えるが。


カップ麺にお湯お入れおにぎりで蓋をする 核心部に向かう

● 滑落


5mほど斜面を滑落してしまう 岩場のキワを通るつもりが

 核心部の通過は腰を降ろして雪面にアイゼンを蹴りこみ大丈夫か確認しながら下ったが、アッという間に滑り出してしまう、太い木に少し当たり枝を掴んだような気もするが、幸い深い雪に突き刺さるように 5mほど落ちたところで止まってくれた。


 斜面は笹の上に雪が積もったようなところで、股くらいまで雪に埋まってしまった、横に移動して登って来たルートに戻ろうかと思うが崩れそうなところが有る、斜め上への斜面が強そうなので一歩ずつ踏み固めながら登ると登って来た斜面に戻る事が出来た。


この斜面を登る事にする 無事ルートに戻ることが出来た

 午後になって雪が緩んできたのだろうか、登りは一歩ずつ踏み固め大丈夫か確認してから体重をかけて登ったが、下りは確認しようと体重を乗せるだけで雪が崩れ滑ってしまうような気もする、常に落ちないよう体を確保しながら確認する必要が有るようだ。


 急斜面の滑落、止まってくれたから結果オーライだったが、止まらなかったそのまま行ってしまったかもしれない、2013年 6月、谷川連峰の白樺小屋の先の斜面で滑落した事があり、滑落は絶対にしないぞと心に決めていたのに、このていたらくはショックだ、年甲斐もなく危険な山に行くなという啓示なんだろうか。


橋まで戻る 調整池まで下る

 この後沈んだ気持ちで下って行くが、雪も緩んできて踏み込むようになる、林道に戻ると踏み跡を辿らないと踏み抜いて歩く事が出来ない、調整池でアイゼンを外し、駐車場に戻ると靴は泥だらけだった。


 お土産を買おうと水上方面に向かうがなかなか圏内に成らない、結局道の駅まで行ってコンパスの下山通知を出す。


 思いは叶ったが、素直に喜べない小出俣山山行に成ってしまった。


● 記録


川古温泉駐車場 6:17 -(0:25)- 6:42 調整池 -(0:35)- 7:17 千曲平 7:28 -(1:07)- 8:35 アイゼンを付ける


8:45 -(1:31)- 10:16 手前のピーク 10:24 -(0:31)- 10:55 小出俣山山頂 11:39 -(0:18)- 11:57 1440m位の所で


食事する 12:18 -(0:03)- 12:21 滑落 -(0:57)- 13:18 千曲平 -(0:52)- 14:10 駐車場


カシミール3Dで作る登り赤、下り青

2025年 3月 foxtrot