余計な藪漕ぎをしてしまった 荷鞍山 2024年10月13日(日)
荷鞍山(ニグラヤマ) | ||
標高2024m | ||
利根郡片品村 | ||
SOTA JA/GM-011 | ||
白尾山(シラオサン) | ||
標高2003m | ||
利根郡片品村 | ||
荷鞍山山頂 |
● 今年の山
荷鞍山は標高2024mで今年の山だ、先日山友から誘われたが用が有って行けなかった、今年中に登らなければと思っていた山だ。
地図を見ても登山道の記載は無く、富士見峠から尾瀬沼に行く道の白尾山の近くから尾根を辿るのが良さそうだ。
かつては登山道が有ったらしいが今は解らない、でも山友が行かれた情報によると、テープの有る所を5mほど藪を漕ぐと登山道が有り、問題なく登れるとの事だった。
秋に成っても良い天気が無かったが、この3連休は天気が良いとの予報なので追っかけで行ってみる事にする。
● 長い林道歩き
駐車場は6台くらい停められていた | トイレを使う \100 |
尾瀬戸倉に来たのは、1998年に至仏山、笠ヶ岳に登るのに来て以来のような気がする、朝早いにも関わらず一番下の駐車場はすでに満車のようだ、戸倉のスキー場の方の駐車場に入る車の列の横を抜けて富士見下の駐車場に行く。
丁度支度をしている人がいる、ここには何度も来ているようで、冬戸倉から富士見峠に雪上車が出て圧雪してくれるので楽に歩けるとの事などいろんな情報をいただく。
雨量計?の施設 | 広い林道をひたすら歩く |
公衆トイレで用をたして、ショートカットの道を行く、鉄塔の有る施設のところで林道に出る、ここから富士見小屋の有った広場まで 6.3Km 林道歩きだ、日光の裏の山も長い長い林道歩きをさせてくれるが、こちらも同様長い林道歩きをさせてくれる、むかし大清水から尾瀬沼に行くのにも長い林道歩きが有ったけ。
紅葉が始まっている |
歩き始めはフリースを着たが、天気が良く暑く成って来たのでカーブの沢山有る辺りで脱ぐ、40分ほど歩くと先に出発していた駐車場で話した人に追い付く、アヤメ平の方に行かれるようだ、久しぶりの好天で気分は良い。
● 目的の山が近づいて来る
低く成っている所が富士見峠? | アンテナの有る丘 |
どのくらい歩いただろうか、先の方稜線が低く成っているあたりが富士見峠らしい、右に転じるとピークが有ってパラボラアンテナが見える、さらに稜線の右の方に形の良いピークが二つ並ぶ、これが荷鞍山と、その右が1975mの前衛峰らしい。
目指す荷鞍山のようだ | かっこいいダケカンバ |
この辺りで前を行く登山者に追い付く、大きなザックを背負っていて、尾瀬の方でテン泊するらしい、単独の登山者が追い越していく、富士見峠から東の方の山に行くと言っていた。
紅葉が良い | ナナカマドの紅葉 |
振り向けば赤城山が大きい、黒檜山が高いのが良く解る |
● 富士見小屋跡
富士見小屋跡 | 荷鞍山に向けて出発する |
トイレの有る富士見小屋跡に着く、廃屋は22年に解体されたようです、この広場の道標には左鳩待峠、竜宮、右見晴、尾瀬沼、ここは富士見峠と書いてある、地図を見ると富士見峠はここから東に行った所のようだ、近いとはいえ、いい加減な道標だ。
ベンチにはカップルの登山者が一組いるのみ、私もベンチで一休み、アミノバイタルとカレーパンをいただく、ここから富士見峠に向かう道も広くて良い道で、すぐに富士見峠の三叉路が有る。
良い道が続く | マイクロウエーブ反射板 |
富士見峠の三叉路からは右の尾瀬沼の方に向かう、良い道はマイクロウエーブ反射板まで続く、アンテナが有るくらいだから、ここからの展望は良い。
西の方、右から1998年に歩いた、笠ヶ岳、小笠、悪沢岳、小至仏、至仏山の稜線 |
● いよいよ登山道になる
白尾田代 | 燧ケ岳が素晴らしい |
ここから登山道が始まる、木道が有るが、長い間整備されて無いようでかなり傷んでいる、湿っている所は非常に滑りやすい。
平ヶ岳、手前の岩峰は景鶴山 |
樹林の間からは、平ヶ岳が見える、手前の岩峰を調べたら景鶴山だった。
● 道を探して藪に入るが
目指す荷鞍山 | このリボンの所を |
南の方に荷鞍山が見えていよいよ藪に入る場所を探さないといけない、ピンクテープを探しながら登山道を歩くが、それらしいテープは幾つか有る、地図の尾根の位置と比べながら行ったり来たりするが、どれが正解か判らない、もう少し先まで行けば正解のテープが見つけられたのだが、意を決して紅葉した葉が有る所のピンクテープの場所の藪に入ってみる、藪は深く先はかなりの急斜面で下っている、身動きが取れないほどだ。
それらしい刈払いが見つけられないので東の方にしばらく行ってみるが見つけられそうも無いので、登山道に戻ると、富士見峠のところに居た動画のカメラを持った登山者がいる。
突然藪から変な登山者が出てきて驚いたかもしれない、荷鞍山への道の話をしながら東の方に行くとテープの付けられた木の所の藪に何となく踏み跡がある、ここに間違いなさそうだ。
● 入り口が見つかる
こちらが本当の入り口 | 藪から出ると刈払いがしてある |
登山者と別れて藪に入ってみる、藪と言っても踏み跡があり歩きやすく、すぐに刈払いされた登山道に出た。
登山道が有る | 最後は急登 |
昔からある登山道、刈らないと藪に埋もれてしまうので刈っているような感じがする、しばらくは下りの登山道で最近刈られたような跡がある、先に行くと根の張った昔からの登山道のようで、一人の登山者が下って来た、林道で追い越して行った登山者だった、荷鞍山へ行く道が有ってテープの所を入れば登れると教えてあげたので登って来たようだ。
おかげで登れたと喜んでいた、登山道は最後は急な登りに成り休み休み登ると荷鞍山山頂に立つことが出来た。
● 荷鞍山山頂
狭い荷鞍山山頂 | 荷鞍山の三角点 |
荷鞍山山頂は東西伸びる細く狭い尾根で、南側は切れ落ちている西の方に行くと前が開け、大展望が広がる。
正面に1975mの前衛峰、先には赤城山 |
南西には裏から見る上州武尊山 |
左手前に四郎岳と右に一際高く日光白根山 | 左から錫ヶ岳、笠ヶ岳、右にうっすらと見えるのは皇海山 かな |
● 無線はいまいち
三脚に1200MHzの無線機をセット、430MHzのアンテナも 取り付ける |
山頂は狭く平らな所が無い |
三脚にアンテナを付けた1200MHzの無線機を付け、430MHzのアンテナも組み立てて取り付ける、今日は全市全郡のコンテストという事で沢山の局が出ているが、1200MHzで空いている周波数を見つけてCQを出すと相模原市の局と交信出来た、続いてまた相模原市の局が呼んでくれたが、後が続かない。
カップ麺とおにぎりをいただいてから、今度は430MHzで何度か交信していただいている渋谷区からコンテストに参加している局を呼んでみる、その後CQを出すと、裏に見える燧ケ岳に登っている登山者が呼んでくれた。
「山と無線」の局も何局か山に登られているはずだが、残念ながら繋がらなかった、帰りに長い林道歩きが有るので撤収、下る事にする。
山頂から急登を下る | 大きな岩の脇を通る |
途中見事な燧ケ岳が |
紅葉が良いですね!! |
刈払いはここまで | 藪と言ってもこんな物 |
登山道まで刈らないのはあまり歩いて欲しくないからでしょうか、藪と言っても本当の藪とは比べ物にならない。
● 白尾山へ
藪への入口、草が無く踏み跡が有る | 帰りに白尾山に行ってみた |
白尾山 2003m が近いので行ってみた、山頂標識が有るただの通過点のような場所だが、地図を見ると、本当の山頂はこの藪を右に入った所らしい、調べて無かったが、解っていても入るのは勇気がいる。
430MHzで CQ 出したら宮城県苅田郡の刈田岳の移動局が呼んでくれた、蔵王の近くらしい、簡単なアンテナでも標高が有ると良く飛んでくれる。
帰りの途中湿原から見える景色、尖がった山は物見山かな |
帰りの湿原の木道の所から東の方が良く見える、昔大清水から登った物見山への稜線みたいに見えるが定かでは無い、地図で調べると右の高い山は根名草山のような気がするが。
● 林道長かった
富士見峠の三叉路、右に行けば下田代十字路 | 富士見下のゲート、先に路駐出来る |
下りも富士見小屋跡のベンチで休んで長い林道の下りをひたすら歩く、登るとき通らなかった林道のゲートの方を通ってみる、ゲートの先の道は広く成っていてかなりの台数の車が止められそうだ。
帰りの道路は3連休、しかも好天という事で、吹き割の滝の所から渋滞し、老神温泉でも渋滞、沼田に入る道は全然動かないので道の駅の手前から下の片品川の脇の道に下り、昭和ICから関越道に乗るが、赤城高原SAでも渋滞、渋川から前橋まで渋滞と散々な道路状況でした。
● 記録
富士見下P 6:58 -(2:01)- 8:59 富士見小屋跡 9:10 -(0:21)- 9:31 アンテナ -(0:29)- 10:00 藪に入る -(0:18)- 10:18
藪から出る - 10:21 入り口が見つかる -(0:43)- 11:04 荷鞍山山頂 12:37 -(0:38)- 13:15 登山道に戻る -(0:08)- 13:23
白尾山 13:46 -(0:36)- 14:22 富士見峠 -(0:02)- 14:24 富士見小屋跡 14:33 -(1:20)- 15:53 富士見下P
カシミール3Dで作る、赤登り、青下り |
2024年10月 foxtrot