黒斑山を周遊 2024年 7月25日(木)


 
鋸岳(ノコギリダケ)
標高2254m
吾妻郡嬬恋村
 
仙人岳(センニンダケ)
標高2320m
吾妻郡嬬恋村
 
蛇骨岳(ジャコツダケ)
標高2366m
小諸市
 
黒斑山(クロフヤマ)
標高2404m
小諸市
SOTA JA/NN-204
  槍が鞘からトーミの頭を見上げる ここがJバンドどこを登るのだろう

● 今月は

 7月は梅雨という事もあって山に行けない日々が続いた、梅雨が明けても天候が安定せず午後から夕立に成るという予報が出る、でもなかなか雨は降らない、にわか雨の予報を当てるのはむずかしそうだ、このままでは今月は山無に成ってしまう。


 何処か行けそうなところはないかと、そこそこ高くて楽に行けそうな山を探すと、黒斑山が昼過ぎの天気がちょっと悪いが、後は何とか持ちそうだ、黒斑山は先の蛇骨岳、仙人岳、鋸岳は行った事が無いので、トーミ頭から草すべりを下り湯の平から「賽の河原」の分岐に行きJバンドを登って一回りしようと出かける事にする。


 車坂峠の駐車場に着いて、外に出ると天然のクーラーここは天国だ。


 
車坂峠 7:15 天気は良い 快適に登って行く

● 展望が良い場所

篭ノ登山、水ノ塔山、遠く四阿山

 一旦下って登ると開けた場所に出る、ここは展望が良い、一休み、写真など撮る。


「小諸」の街でしょうか パラボラアンテナ

 南の方八ヶ岳は雲に覆われているが右側、蓼科山の辺り下の方にパラボラアンテナが見えるJAXA美笹のアンテナのようだ、カメラを望遠にして撮ってみたら写っていた、こから見えるとは思わなかった。


 休憩後樹林帯の道を登って行くと、登山道に寝転んだ人がいる、仲間が先に行って、自分は疲れたから、ここで待っていると言う、300mも行けば槍ヶ鞘だから、頑張ってくださいとハッパをかけ先に行く。


● 浅間山はガスの中

槍ヶ鞘、残念ながらガスで浅間山は見えない 花は沢山咲いている

途中外国人のカップルが休んでいる、「何にも見えないですね」と屈託無い。


シャジン トーミの頭

● 草すべりを下る

槍ヶ鞘を見下ろす 草すべりの入り口、右に行く

シャクナゲはちょっと遅かった オダマキ

ウスユキソウ アキノキリンソウ

トーミの頭を見上げる

 草すべりはとんでもない急斜面で登山道は深くえぐれている所が有る、落ちたらただでは済まなそうなので、注意深く下って行く、花は沢山咲いている、滑ったような跡が有るので先行者が居るのかもしれない。


とんでもない急斜面 ナデシコ

滑ったら大変 下って行くと浅間山が見えてくる

 下って行くと斜面も緩やかに成って来る、少し硫黄のにおいがする、沢を渡ると見覚えのある火山館からの道と合流する、標高差310mくらい下ったようだ。


火山館からの道と合流する 「賽の河原」分岐

 ここからの登山道は緩やかに登って行き、樹林帯に入るとケルンがふたつ積んであるところが有るので休憩する、先に進むと「賽の河原」分岐に出る、綱が張ってあり立入禁止の札が付けてある、現在噴火警戒レベル2でここから先は立入禁止となっている、登山者がいないのはそのせいだったのか。


 Jバンドに向かう道は通れるので先に行くと岩山が見えてきて道は樹林帯を出て景色が開けてくる。


● 登り返す

黒斑山から続く外輪山が見えて来る 振り向けば大きな浅間山

 登山道わきに大きな岩がある、これが三ツ石かな、この岩は噴火口から飛んできたのか、あるいは山体崩壊した時に取り残された物なのか、そんな事を考えてしまった。


右の方黒斑山は相変わらずガスの中 外国人のカップル

 踏み跡は解りやすいが、岩稜帯は何処を登るのか解らない、でも近ずいていくと、急な斜面を登る登山者が居るのが見える、時々休んで座り込んでこちらを見ているようだ、さらに進むと二名の登山者が下って来る、トーミの頭の所で休んでいた外国人さんのカップルだった、私と反対のコースで歩くようだ、女性は空身で生足、男性がザックを背負っている何とも身軽ないでたちだ。


単独の登山者が下って行く Jバンド

 さらに登って行くと今度は単独の登山者が下って来るが、少しコースを外しているようで、石を落としながら下って来て、すれ違うことは無かった。


 Jバンドとは山の名前にしては変な名前だと思っていたが、来てみて解ったのだが、ここは大きな岩が沢山有る急斜面の崖に付いたバンドのようなところなのでJバンドと呼ばれるようで、山の名前ではなかった。


 岩稜帯の岩場の登りは標高差100mくらいだ、尾根に登ったので東の方の先まで行ってみる、火山特有の茶色の山肌にケルンが積んであり「鋸岳2254m」の標識が有る、斜面は切れ落ちていて、高度感が半端ない。


● 高度感が半端ない

尾根の先端に行ってみる 鋸岳 2254m

浅間隠山、角落山、鼻曲山方面、後ろには榛名山

● 展望が良い

 少し霞んでいるが、浅間隠山方面の展望、浅間山を流れ下った溶岩の先に鬼押し園がある。


 Jバンドを下って行った外国人のカップルは大きな岩に登って食事でもしているようだ。


 軽井沢おもちゃ王国の観覧車と鬼押し園の建物も見える   破風岳、御飯岳、笠ヶ岳、横手山、手前は嬬恋村のキャベ
  ツ畑かな

 仙人岳方面に向かうとトレイルのカップルが登って来る、これから行く先の様子など聞くことが出来た、やはり私と逆コースで行くらしくJバンドを下って行った。


鹿沢の山と四阿山

これから向かう仙人岳方面 浅間山が大きい

 また一人の若い登山者が下って来る、縦走するのか聞くと、下ると登るのが大変なので先に行って戻ると言って先に行く。


● 仙人岳で無線運用

仙人岳と白ゾレ 仙人岳山頂、三角点が倒れている

 岩稜帯を辿り仙人岳に着く、天気は持ちそうだ、時間が丁度良いのでここでお昼にする、その前に三脚に1200MHzの無線機を取り付けて、浅間山の左と右に向けてCQを出してみたが、応答は無い、首都圏方面は全くの影なので仕方がない、北西の方向なら長野市なので、そちらに向けてCQを出すと、嬉しい事に応答してくれる局がいた。


 次が続かないので、カップ麺にお湯を入れる、待っている間に430MHzのアンテナを組み立てて聞くと、平ヶ岳の移動局のCQが聞こえたのでアンテナを北に向けて呼ぶと59で取ってもらえた。


 ここはロケーションが良いので平日の430MHzは混信が激しくなかなか交信が難しいが、こんなうれしい事も有る。


 無線をしていると先ほどの若い登山者が戻って来た、記念写真を撮るのでシャッターを押してあげる、横浜から来たという登山者、長野県は良い山が沢山有って住みたいくらいだと言っていた、昨日は四阿山に登ったが、雨に降られたようだ、ここの展望の良さに満足して下って..帰って行った。



トーミの頭、黒斑山、蛇骨岳 蛇骨岳山頂

 少し伸びたラーメンとおにぎりを一つ食し、蛇骨岳方面に向かう標高差は50m無いので思ったより早く着いてしまう。


 無線運用したいところだが先の事が心配で写真だけ撮って黒斑山に向かう、黒斑山は標高差138mの登り返しなのでいがいに時間が掛った、山頂に着いて休みがてら430MHzでCQを出すが、交信しているとちょうど登って来た女性の二人組が大きな声で話すので集中できず、一局で止める、山頂は狭いので無線は難しい。


 記念写真のシャッターを押してあげるが、ちょうどガスが出てきて浅間山は見えなくなってしまう。


黒斑山目指して歩く トーミの頭の岩にクラック

 トーミの頭に向かうが、途中から見るとトーミの頭の岩場はクラックが入っているのでいずれ崩落してしまいそうだ。


 帰りは中コースを車坂峠に向かう、ここは2021年の冬に一度歩いたが展望が無く、下りに使うコースのようだ、駐車場に着いてから走り出すと雨粒が落ちて来た、家に向かう途中稲妻が何度も落ちるのが見えた。



● 記録


 駐車場 7:13 -(0:45)- 7:58 休憩 8:07 -(0:44)- 8:51 トーミの頭 -(0:49)- 9:40 湯の平の分岐 -(0:10)-


 9:50 ケルンで休憩 9:59 -(0:07)- 10:06 賽の河原分岐 -(0:43)- 10:49 稜線に登る -(0:05)- 10:54 鋸岳 -(0:43)-


 11:37 仙人岳 12:35 -(0:22)- 12:57 蛇骨岳 -(0:23)- 13:20 黒斑山 13:36 -(1:01)- 14:37 駐車場


カシミール3Dで作る、半時計回りに歩く

2024年 7月 foxtrot