いろいろ会った社山 黒檜岳 2024年 6月26日(水)


 
社山(シャザン)
標高1827m
栃木県日光市
 
黒檜岳(クロビダケ)
標高1976m
栃木県日光市
SOTA JA/TG-013
  社山 山頂 黒檜岳 山頂

● 日光の山

 中倉山に登ったとき、北に見えた社山や黒檜岳への稜線はいつか登ってみたいと思っていた、社山は一度登っているが、社山から黒檜岳への笹の尾根は展望が良さそうだ。


中倉山に登ったとき見えた社山から黒檜岳への稜線

 千手ヶ浜に下ってバスで戻るコースが人気が有るようで、クリンソウが有名だが人が多いらしい。


 帰りのルートは湖畔に降りて中禅寺湖周回線歩道を戻る手もあるようだ。


 梅雨に入ったが、26日は天気が良いらしいので、帰りの事は行った状況でどうするか決めれば良いかなとの思いで出かける事にする。


 足尾町から日光を目指す、いろは坂を上って行くと雨が降ってきた、歌ヶ浜の駐車場に着くが、雨なので、先に行ってみるが、半月山への道路はゲートが開くのは7:00なので閉まっている、戻って駐車場に入って雨が止むのを待つことにする、トイレに行って車に戻ると雨は止んだので、すぐに支度をする、6:00には出たいと思っていたが、20分ほど遅れてしまった。


● 雨が止む

雨は止んだが雲が多い 社山高いですね

 湖畔の道を阿世潟方面に進む、駐車場に止めていた車は釣り人が多いようで、長い長靴で湖に入り釣りをしている、この道は途中から一般車が入れないようゲートが有り、英国大使館別荘記念公園や、イタリア大使館別荘記念公園などが有ってなかなか興味深い。


 天候は回復して青空が出て来た、風が有って涼しいのは助かる。


旧イタリア大使館別荘本邸だったかな クリンソウが少しだけ

 歩いていくと湖の反対側の倒木にリスがいるが、カメラを向けても動きが速く上手く撮れない。


半月峠への分岐 青く透き通って中禅寺湖は水が綺麗

● ここから山道

阿世潟の分岐、ここから阿世潟峠へ向かう、右は中禅寺湖周回線歩道

阿世潟峠に登る、前に来たときはここから足尾に下った 社山への急な登り

備前楯山と中倉山

 中倉山らしい緑の少ない斜面が見えたので、孤高のブナを探すが霞んでいるせいもあって良く解らない。


● 社山山頂

社山山頂から足尾方面を俯瞰する 足尾から登って来る尾根

 社山山頂で10分ほど休憩、ゼリー飲料とサンドイッチをいただく、社山山頂の岩の間を西に向かうと以前足尾から登って来た思い出深い尾根が南に下っている、尾根の西は深い樹林帯に成っていて、テープが付けられている、このテープは、黒檜岳へ向かうルートを示しているようだ。


 樹林帯の上にはハッとするほどきれいな笹の尾根が遠く黒檜岳の樹林帯の稜線に続いている。


黒檜岳方面、笹の尾根を延々と歩く事になる

 意を決して樹林帯に入ると、うす暗い岩交じりの樹林帯に良く見るとテープが有り、何となく踏み跡がある、テープを確認しながら下って行くと樹林帯を出て、正面に深い谷と幾重にも重なる山並みが現れる。


シャクナゲが咲く、木にはテープが有る 樹林帯を出る

● 笹の尾根をひたすら

ここをどうに行くのか、スマホのGPXデータを確認して、踏み跡を下る

 黒檜岳へのルートは正面には深い谷が有るので右に大きくトラバースするようだ。


一旦下ってこんな斜面を登る 1792m峰へ向かう道標

先のピークは1792m峰 正面右のピークが黒檜岳らしい

 笹原に着いた踏み跡は明瞭だが、これが曲者で獣道らしい踏み跡が幾つもある、たびたびスマホのGPXデーターを確認するが、そもそもGPXデータがルートミスをしていた、1816m峰に向かう手前の尾根は左巻いて楽をしていると思ったら、間違いで先で踏み跡が無くなってしまった。


 よく見ると途中で気が付いたGPXのデーターは不自然に右に曲がっていた、右に向かえばルートに戻れるはずなので笹の藪を登って行く、幸い笹藪は浅く、鹿の糞が至る所に落ちている、登って行くと思った通りルートが現れて戻る事が出来た。


 無事1816m峰を通り先に行く、その先は、中倉山からでも見えた崩落地の上を通る、ここから先は緩やかな登りで1926m峰は樹林帯が有った。


崩落地の上を通る 猿の群れがいた

 1926m峰を過ぎて樹林帯に入る手前、右の方に猿の群れがいた、女性だと襲ってくる事が有ると聞いていたので、寄って来たら、ストックで応戦しようかと思いながら先に行くと、幸い猿はこちらを見ていたが近づいてくることは無かった。


● 樹林帯に入る

道標が有ってここから樹林帯に入る 標石が有って山頂への分岐に着いた

 樹林帯は暗く深い森で、テープや黄色、赤の四角のプレートが沢山付けられていて迷うことは無いが、何となく不安な気持ちに成る、やがて標石が有って、山頂への分岐に着いたことが判る。


山頂標識の有る1976m峰 クマの尻

 黒檜岳はピークが二つあると聞いたが地図をよく見ると、最初の山頂標識は1976m峰で正しくは山頂では無い、この標識を見ると山頂に着いたと思ってしまうが、西にわずかの距離で本当の黒檜岳山頂が有るので行ってみる。


 正面に黒檜岳山頂の標識が見えたが左の方に黒くて大きな物が動いている、結構大きい、長い事山歩きをしているが、熊はおろか猪も見たことは無かった、寄って来たらどうしよう、熊と会ったら慌てず、静かに後ずさりするんだなどと思ったが、そんなことが出来るのか。


 辺りを物色していた熊はやがて南の方に消えていった、私は鈴を付けていたので熊の方で私に気付いてくれたのかもしれない、写真を撮ったが熊の尻しか写っていなかった、山頂標識の写真を撮ってすぐに、1976m峰に戻った。


● 黒檜岳山頂

黒檜岳山頂 1976m峰で記念写真

 熊の不安はあるものの、せっかく来たので、三脚を開いてTH-59にアンテナを取り付け、1200MHzでCQを出す、幸い春日部市の局が応答してくれた、おにぎりを一個食べてすぐに撤収、三脚で記念写真を撮る。


 三脚をしまっていると、こんどは鹿が一匹こちらを見ている。


今度はシカ 最後に一枚

● 登ったルートを戻る

 登って来る途中、帰りはバスにしようか、中禅寺湖周回線歩道にするか、来た道を戻ろうか考えていたが、樹林帯の長い道は熊が心配なので、来た道を戻ることにした、途中ルートミスした場所も気に成る。


分岐まで戻る 樹林帯を出る、猿は居なかった、当たり前か

 展望の有る稜線は何となく安心だ、途中何度も見た中倉山が近く、孤高のブナも確認できる。


中倉山の孤高のブナが確認できる

左から半月山、右下に駐車場、その右は夕日岳? 崩落地、先に社山も見える

 崩落地の先が1816m峰でその先からルートは左に大きくトラバースする。


● ルートミスは

藪漕ぎから戻った場所、テープが有る ルートミスの場所、左の踏み跡を登ってしまった

 ルートミスの場所はここからで、左の踏み跡を登ったのが間違いで、地面の出た一番奥の木の左に尾根に登るルートが有る。


天気が回復し左に錫ヶ岳と右に日光白根山が見えた

歩いてきた尾根を振り返る 社山が近づいてきた

天気は回復青空が出て熱くなる 鋸山と皇海山?調べる手立ては無いが

 ここまで帰りは下りが多く、思ったほど大変ではなかったが、最後の社山への登り返しは大変だった、登りでは社山で無線運用しなかったので、ここでも1200MHzでCQを出すと東京の江戸川区、板橋区、北区と交信することが出来た。


● 社山から

社山山頂

下りの尾根から中禅寺湖、歌ヶ浜の駐車場は遠いな~

 社山から下って行くとこの日初めての登山者が登って来る、時間は14時を過ぎているのに登って行く。


太郎山を従えた男体山、大きいですね

 今日は水を0.5リットルしか持たなかった、ポカリと合わせても1リットル、風が有ったので良かったが、水だけでも1リットルは持つべきだった、いろいろ有ったが、貴重な体験が出来た山行だった。


● 記録

駐車場 6:20 -(0:56)- 7:16 阿世潟 -(0:19)- 7:35 阿世潟峠 -(0:32)- 8:07 1567m峰で休憩 8:14 -(0:47)- 9:01 社山山頂


9:11 -(1:12)- 10:23 1816m峰 -(1:05)- 11:28 1976m峰 -(0:05)- 11:33 黒檜岳山頂 -(0:04)- 11:37 1976m峰に戻る 12:07


-(0:21)- 12:28 1926m峰 -(1:37)- 14:05 社山山頂 14:43 -(0:36)- 15:19 阿世潟峠 -(1:11)- 16:30 駐車場


登り赤、下り青

2024年 6月 foxtrot