●　また赤城山

　まともに山歩きをしないで一か月が過ぎてしまった、雪山を歩こうかと幾つか調べるが、どうもあまり自信が無い、先月赤城山の荒山に登ろうとしたが、前浅間山で撤退してしまって中途半端なのでここをやっつけるのも良いかと出かける事にする。

　先月は雪が降ったすぐ後で道路にたっぷり残っていたので、遅くなって凍ると面倒なので早めに上がったが、今日は雪が降ってだいぶ経つので道路の雪は無くなり、遅くなっても大丈夫そうだ。

　ところが天気が良くない小沼の駐車場に着くが、霧雨状態だ、天気予報など見ながら30分ほど待つと、雨は上がったようだ、待っている間にも車がどんどん来て支度をして出ていく、小沼から長七郎の方に行くようだ、荒山から帰って来たときにナンバーを見ると、東京方面が多い、多少の雨なんて気にもならないのかも。

　今日は寄り道せず、林道を直に軽井沢峠の近くの分岐に行きそのまま直登するつもりだ、12本爪のアイゼンと、ワカンを持って出発する、除雪された道を行き、八丁峠のゲートを超えると雪がある、踏み跡やスキーの跡などが有るが試しにワカンを付けてみるといくらか歩きやすいような気がする。

　小鳥が飛んできて木の枝に、カメラを出しても逃げずに写真が撮れました、撮られるのに慣れているのでしょうか、よく見ると、あまり機嫌は良くないような。

●　登山道に入る

　三途の川の所から登山道に入り、木に荒山6の番号が取り付けられた十字路に着く、ここから前浅間山に向かって登るが、南向きの斜面は雪が解けて地面が出てしまっているので、ワカンを外すことにする、急斜面は雪が無くても地面が凍っていて滑りやすい所もあるが、注意深く登ると雪の有る前浅間山に着く、たまにうす日が差して天気が良くなるのかと期待させるが、また曇ってしまう、風がないのがせめてもの慰めだ。

　前浅間山も休む必要も無いので通過する、道は一旦下っていくが、日当たりが良いのか全く雪が無い所もある。

●　急登を登る

　登って行くと登山道は急になってきて、それは山頂に着くまで続く、狭い岩尾根に雪が残り溶けてまた凍ったようで滑りやすい、一歩ずつ足場を確認し、生えている木に捕まったり、岩角をつかんだりしながら一歩づつ登って行くので時間がかかるし、こんなところを登って、帰りに下ることが出来るか心配になる、ピッケルを持ってくれば良かったと思う、本当はアイゼンをつければ安全に登れるのに、帰りにはアイゼンを付ければ下れるだろうなんて思うものの、その場で付けようと思わなかったのは、一歩一歩に集中していたせいだろうか、正常な思考では無かったような気もする。

　時間が掛ったが、何とか急登を登り終えて、山頂に上ると、3名の登山者が居たが、すぐに下って行き、私一人になる、ずいぶん時間が掛った気がしたがまだ12時前だった。

　ザックをおろして、カップ麺にお湯を入れて無線を聞くと、桜川市から CQ を出している局がいる、強い局が居て待たされたが、交信することが出来た、カップ麺を食べてから、1200MHzで CQ を出すと、何度か交信していただいている富岡市の局が応答してくれる、その後地蔵岳から CQ を出されている局が居たので交信していただく、すぐ近くなのに見えない、最後に 145MHz で CQ を出してみたが、応答が無い、生越町から 移動運用をしている局がいたので、交信していただき、下山することにする。

　無線運用も帰りのことが心配であまり集中できなかった。

●　帰りはアイゼンで

　帰りはアイゼンを付けて下り始める、アイゼンの威力は絶大で、少し踏み出しただけで下りの心配は消し飛んだ、急な岩場では後ろ向きになって、凍った岩場に先爪をかけて無事下ることが出来た。

　こんなことなら、山頂でもっと無線運用をすればよかったなどと思ってしまった。

●　無事に下れた

　林道に出て登って行くと、一組の登山者が下って来る、今日こちらで会ったのは一組だった、小沼に向かっての登りは何気に疲れる、途中、雪が少ないのでアイゼンを外すことにする、ワカンも泥が付いているので綺麗にしてついでにカレーパンを食し十分に休憩する。

　小沼の方に行く人はたくさんいるが、荒山方面へ行く人はあまりいないようだった。

●　記録

　小沼駐車場 9:34 -(0:48)- 10:22 分岐 -(0:26)- 10:48 前浅間山 -(0:50)- 11:38 荒山山頂

　12:36 -(0:30)- 13:06 前浅間山 -(0:19)- 13:25 休憩 13:44 -(0:39)- 14:23 駐車場

2024年 2月 foxtrot