白浜山(シラハマヤマ)
標高1125m
群馬県みどり市
登山日2023年12月 3日
 (日)
  白浜山東峰山頂で記念撮影

● 地形図に名前は無い

 白浜山(1125m)は地形図に山名の記載は無く、みどり市の草木湖の東にただ三角点の標高のみが記されている山だ、そんな山に行きませんかと山の会のZenさんから誘いを受ける。


 群馬山岳移動通信の鎮爺さんが2013年の12月に登られた記録が有るというのでホームページを見させていただくと、ルートなど全くなく、山頂に向かって歩き良さそうな所を登る難易度の高そうな山だった。


 ホームページに記載の地図にGPSの軌跡は載せて有るがこれだけではなかなか難しそうなので、鎮爺さんにメールでお願いして、GPXのデータを送ってもらった、これでもう半分は登れたようなものである。


 12月 3日、日曜日登山口となるわたらせ渓谷鐡道の沢入駅の前を通って、黒坂石川に架かる島渕𣘺の袂の広いところに車を停めて出発する。


 橋を渡るとすぐに石材屋さんのような建物が有り、コンクリート舗装された林道の脇は綺麗に削られた石を積んだ塀に成っている、大小さまざまな石が整然と積まれた石垣は珍しく、石材屋さんの端材を積んだ物のように感じた。


コンクリート舗装された林道を登る クマの給餌用のドラム缶

 右に沢の有るコンクリート舗装された林道を登るが、これがかなり急登だ、やがて道は左に分岐が有る、ここは直進、登って行くと右に大きくカーブするが、ここにドラム缶を輪切りにして加工した物がころがっている、鎮爺さんのホームページに有ったクマの給餌に使われたものらしい。


林道はかなり荒れている 落石が沢山あるが白い花崗岩だ

 林道は続くが落ち葉や落石が多い、それに作業道なのか枝道も多くところどころでGPSデーターを確認する、この辺りまで来ると車が通る事は出来そうにない、やがて林道が無くなり左の方の歩き良さそうな所に入って行く。


● 林道を離れる

倒木を越える この先で休憩する

大きな岩が有る 沢を渡ってきた

 歩き始めてそろそろ一時間に成るのでこの辺りで休憩する、風も無く天気は良さそうだ、歩き始めると大きな岩が有る、沢を越えて登って行くと右の沢には大きな岩が沢山有ってその下を水が流れている。


● 大きな岩

沢は大きな岩で埋まっている 山側にも大きな岩が有る

 左は檜の植林地で作業道のようなところを行くが、途中から木が生えていて登り易そうな急斜面に取りつき尾根に登り上げる、尾根上は木の根が張っていて歩き易く、今まで歩いて来た荒れた場所と違い気分が良く成って来る。


尾根に登る 樹間から見えるのは袈裟丸山のようだ

 尾根を進むと背丈ほどもある岩が突き刺さったちょっとしたピークに登る、ここが天狗山らしい、山頂標識が有ったはずなので探してみたが見つけられなかった。


● 天狗山

この岩は天狗の鼻? 山頂標識を探すが見つからない

 ここから先の尾根歩きは少し風が有るものの、登りの傾斜も少なく楽しい尾根歩きだ。


松の巨木 男体山

 残念なのは木が多く樹林の間にわずかしか展望が得られない、この尾根は根本山から三境山に続く尾根から派生した尾根で、ここより高いところは近くに無く、樹林帯が無ければ素晴らしい展望が得られそうだ。


気持ちの良い尾根歩き

横根山の方塞山(ホウサイサン)でしょうか? 右下の斜面に巨石が有る

● 白浜山山頂

尾根上の標石 白浜山の三角点

 尾根には標石が有るので何かの境界に成っているのだろうか、一旦下って登り上げると白浜山の山頂だった。


樹林の先の高まりが東峰 東峰の最後の登り、急登だ!

 山頂はなだらかな盛り上がりで広く日当たりも良くて快適な場所だ、ちょっと休んでから東峰に向かう事にする皆さんは空身で私だけザックを持つ、50mほど下って最後の登りは意外と急だった、途中南の方に二つ見えるピークは三境山と残馬山らしい、東に見えるのが根本山のようだ。


 日光白根山は真っ白ですぐにそれと解るが上手く写真に撮れなかった。


● 白浜山東峰

東峰山頂 東峰山頂で記念撮影

太郎山と女峰山を従えた男体山 皇海山と庚申山

● 三角点峰に戻る

戻って来た 白浜山山頂、広くて快適

白浜山で記念撮影 無線を楽しむ

 三角点峰に戻ってから、すぐにアンテナを組み立てて無線を聞くと、さいたま市の移動局がCQを出しているので呼んで交信してもらう、その後パンを食べながら市川市の局と交信する事が出来た。


 記念写真を撮ってから山頂を後にする、帰りに巨石群に寄ってみる、尾根ずたいに岩の上に登ると岩にはカラマツの葉が積もり、大きな岩がいくつも重なっている、簡単に来られるような場所だったら観光地に成りそうな所だ。


● 巨石

帰りに巨石に寄ってみる  

展望地から赤城山 天狗の太刀割岩

● 天狗の太刀割岩

 天狗山の所から南にのびる尾根にも行ってみたが、木が邪魔で赤城山はあまり良く見えなかった。


 帰りは登って来たところを通過して尾根をたどって行くと、尾根の左の少し下った所に大きな天狗の太刀割岩が有る、割目はかなり広く楽に通る事が出来る、割れた面はなめらかだ。


中を通ってみる 割れた面はなめらかです

急斜面を下る もう一つ割れた岩を通る

 先の尾根はかなり急で枯れた枝を掴まないよう注意して下って行く、すると先にまた割れた岩が有って、間を通って下って行く。


 一緒に行ったおかちゃんさんはYAMAPからGPXデーターを落として来ていたが、それによると下りは829mのピークの所からまっすぐ下っていたので、私の鎮爺さんから戴いたルートと違うところを下ってしまった、地図によると尾根をまっすぐ行くと、林道の法面の上に出そうなので、途中から右の斜面を下る事にする、先には植林地が有るので、作業道が有るはずだ、落ち葉の積もった滑りやすい斜面を下って行くとコンクリート舗装された林道に出ることが出来た。


林道に下る 罠に鹿が、事切れていました

 林道を下るとT字路に出て左に行く、この林道が先で登って来た林道に合流するのは解っていたので、話などしながらのんびりと下って行くと左側に金網の罠が有る、中に何か入っているようだ、近づいてみると立派な角を持った鹿が事切れていた。


島渕𣘺の所の紅葉 沢入駅に寄ってみました

 特に何かを期待して登った山では無かったが、急登で登りがいが有って、珍しい巨石が見られ、これで展望が良ければ文句なしに良い山なのだが残念な山でした、でも楽しかった。


● 記録


 車を停めた所 8:30 -(0:23)- 8:53 林道分岐 -(0:29)- 9:22 休憩する 9:29 -(0:32)- 10:01 尾根に登る -(0:08)-


 10:09 休憩 10:22 -(0:05)- 10:27 天狗山 -(0:23)- 10:50 白浜山山頂 10:53 -(0:18)- 11:11 白浜山東峰 11:17


 -(0:17)- 11:34 白浜山山頂 12:09 -(0:12)- 12:21 巨石群 -(0:10)- 12:31 展望地 -(0:20)- 12:51 天狗の太刀割岩


 12:54 -(0:36)- 13:30 林道に出る -(0:18)- 13:48 林道分岐 -(0:19)- 14:07 車を停めた所


登り赤、下り青

2023年12月 foxtrot