蓼科山(タテシナヤマ) | |
標高2531m | |
茅野市・立科町 | |
登山日2023年 7月17日 (月) |
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佐久市最高点の手前から見えた蓼科山 |
● 天気の良さそうな日を狙って
7月に入って肺炎球菌のワクチン接種や車の点検などが有って、なかなか天気の良い日が見つけられないうちにはや中旬を過ぎてしまった、梅雨に入っているとは言えこのままでは今月は山無しに成ってしまいそうだ。
幾つか行ってみたい山を決めて、テンクラで見ると、平地がまずまずの天気でも行こうと思う山が良い天気に当たらない、三連休の日曜日はあちこちの山から無線局の声が聞こえるが、あまり天気が良くないところもあるようだ。
ちょっと前、「山と無線」のメンバーの局が蓼科山に登られていて交信して頂いたので、久しぶりに登ってみたいと思っていた、調べてみたら蓼科山に登ったのは97年の8月なのでずいぶんと前の事だった。
その時山頂はガスで展望はダメだったので今度こそ良い天気のときに登ってみたい、テンクラで見ると17日の月曜日は A となっているので行ってみる事にする。
今回もコースは一番楽そうな大河原峠からにする、群馬からだとここが行きやすい、上信越道の佐久小諸から中部横断道に入りの佐久南で降りて141号から蓼科スカイラインに入る、後は道なりで大河原峠に着く、天気は快晴、真っ青な青空が広がる、大河原峠のかなり前から路駐の車が沢山停められている。
今日は蓼科山を下ってからトキンの岩に登る予定なので、大河原峠を過ぎた先の方の道路に駐車する、支度をしていると朝日が背中に当たり暑い、登山口の大河原峠に向かうと、道路左側に浅間山と雲海、JAXAの54mの新しいアンテナも見える、上を向いているので、今はお休みのよう。
登山道に入ると樹林帯なのでそれほど暑くもなく歩き始める、ただ登山道は河原のように大小の岩がゴロゴロしていておまけに湿っていて滑るので歩きにくい、昔来たときはもっと歩きやすかったような気がしたがどうだったのだろう。
樹林帯の道を登る | 砂が流されて岩だらけで歩きにくい |
大河原峠には沢山の車が駐車されていたのに、登山道に入ると登山者は少ない、でも登っていると3名の若い女性のグループに追い越される、その後も二組くらいに追い越される。
佐久市最高地点 2380m | 木道を行く、晴天だ |
歩き始めて1時間ほどで佐久市最高地点に着く、ここは展望は無いが日陰なのでザックを降ろし休憩、アミノバイタルと水分補給をする。
● 蓼科山荘は賑わっていた
樹林の上に蓼科山 | 蓼科山荘は大賑わい |
ここから蓼科山荘までは標高差で30mほど下りになる、蓼科山荘に着くと沢山の登山者が居る、Tシャツなど、お土産を売っている、私は特に用もないので、そのまま通過、いよいよ本格的な登りに成る。
大きな岩の急登を登る | だいぶ登って来た |
岩場の急登は登る人と、下る人と、大変な賑わいだ、中には小学生くらいの子供もいて、小さいうちにこんな大変な所に連れてこられて、山が嫌いになってしまうのではと思ってしまう。
日差しは強く暑いが標高が高いので爽やかだ、振り返ると蓼科山荘の屋根が見えだいぶ登って来た。
● 蓼科山山頂
山頂ヒュッテまで登って来た | 正面に八ヶ岳連峰 |
山頂ヒュッテにも沢山の登山者がいる、先に進むと正面に八ヶ岳連峰がドーンと広がる、赤岳の後ろから積乱雲が立ち上っているが、山頂がくっきりと見えるので、赤岳に登っている登山者は大展望を楽しんでいることだろう。
蓼科山々頂三角点 | 山頂標識、歩くのも大変そう |
歩きにくい岩の上を進み、三角点を過ぎ、その先の山頂標識を過ぎた先の所にザックを降ろして、休憩、写真を撮る。
ここでザックを降ろす、蓼科高原を俯瞰する |
● 無線はまずまず
八ヶ岳連峰の右は南アルプスらしいが、標高の高い山は雲の中だ、後で調べたら、富士山は丁度赤岳の陰に入ってしまうようだ、三脚を広げて無線機をセット、まずは1200MHzで運用するが、アンテナをどちらに向けたら良いのか良く解らない、八ヶ岳の右の辺りに向けてCQを出すと駒ヶ根市の局が応答してくれた。
その後応答が無いので八ヶ岳の左の方にアンテナを向けてCQを出すと、良く呼んでくれる久喜市のSさんが応答してくれた、その後松本市の局と交信、1200MHzはいまいちなので430MHzに変えてCQを出すと茨城県神栖市、新潟県妙高市、東篭ノ塔山の局、長野市の移動局と交信する事が出来た。
素晴らしい展望の中、何時までも無線運用をしていたいが、湧き上がる積乱雲が気にかかる、焼きそばパンで腹を満たし1200MHzでCQが聞こえたので呼んでみると、同じ蓼科山で運用している局だった。
後ほど出来たらアイボールを約束して無線機を撤収する。
女神湖と霧ヶ峰 | 北横岳 |
蓼科山々頂のパノラマ |
山頂南の方に行き | 蓼科神社 |
蓼科山々頂の南の方まで一回りしてから神社にお参りして山頂ヒュッテの方に行くと、長いアンテナを付けた無線機で話している登山者が居たので近づいて挨拶すると、先ほど交信していただいた局で、最近では珍しい若い無線局だった。
雲が気になる | 大河原峠に下る |
帰りも佐久市最高地点で休憩、無事大河原峠に下る。
● 記録
大河原峠 8:03 -(1:03)- 9:06 佐久市最高地点 9:13 -(0:17)- 9:30 将軍平 -(0:43)- 10:13 蓼科山山頂(三角点)
-(0:09)- 10:22 ザックを降ろす 12:00 -(0:10)- 12:10 蓼科神社 -(0:04)- 12:14 無線局と話す 12:28 -(0:25)-
12:53 将軍平 -(0:19)- 13:12 最高地点 13:19 -(0:38)- 13:57 大河原峠
カシミール3Dで作る、登り赤、下り青 |
蓼科スカイラインを進むと道路右側に兜巾(トキン)の岩 標高2013m の標識が有る、ちょっとした岩場で、地形図にも載っていて三角点も有る、簡単に登れるようなので、ついでのときに是非登ってみたいと思っていた。
兜巾(トキン)の岩 | |
標高2014m | |
佐久市 | |
トキンの岩の石祠 |
トキンの岩登り口 | 比田井弾衛門翁之碑 |
登り口の手前が広場に成っているので車を停めて登って行くとすぐに森の中に大きな碑が立っている、これは何なんだと思いながら岩峰を行くとすぐに立派な石祠の有るピークに出る。
こんな所を登る | 立派な石祠 五智観音 |
石祠の有るピークの東側に三角点が置かれている、南側に大河原峠が見えて東側は大きく切れ落ちているようだが、山頂からは木が茂っていて見えない、遠くの山の中に大きな建物がいくつも見える。
430MHzでCQを出すと、小諸市のモービル局、甲府市の朝日岳の局、埼玉県川口市の局、栃木市の局と交信する事が出来た。
トキンの岩の三角点 | 蓼科仙境都市 |
帰ろうと思ったらご夫婦と思われる一組の登山者が登って来た、佐久にお住まいでこの辺りの事に詳しく、いろんな事を聞くことが出来た。
比田井弾衛門翁之碑はこの辺りの広大な土地を所有していた人でその土地を県に寄付したらしく、当時の長野県知事が碑を建てたらしい、東に見える大きな建物は蓼科仙境都市のホテルなどの施設で、私が初めて蓼科山に来たときは、標高2000mに有る別荘地で豪華さを誇っていたような気がしたが、今では見る影もない。
こちらのご夫婦は毎日日曜なので3日に一度くらいは山に登られているようだ、昨日蓼科山に登ったが天気が悪かったらしい、今日は暑いので涼みに来たという事だ。
快晴の蓼科山に登れ、無線も出来て、トキンの岩にも登れ、最高の山歩きを楽しむことが出来た一日でした。
● 記録
登り口 14:13 -(0:09)- 14:22 三角点 話をしていて帰りはデーターを取りそこねた
カシミール3Dで作る |
2023年 7月 foxtrot