時間切れで山頂まで行けなかった 小出俣山 2023年 3月12日(日)

 
小出俣山
(オイズマタサン)
標高1749m
利根郡みなかみ町
  手前のピークから小出俣山

● 目標のふたつめ

 先日、今年の目標のひとつの「日白山」に登れたので、今度は目標のふたつめ「小出俣山」を目指すことにする、天気の良くなる日を待っていたが、今年は急に気温が高くなって、雪崩の心配がある、初めての山なので様子が解らず不安が有るので決断がつかなかったが、日曜日なら登山者もいるだろうと登ることにする。


 川古温泉の駐車場には10台くらい車が停められていて、これなら、先行する登山者のトレースを使わせてもらえそうで少し安心、出発する。


 駐車場のところ道路の反対側には通行止めされた林道が有るが、地図で見ると林道の入り口はもう少し来た道を戻った所からのようなので、道路を戻ってみるが、林道の入り口は無く駐車場のすぐ上の林道で良さそうだ、良く見ると地図の書き方がおかしい。


駐車場には10台くらい停められていた 道路を戻ってしまった

枯れ葉の積もった林道を行く 雪が出てくる

 小出俣沢に沿った林道を登って行く、林道はかなり荒れていて落石や左側の斜面から流れ出る水で川のようになったところが有る、やがて金網のフェンスが有って「赤谷川第二発電所調整池」とある、ここまで来ると林道は全面雪で覆われるがザクザクの雪でアイゼンは効きそうに無い。


赤谷川第二発電所調整池 この辺りは植林地に成っている

 登って行くと下って来る人がいる、釣り竿を手に持ってスノーシューを履いている、上の方のダムで釣れるか見に行ってきたと言っていたが、感違いしているようで、上にダムは無い、一人の女性の登山者が登って行ったと言っていた、すると駐車場に停めてあった車は、大半が釣り人で登山者は一人しか居なかったのかと思われる。


釣り人が下って行く 東の山から朝日が昇る

 釣り人は下って行き、私は林道を登って行くと、東の阿能川岳の登山道の有る斜面から朝日が昇って来る、青空は出て無いが、風もなく天気は大丈夫そうだ。


● 林道を離れる

千曲平橋 ここから斜面に取りつく

 ほどなく林道は橋を渡って右にカーブしている、するとトレースが左の斜面に向かっている、ここが小出俣山への登山コースのようだ。


 地図で見るともうコースの半分来たようだが、これからが急登でしかも雪が緩んでザクザクの状態でアイゼンは効きそうもない、ツボ足でそのまま登ることになる。


ブッシュが出ている 急斜面を登る

 植林地の中トレースをたどると右の方の木にカメラが取り付けられている、動物を観察するためのものらしい。


 植林地を出るとトレースは右の尾根に続くが、ブッシュが出ている、ササや木の枝などをつかみながら急な斜面を登って行く、良く見るとテープが付けられていて、尾根をたどれば大丈夫なようだ、やがてまた雪の斜面に成る。


 雪が深くなると、かなり沈むように成る、前を行く登山者のソールの跡や、昨日下っている登山者の跡をたどると比較的沈まないので、下ばかり見て、登るので極端に登るのが遅くなる。


樹林越しに雪の山が見える 小出俣山から阿能川岳へ稜線

 登って行くと西の方樹林越しに雪の山並みが見える、小出俣山から十二社ノ峰に続く稜線のようだ、右の先の方には意外な近さで阿能川岳から小出俣山をつなぐ稜線が見えている。


● 登山者と会う

急な登りが続く 女性3名の登山者が下って行く

 遅々として進まない登りだが、登って行くと、下って来る登山者がいる、女性3名で、夕べテント泊で阿能川岳から小出俣山を縦走して来たようだ、やはり女性の登山者とすれ違ったらしい、雪が解けて岩場が出ていると言っていた、ワカンを付けて下って来たのでトレースがぐちゃぐちゃになってしまい、先行する登山者の踏み跡が解りづらくなってしまった。


正面に岩場が見えてくる 岩場を巻き終わった

 登って行くとその岩場が正面に出てくる、トレースは右にトラバースしていて、東側が深く切れ落ちた所の狭い急斜面を慎重に登る、岩場を抜けると森が有ってその先が鞍部のように成っているので休憩する。


目指す小出俣山が左に見える 右の方に光るものが見えた

 ザックを降ろして、ポカリを飲んで一息入れる、ここまで来ると西側に目指す小出俣山が見えて来た、新潟県側は天気が良いようだが、後は霞んでいて良く見えない、南東の方に光るものが見える、方向からすると水上町の建物かもしれない。


 霞んでいるが日差しが有るので雪がますます緩んできているので、ここで持ってきたワカンを付けることにする、歩き始めるが、ワカンでも爪は全く効かないので雪面に蹴りこむようにしないと斜面をすべり落ちてしまう、でも少しは沈まないような気もする。


急斜面は続く 振り返ると吾妻耶山の台形が見える

 小出俣山へ向かって展望の良くなって来た斜面を登って行く、去年登った阿能川岳も同じくらいの高さに見えて来た、と正面から一人の女性が下って来る、私の前を登っていた登山者だ、山頂まで行って来たのか聞くと、先のピークまで行ってきて、この展望なので、もう下山すると言う。


 ベテラン登山者でここは何度も登られているようだ、時間はすでに 11:50 、話していると、下から登山者が登って来る、登って来る途中で話声が聞こえたような気がしたが、やはり登山者がいた、それも若い4名のパーティで1名は女性だ。


 女性のベテラン登山者と話していると若者4人のパーティは先に登って行く。


阿能川岳 手前のピークから見る小出俣山

 女性の登山者からいろいろ情報をもらったので、私も先に行くと、若い登山者たちがピークで休んでいた。


 私もそのピークでザックを降ろす、標高は1600mくらいで時間は丁度12時に成ってしまった、山頂まではまだ1時間以上掛かりそうだ、下りの事を考えると今日はここで撤退することにした。


● 撤退

若者グループは山頂を目指す

 若者グループが山頂を目指して登って行ったので、私は写真を撮って、アンテナを組み立ててCQを出すと、川崎市と狭山市の局と交信する事が出来た、菓子パンを一つ食して下山に掛かる。


小出俣山から十二社ノ峰への稜線

湖は赤谷湖かな霞んでます 川棚ノ頭、俎嵓

谷川岳 谷川岳のUP蟻んこが見えます


 下りは速い、でもワカンを付けていても数回尻もちをついてしまった、林道も雪が残っているのでブッシュの出ているところもワカンのまま下った、一か所自分の左足を踏んでしまい、前のめりに転び一回転してしまったが、幸いうまく転んだようで何ともなかった。


千曲平橋まで来た 下ってみると林道も長い

 5時間歩いても山頂まで行けなかったのは残念だった、あと一時間くらいなら無理をすれば山頂まで行けたかもしれない、でも下りの時間は5時くらいに成ってしまいそうなので、撤退した判断は良かったのではないかと思う。


 雪質が良ければお昼までに山頂に登れる自信は全くないが、天気が良く、雪質も良いときにまたチャレンジしてみたい。


● 記録


 駐車場 6:26 -(0:30)- 6:56 調整池 7:02 -(0:44)- 7:46 林道を離れる -(0:35)- 8:21 休憩 8:29 -(2:12)- 10:41 休憩 11:00


 -(1:00)- 12:00 山頂手前の1600mくらいのピーク 12:55 -(1:23)- 14:18 林道に出る -(1:00)- 15:18 駐車場


カシミール3Dで作る、登り赤、下り青

2023年 3月 foxtrot