● また花を見に
今月は、一日に会津駒ヶ岳に登ったが、もう一座くらい登りたいと思っていた、その後なかなか好天に恵まれず山に行けない日が続いたが、日曜日は天気が良さそうだ、田代山湿原では花が大変良かったので、また花を見たいと思って、少々遠いが入笠山に行く事にする。
上信越道で佐久小諸JCTから、中部横断道で八千穂高原ICまで行き、299号線で麦草峠を越えて、富士見パノラマリゾートを目指す。
国道299号線を通るのは久しぶりだ、高速道路が出来て交通量が減ったせいか、道路の管理があまりされて無いように感じる、麦草峠の手前には有料の駐車場が有って、係員がいる、以前は路肩にも車が停められたが、今は、綱が張られて路駐は出来ないようになっている。
昔より車で来る登山者が増えているのだろうか、朝早く来ないと駐車場に入れなくて困った事に成りそうだ。
麦草ヒュッテの駐車場は満車みたいだ、麦草峠は標高2120mと高いので車で走っていても涼しい、今日登る山よりこちらの方が高いので、近くの山に登る方が良かったかなと、思ってしまう。
麦草峠から先は初めて走る道で、ナビ任せだが、本当にこの道で大丈夫なのかと、心配に成ってしまう、目的地が決まったら、地図で確認し、使いたい道を決めて行きたい、でもナビは思っている道では無い所を案内したりする、高速道路を使いたがったり、古い道を優先したりと、このあたりがいまいちだ、自分がナビの使い方が下手なだけかもしれないが。
富士見パノラマリゾートは駐車場とゴンドラが結構離れているので、どうなっているのか気に成っていたが、着いてみたら、一番大きな駐車場の先のチケット売り場の建物の前の駐車場に入る事が出来た。
ここはいつも登るようは山の登山口と違い、お花見や、マウンテンバイクなど、ハイキングやレジャーの観光客が多い、近くのトイレを借りてから支度をする、最近の状況から、マスクをして、チケット売り場に行き、ゴンドラの往復券を買い建物の中を通ってゲレンデに登る。
チケット売り場、モンベルの会員カードで200円割引 | 入笠に咲く花という冊子とスタンプラリーのパンフレットを くれる |
「入笠に咲く花」は50ページも有る立派な花の図鑑だ | ゴンドラの山麓駅に向かう |
● ゴンドラで
ゴンドラは、犬OK で、マウンテンバイクと一緒に乗り込む ので、驚いてしまった |
標高差730mを一気に登る |
ゴンドラの山頂駅に着いて外に出ると、まわりに花が咲いている、歩き始めるとすぐにアサギマダラが飛んでいる、カメラを向けるが、なかなか良い所に止ってくれない。
ヒヨドリバナに止るアサギマダラ | 登山道脇には沢山の花が咲く |
歩いていくと道路に出て、その先が湿原に成っている、鹿よけのネットを開けて中に入るといろんな花が沢山咲いている。
● 湿原
湿原の入口 | コバギボウシ、葉が小さい? |
ヤナギラン | ウツボグサ |
● 花畑
湿原を出てから、入笠山山頂方面に登って行くと、お花畑が有るので、ここでもネットを開けて中に入る。
ハクサンフウロ、今年初めて見る | キバナノヤマオダマキ、沢山咲いている |
カワラナデシコ | シモツケソウ |
お花畑を出て、山頂方面に向かうと、岩混じりの急登に成る、30分ほどで、三角点と方位盤の有る広い山頂に着く、曇ってはいるが、日陰が無いので暑い、沢山の登山者が休んでいる。
晴れていれば360度遮るものの無い眺望らしいが、今日は高い山は、ほぼ雲に隠れて見えない、「入笠に咲く花」の後ろのページに、山頂からの四方の眺望の写真が載っているので、これで想像するしかない。
● 山頂
入笠山山頂 | 沢山の登山者が休む |
広い山頂で何処でアンテナを立てようか考えたが、結局人の少なそうな南側に陣取り、百均ペグを地面に刺してストックを立てて、アンテナを組み立てる、チャンネルを回すと富士山の剣ヶ峯から出ている局が居たので、交信してもらうが、地図上で線が無く、行政区が静岡か山梨か解らないと言う、そんなときは自分の好きな方で良いのだがポータブル2でカードは送ろう。
さらに「山と無線」のTさんが小金沢山からCQを出していたので、交信していただいた。
空いている周波数を探してCQを出すと、愛知県知多群、諏訪湖の湖畔のモービル局、松本市、飯田市の局と交信していただいた、やはり、標高が高いのでロケーションは良いようだ。
お握りを一ついただいて山頂を後にする、無線をしている間に少し天候が回復してきて、北の方の雲が取れて来た。
雲が取れて諏訪湖が見えてきた |
南側、ここより高い?山が見える | 八ヶ岳は雲の中 |
マナスル山荘天文館、木の陰に望遠鏡のドームが有る、お店の前でJAZZの演奏? |
再び湿原に入り、湿原を突っ切って来た時と違うルートで山頂駅に向かう |
サクラソウ |
カワラマツバ | カラマツソウ |
湿原を見下ろす | タンポポの仲間 |
電波塔、こんなのが有ると気に成ってしまう |
雲が取れて来た八ヶ岳、富士見町を俯瞰する |
山頂駅のまえのテラスに行くと、雲が取れて来た八ヶ岳が正面で、嘗て歩いたピークが見える、眼下には富士見町が広がる。
● 記録
ゴンドラ駅 9:22 -(0:12)- 9:34 入笠湿原 -(0:21)- 9:55 花畑 -(0:33)- 10:28 入笠山々頂 11:47 -(0:17)-
12:04 マナスル山荘 -(0:06)- 12:10 入笠湿原 -(0:18)- 12:28 ゴンドラ駅
カシミール3D で作る登り赤、下り青 |
● 帰りにもう一か所
今日は帰りに、佐久市にある、JAXA美笹深宇宙探査用地上局を見学しようと思って帰りのルートを調べて来た。
長野県の臼田町に直径64mのパラボラアンテナが有る、行方不明になった「はやぶさ」初号機を見つけたアンテナだ、このアンテナの後継施設を作っているというのは知っていたが、2021年4月から運用をしているらしい。
1998年10月に「御座山」に登った帰りに、このアンテナを見に行き写真を撮って勝手にQSLカードを作った、当時は見学など出来なかったが、今は施設の見学が出来るようだ。
という事で新しいアンテナを見ようと、茅野市から152号線で白樺湖に向かう、最近では遠くに行くときは高速道路で行ってしまうが、一般道はを走るとその土地土地の状況が解って面白い、152号線大門街道は観光地に向かう道なのでバイクのツーリングなど沢山走っている、途中車山の気象レーダーが見えた。
白樺湖から蓼科山の登山口の有る、大河原峠に向かう、途中に「兜巾(トキン)の岩」2013mという岩山が有って、小根子岳に登ったとき、Tさんが兜巾の岩に登っていて交信していただいた場所だ、展望が良く、簡単に登れるらしい、登ってみたいが、今日はアンテナを見たいので場所だけ確認する。
蓼科スカイラインに有る兜巾の岩、ここから登れそう |
大河原峠に近づくと、路駐の車が停められている、ここも蓼科山に登る登山者の車が駐車場からあふれ路駐しているようだ。
蓼科スカイラインを下って行くと道路西側に目的のアンテナが有った、大きい、今日は運用されてないようで、アンテナは上を向いている。
道路東側に見学者用の駐車場がある、車が一台、バイクが1台停められている、写真を撮っていた車の人と話すと、ここは遠隔操作で運用していて無人という事で見学は出来ず眺めるだけという事が解った。
完全無人の施設だった |
現在運用中のはやぶさ2には週3~4回コマンドを送っているそうで、神奈川・相模原のJAXA宇宙科学研究所から遠隔で操作しているようだ。
出かける前に思いついた事で、もう少し良く調べればよかった、こんなことなら兜巾の岩に登って来ればよかったと後悔する、駐車場の北側にゆるぎ石というのがあるので行ってみた、駐車場のすぐ裏で、動くのかと乗ってみたが、砂が詰まってしまったのか動くことは無かった。
ただの岩で動くことは無い |
辺りは刈りはらわれた草地が広がっていて、オダマキ咲いていて、タラの木が沢山ある、芽が出る頃に来れば取り放題のよな気がする。
またこちらに来る機会があったら、兜巾の岩に登ってみたいし、臼田の宇宙空間観測所も見学したい。
2022年 7月 foxtrot