根子岳小根子岳
 
根子岳
(ネコダケ)
標高2207m
上田市・須坂市
 
小根子岳
(コネコダケ)
標高2128m
上田市・須坂市
登山日2022年 6月19日
 (日)
  根子岳山頂 小根子岳山頂

 1月に雪の根子岳に登ったが、山頂は強風と寒さで無線運用するどころでは無くて、写真を撮ってすぐにスノーキャットの終点のあたりの風の来ない所に降りて、お昼にした。


 根子岳は標高が2207mも有って、周りも開けているし、SOTA NN-207 の山なので、ぜひ無線運用をしてみたいと思っていた、日曜日は、梅雨の時期にもかかわらず天気は良さそうだ、今年2度目になるが行ってみる事にする。


● ダボスで迷う

 今度は菅平牧場の登山口から登ろうと、ヤマップで調べるが、菅平牧場への行き方などの情報は無く、行ってみれば何とかなるだろうと、ダボスのバス停のところに行く、牧場から真っすぐ下って来る道は明治大学の施設で通行止めとなっていて牧場に行けない。


 辺りをぐるぐる回ってみたが、らちが明かない、ダボスの駐車場に入って、地図を調べてみたら、菅平牧場へ行く道が有るのが解って、また戻って菅平牧場に行く、料金所で\200を払って駐車場に行くと遅かったせいか、一番下の第3駐車場に案内された、ナビの行き先を菅平牧場にしておけば良かったのかもしれない。


駐車場から根子岳が見える、つつじが沢山咲いている

● 何とか菅平牧場にたどり着く

 牧場に行く所には、「菅平牧場つつじまつり」の幟が沢山立てられていて、お祭り中なのかもしれない。


 今日は、山の会の T さんから格安で譲っていただいた、40L のザックを使ってみる、簡単な山なので中身はいくらも入って無いが、大きいザックを背負って出発する。


 舗装された道を登って行くと、菅平牧場の管理事務所の所に、トイレが有って、ここが四阿山への分岐に成っている、多くの登山者は四阿山の方へ行くようだ、私一人が根子岳に向かって真っすぐ登って行く。


牧場の柵の脇を登って行く ベニバナイチヤクソウかな

 辺りにはれんげつつじが沢山咲いていて、花を目当てに来たわけでは無いのでうれしい誤算だ、右側は樹林帯だがその他はすべて開けているので、展望は大変良い、西側には冬登ったスキー場のゲレンデや、リフトの降り口の駅の建物も見えている。


 登山道は丸太の階段が付けられていて一人登って行くと、若い登山者が登って来て追い越して行く。


● 展望が良い

リフトの降り口の駅の建物 菅平のスキー場、白いのはレタス畑のマルチらしい

 登って行くと東屋がある、ベンチで休憩、水分を補給する、追い越して行った若物の登山者は仲間が合流して賑やかになったので、先に出発する、ここから登山道は樹林帯に入る。


登山道は笹とダケカンバの森の中につけられている 登山道脇にイワカガミが咲いている

 登っていると、トレイルの登山者が追い越して行く、最近はどこの山に行っても小さなザックを背負ったトレイルの登山者がいて、追い越されるとすぐに見えなくなってしまう。


樹林帯を抜けると展望が開ける 紫のツツジが咲いている

● 根子岳山頂

歩きにくいガレ場、標高は2100mを越えた 山頂広場の一画に登る

 根子岳山頂は岩が沢山ある広場に成っていて、見覚えのある祠が有る、今日は遠くの方は霞んでいて見えないが、少し風が有って、まずまず快適だ。


根子岳山頂から、四阿山方面 鐘を鳴らしてみる

山頂でくつろぐ登山者

● 無線はバッチリ

 山頂の端の方にザックを下ろし、アンテナを組み立てる、何時も山頂でアンテナを設営するのに苦労しているので、何か良い方法は無いかと考えていた、百円ショップに行ったときテント用のアルミ製ペグが売っていた、 Y字形状なので、これを地面に刺してストックを結束バンドで留めて立てられるのではないかと買ってみた。


 家の庭で試した時には上手くいったので、ここでやってみる、小さな岩の有る所でペグを刺してみたが、地面が堅くて石でたたいてみたが、少ししか刺さらない、草の生えている所でペグを刺すと上手く刺さる、結束バンドで留めると、何とかストックを立てて、アンテナを取り付ける事が出来た。

百均で買ったテント用アルミペグ ペグを地面に刺して、ストックを立てる

交信終了して、ストックを抜くとこんな感じ

 アンテナを南に向けて CQ を出すと、松本市の十石山 2524mから呼んでもらえた、どこに有る山かと後で調べると安房峠の南の方に有る山だった。


 その後、霧ヶ峰の車山、愛知県知多郡美浜町から声が掛かる、以前 7MHz で繋がった事が有るようだが、愛知県とはずいぶん遠くの局だなと思ったが、家に帰って調べたら愛知県方面は途中に中央アルプスが有るので、良く届くものだと、感心してしまった、届いたhQSLカードを見たら、IC-9700で50w 27エレ×2×2 24mHと素晴らしい設備の無線局でした。


 後は、美ヶ原は王ヶ頭と塩尻市の局と交信する事が出来た、やはり2000mを越える山は電波が良く飛ぶ、でも1エリアは、浅間山、黒班山、湯ノ丸山などの陰に成るので全く聞こえない。


● 小根子岳へ

 ミニチキンラーメンとお握りで昼食を済ませ、まだ時間が有るので小根子岳に行ってみる事にする。


スノーキャットの終点の方に下る 遅咲のショウジョウバカマ

 根子岳から西に向かいスノーキャットの終点だった方に下って行く、峰の原方面への登山道の途中に道標があり右に登る踏み跡をたどるとすぐに小根子岳の山頂に成る。


● 小根子岳山頂

 山頂は東西に長く西の方に赤く塗られた一等三角点が有って、ここも展望が良い。


ここを右に登る 小根子岳の一等三角点、ちょっと大きい

北側の展望 長野市方面

 北側には、破風岳、土鍋山、御飯岳や、志賀高原の、笠ヶ岳、横手山と思われる山が霞んで見える。


 女性二人組の登山者が下って誰も居なくなった山頂で CQ を出すと、佐久市のトキンの岩に登っている、山と無線の T さんから声が掛かる、メーリングリストで、こちらに来ることは知っていたが、まさかつながるとは、うれしい驚きだ、その後、野沢温泉村、長野市のモービル局と交信し、下山するのでありがとうございましたと言うと、最後に佐渡市から声が掛かる。


 これも嬉しい驚きだった。


下って登山道から小根子岳山頂、団体さんが居る

 無線で交信していると、若い人たちのグループが登って来た、ドローンを持っている人がいたが、調子が悪いらしく飛ばせないようだった。


 いくらか雲も出てきたので、早々に下山する、途中、冬に登った場所らしいところが有る、根子岳まで登り返すと、登山者は下山してしまってほとんどいない。


この辺りが冬、雪の中を登って来たところのようだ ここを登れば根子岳の山頂

登山者のいなくなった山頂 地形図の1992mに有る石碑

 菅平牧場に向かって下っていると、トレイルの登山者が走って下って来る、転倒したら大けがをしそうな勢いで、すぐに見えなくなった。


  東屋の手前のレンゲつつじ

牧場に牛が寝そべる

 菅平牧場の売店でソフトクリームを買い、食べながら車に戻った。


 梅雨の晴れ間の根子岳は展望こそ遠くは見えなかったが、花はたいへん綺麗だったし、無線は思いがけず遠くの局と交信出来て、大満足の一日だった。


● 記録


駐車場 8:36 -(0:29)- 9:05 東屋 9:09 -(0:41)- 9:50 休憩 9:55 -(0:37)- 10:32 根子岳山頂 11:43 -(0:15)- 11:58 小根子岳山頂


12:22 -(0:20)- 12:42 根子岳山頂 -(0:47)- 13:29 東屋 13:33 -(0:15)- 13:48 牧場の売店 -(0:06)- 13:54 駐車場


カシミール3Dで作る、赤 今回のコース、緑 1月に登ったときのコース

2022年 6月 foxtrot