浅間山・前掛山
(マエカケサン)
標高2524m
北佐久郡御代田町
登山日2021年10月10日(日)
  山頂はガスと強風

● 昔登った浅間山

 浅間山は1997年9月浅間山荘から、1999年9月小浅間山側から登っている、当時の地形図を見ると、前掛山への登山道は書かれておらず、ルートも無かったのかもしれない。


 今の地形図では逆に浅間山(2568m)への登山道は消されている、確か1999年4月遭難者が出たことが有って、9月に登ったとき、下界は晴れていたが、山頂近くは曇って視界が効かず、ルートを外すとGPSの無い当時は非常に危険だと感じた、山頂まで行ったが何も見えず直ぐに下山した。


 前掛山が登れるように成ったのはいつごろから記憶にないが、こちらは禁をおかすことも無く堂々と登れるのでぜひ登りたいと思っていた、でも火山活動から登山禁止に成ったりしていた。


 「山と無線」のメーリングリストで Kさんが10月10日に前掛山に登ると配信された、今は紅葉が良さそうだし、山の天気もAなので、かねてより登りたいと思っていた前掛山に行ってみる事にした。


 浅間山荘に来るのは2013年9月剣ヶ峰に登って以来だ、木に巻き付いたツタが赤く紅葉している、駐車場の入り口で馬が草を食んでいるのにはちょっとびっくり。


 
登山口  

 林道のような良く整備された道を登って行く、この道はヒサシゴーロ尾根に遮られてなかなか日が当たって来ない、うす暗い道を沢音を聞きながら登って行く。


● 紅葉が進む

一ノ鳥居 ヒサシゴーロ尾根の紅葉

 一の鳥居から道が二手に分かれる、以前は気付かないまま真っすぐ行き不動滝の所を通ったようだが、今回は左の道を行ってみる。


二ノ鳥居、ここは何となく覚えがある  

 二ノ鳥居で休憩し登って行くと、やっと日が射してきて、黒斑山方面の紅葉に日が当たって来る。


牙山(ギッパヤマ)の紅葉  

 この辺りからトーミの頭や黒斑山の岩峰が見えてくるが、どこがトーミの頭で、どこが黒斑山なのか良く解らない。


トーミの頭かな

前掛山が見えて来る 地獄谷

 登って行くと、樹林の上に前掛山が見えてくるが直ぐに雲に隠れてしまう、卵の腐ったような匂いがして少し噴煙の上がる地獄谷を過ぎると、火山館に着く。


● 火山館

火山館のベンチでアンパンを一つ食す 草すべり分岐

 火山館からカラマツの道を行く、この辺りは平坦でハイキングコースのようだ。


黒斑山

 上空は青空が広がり、絶好の山日和、気分も軽く先に進むと道は樹林帯に入って行く、紅葉も進んでいて登山者も沢山いる。


Jバンドへの分岐 樹林帯から出る

● 風が出て来る

浅間山山頂、あいにく雲がかかる このあたりが一番急な所

 樹林帯から出ると、目指す浅間山が見えて来るが、雲が流れて来て山頂は隠れてしまう、いつの間にか風も出て来る。


浅間山山頂方面への分岐のあたり シェルターから、山頂は雲に覆われる

 浅間山山頂方面との分岐と思われるところに立入禁止の看板が有るが、山頂への踏み後はほとんど解らない。


 風が強くなって寒いので、Tシャツとウインドブレーカーを重ね着する、トレイルの人はタンパンにTシャツで登って行くが、寒くないのだろうか、途中で追い越して行ったトレイルランナーがもう下って来る。


 シェルターの所には岩陰に風をよけて休む人何名か、ここからは傾斜も緩くなるが、西側から吹く強風の中を登って行く、一瞬雲が切れて、北アルプスの槍ヶ岳が見えるが、すぐに雲に隠れてしまう。


● 前掛山山頂

前掛山山頂、沢山の登山者が居る 一瞬晴れて浅間山山頂が見える

 前掛山山頂に着くと、山頂標識のすぐ隣に2台の無線機を置いてCQを出しているKさんがいた、無線が途切れたところで話しかける、流石に健脚だ、三脚に付けられた大きな無線機2台をここまで担ぎ上げてすでにかなりの時間運用していたようだ。


 一瞬雲が切れて浅間山の山頂が見えたが直ぐに見えなくなる。


山頂付近でKさんが無線をするが・・ 下って行っても曇っている

 山頂の様子を写真にとるが、後で見たら邪魔者が。


● 何とか無線運用する

 風が強くて無線を楽しむ余裕は萎えてしまったが、お握りを一つ食べてから、ちょっと南の方に行き、ホイップアンテナのまま、空いたチャンネルを探してCQを出す。


 すぐに沢山の局が呼んでくるが、東松山市の局が確認でき交信する、その後さいたま市見沼区、熊谷市の局と交信、いくらでも呼んでくるが、寒くて手はかじかんでメモを取るのも大変だし、眼鏡に水滴が付いてしまうありさまなので、無線を切り上げて下山する。


  牙山の紅葉

● 火山館で

 火山館まで下って、ベンチで休み、今日の昼食に持って来たカップ麺にお湯を入れる、登りの二ノ鳥居で会った見覚えのある登山者の方が下って来て、同じベンチで休み、ラッキーな事に冷えたシャインマスカットのおすそ分けをいただいてしまった。


 この方は長野県にお住まいで、8月前掛山の登山が解禁に成った時も登ったそうだが、その時も山頂は強風だったらしい。


 山の話などしていると、団体さんが下って来た、途中何処にこんなにたくさんの登山者が居たのかと不思議に思う、女子トイレは順番待ちの列が出来ている。


 下りはこの方と浅間山荘まで一緒に下り、展望の良い独鈷山など貴重な山の情報などを聞かせてもらう事が出来た。


 昔の記録を見ると、浅間山は初めて登ったときも山頂は強風ですぐに下山、途中で昼食にしたようだ。


 天候が変わりやすく、いつも強風が吹いているのかもしれない、無線をするなら、ちょっと低いが黒斑山の方がオススメかもしれない。


● 記録

 駐車場 7:15 -(0:37)- 7:52 一ノ鳥居 -(0:21)- 8:13 二ノ鳥居 8:18 -(0:51)- 9:09 火山館 9:17 -(1:13)- 10:30 休憩 10:35


 -(0:17)- 10:52 前掛山山頂 11:26 -(0:58)- 12:24 火山館 12:53 -(0:31)- 13:24 二ノ鳥居 -(0:45)- 14:09 駐車場


カシミール3Dで作る、登り赤、下り青

2021年10月 foxtrot