榛名山・二ッ岳 (フタツダケ) |
|
標高1343m(雄岳) | |
群馬県渋川市 | |
登山日2021年10月 3日(日) | |
二ッ岳・雄岳山頂 |
● 昔登った二ッ岳
二ッ岳は山歩きを始めて間もない94年の5月に登っている、ヤセオネ峠から登ったようだが、天気も悪く、榛名山にしては険しい山だったという印象しか無かった。
当時は無線運用もしてなかったので、機会が有ったらまた登って山頂から交信したいと思っていた。
10月に入ってまだ紅葉には早そうだが、天気は申し分無さそうなので登ってみる事にする、二ッ岳という事で、双耳峰なので両方登ってみたい、調べると、伊香保森林公園から登り周遊するのが一番楽しめそうなので、ここから登る事にする。
伊香保森林公園の管理棟の近くの駐車場に車を止めて支度をする、緊急事態宣言が解除に成ったせいか、すでに2台の車が停められている。
ここから歩き始める |
樹林帯のうす暗い道を登って行くと道が二手に分かれる、どちらに行けばよいのか解らないが左に行くと道の左側下の方に小さな池が有って大きな望遠レンズを付けたカメラマンが2名いる、バードウオッチャーのようだ、挨拶するが、鳥を待っているようなので、すぐに通り過ぎる。
山で登山者に合うと、挨拶や時に話し込んだりするが、この手の人たちは、鳥が来るのを待っているので、登山者には迷惑そうな眼差しを向けられる気がしてしまう、バードウオッチャーにとって登山者は、鳥が来るのを妨害する邪魔者以外の何物でもないのかもしれない。
● 昔は賑やかだったみたい
登って行くと、蒸し湯跡と書かれた小屋が有る、大正時代初期まで4軒の旅館が有ったらしい。
この先、急な階段が続き、分岐もいくつかあるので、スマホの地図ソフトを出して間違った道に入ってないか確認しながら登って行くと、オンマ谷方面との分岐に出る、樹林の間から時々相馬山の急峻な山の姿が見え隠れする。
オンマ谷・二ッ岳方面の分岐 | 二ッ岳方面にを登る |
分岐を二ッ岳方面に進む、登山道には石の階段が付けられていて、道はちょっと荒れているが、これだけ丁寧に階段が整備されているという事は、その昔には多くの人が登ったのかもしれない。
● まずは雌岳
7合目避難小屋 | まずは雌岳へ |
登って行くと左側に屋根がある、7合目避難小屋とあるが、どう見ても小屋には見えない、屋根しかないので、せいぜい避難東屋くらいだろう。
滑りそうで危険な階段 | 昔の登山道? |
すぐ先の右側に雌岳への分岐があり、急な階段が上に続くが、湿っていて滑りやすい、滑り落ちたら大変な事に成りそうなので注意深く登って行く。
階段の左側に石積のトンネルのような物がある、炭焼き窯かと思って覗いて見ると天井は無く上に続いている、これは何なんだろう。
急な階段が続く | 雌岳山頂に出る |
登って行くと急な階段は上にも続くが、一段の段差が大きいので、膝に来そうだ、階段が終わると傾斜は緩やかになり雌岳山頂に出る、樹林帯から出て急に視界が開け、今日は天気が良いので絶景が広がる。
● 素晴らしい展望
正面水沢山、左赤城山 |
写真では大したこと無いが、素晴らしい展望だ、ここから見ると水沢山はずいぶん尖って見える、左に赤城山、右に前橋の街が広がる。
子持山、武尊山、かすかに燧ケ岳 |
山頂、左に行くと北側の展望が広がる、子持山、上に武尊山、右の肩には双耳峰の燧ケ岳がかすかに見える、すぐ下には伊香保のスケートリンクも見えている。
ガイドブックには展望が良くないと書いてあったが、それは昔の事のようで、絶景を堪能して、次の本峰の雄岳に向かう。
樹林越しに相馬山 | 風穴方面との分岐 |
雌岳から下って行くと正面樹林越しに相馬山が見える、階段を注意深く下り右に進むと、風穴からの道に出る、ここは直進雄岳に向かう、地形図では十字路に成っているが、左側の道は廃道に成ってしまったようだ、登って行くと、右側に雄岳への分岐が有るので山頂に向かう。
雄岳に向かって階段を上る | 前橋テレビ放送所 |
● こちらも素晴らしい展望
山頂手前の石祠、先に山頂標柱がある | 烏帽子ヶ岳右には白根山、横手山 |
放送所の所を右に行くと、石祠がありその先に、雄岳 1340m の山頂標柱が有る、右の岩に登ると、こちらも展望が良い。
榛名富士、両側に榛名湖が少し見える、右に掃部ヶ岳、後ろは浅間山 |
相馬山、手前に爆裂火口跡のオンマ谷 |
放送所の南に岩場が有って登山者が一人登っている、展望が良さそうなので行ってみる、岩場をよじ登って行くと登山者が下って来て一人岩に登るとこちらも絶景だ。
岩場をよじ登る | 水沢山と雌岳 |
テレビの放送所の大きなアンテナ | 目を凝らすと相馬山の左に富士山が |
高崎や前橋などの家のテレビのUHFのアンテナは、たいていここに向いているはずだ。
富士山は見えないかと目を凝らすと相馬山の左に雲に隠れているが、わずかに山頂が確認できる、写真では見えないが。
● 無線運用
アンテナを設営する |
無線のアンテナを設営したいが、岩場では危ないし、狭いので登山者が来たら迷惑になってしまう、下って放送所の東側の広場の南側にアンテナを立てる、ここならだれにも迷惑にならないだろう。
樹林帯でストックを立てるのに良さそうな木がないが何とかアンテナを組み立てる、無線を聞きながら菓子パンを食べていたら、ゼロエリアからCQが聞こえる、越後駒ヶ岳山頂移動の局でアンテナを向けて交信してもらう事が出来た。
その後アンテナを南に向けてCQを出すと、千葉鴨川市、東村山市、埼玉県は宮代町、中野区、杉並区、岡部町、深谷市、流山市、横浜神奈川区などなど16局も交信する事が出来た。
無線が途切れたところで、カップ麺を作って食べてから、山頂を後にする。
三合目の標石 | 登山口に通行止めのテープ |
下りは風穴に向かって下って行く、途中大木が倒れたのを切って、登山道を直した所がある、風穴の所まで下ると、紐で×が張って有って、崩落のため通行止めとある、? でも下って来てもそれらしい崩落の場所は無かった、大きな倒木を直した所が崩落の場所だったのだろうか、今では問題なく通行できる。
風穴に寄って、伊香保森林公園の管理棟に戻った、ここは距離は短いが、急峻で岩が多く、ちょっと荒れていて、それなりに気を使うが、展望、電波の飛びとも大変よく、楽しい山行をすることが出来た、紅葉に成ったらヤセオネ峠からまた登ろうかな。
● 記録
駐車場 8:15 -(0:12)- 8:27 蒸し湯跡 -(0:16)- 8:43 二ッ岳分岐 -(0:21)- 9:04 雌岳分岐 -(0:12)- 9:16 雌岳山頂
9:26 -(0:29)- 9:55 雄岳山頂 12:21 -(0:13)- 12:34 雄岳分岐 -(0:16)- 12:50 三合目 -(0:04)- 12:54 二合目
-(0:07)- 13:01 風穴 -(0:08)- 13:09 駐車場
カシミール3Dで作成、登り赤、下り青 |
2021年10月 foxtrot