掃部ヶ岳・李が嶽


掃部ヶ岳
(カモンガタケ)
標高1449m
東吾妻町・高崎市
 
李が嶽
(スモモガタケ)
標高1292m位
群馬県高崎市
登山日2021年
5月23日(日)
  榛名湖を俯瞰する

● 天気がよさそうなので


 榛名山の掃部ヶ岳、李が嶽に行ったのは1994年5月、山歩きを初めて間もない頃で、今のような無線の設備も無く、その頃は山頂からの無線運用はしていなかった。


 その後、地形図に載る榛名山に有るピーク28座すべて登ったが、掃部ケ岳、李が嶽は無線運用をしてなかった、ひさしぶりに天候が良くなる日曜日なので、山頂から無線運用をしようと出かける事にした。


 伊香保町から旧有料道路を登って行くと、ヤマツツジが丁度見ごろだ、今年は花の付きが良く榛名湖畔のツツジは大変きれいに咲いている。


 湖畔の広い無料駐車場に車を入れて、支度をする、ここは笹が多いのでスパッツを付けた、まずは掃部ヶ岳に向けて出発する。


無料駐車場に止める、昔は舗装されてなかった 湖畔の宿公園の上から急登を登る

 昨夜来の雨で湿った滑りやすい登山道を登る、急登を登り終えると笹の道になり、ミツバツツジが綺麗だ、標高が上がったのでヤマツツジはまだ蕾だ。


ミツバツツジ 硯岩方面からの登山道と合流する

 少し登ると樹林が切れて、榛名湖が見える、でも天気は予報に反してガスが流れてくる。


● 掃部ヶ岳山頂


榛名湖が見えるが、あいにくガスが掛かってきた 掃部ヶ岳山頂

 山頂には登山者がいたがすぐに下って行った、狭い山頂なので気が引けたが、端の灌木にストックを取り付け、八木アンテナを組み立てて、CQを出すと、千葉県市川市、江戸川区、小平市、船橋市、長瀞町の宝登山の局と交信する事が出来た、市川市の局は2度目の交信だが、何と私と同じ苗字だった、40年以上無線をしているが、同じ苗字の人はあま記憶にない、試しに何人いるか検索してみたらいままでに6名いた、関西に多い名前なのでこちらではあまり多くないようだ。


榛名湖とヤマツツジ 西峰1430mくらい、群馬県の高校が付けた道標らしい

 無線も出来たし、李が嶽はこの後、登ったり下ったりで結構距離があるので、アンテナをたたんで先を急ぐ、山頂から滑りやすい急なくだりを注意深く下っていくと展望の良い所がある。


人家は榛名神社のところらしい  

 杖の神峠と鉄塔管理用道路の分岐を過ぎると、道は並行して二手に分かれている、昔来たときは右の、鉄塔管理用道路しか無かったような気がする。


杖の神峠と鉄塔管理用道路の分岐 分岐があるので左に行ったら”耳岩”という岩場に上る

 歩いたことが無い左の道を行くと正面に岩の塔がある、1m位の段差をよじ登ると南側の展望が良い岩の上に出る、狭い岩場だが展望は大変良い、南側は切れ落ちていて高度感がある。


● 耳岩


耳岩 これから行く鷲ノ巣山と李が嶽

 この先にルートが有るのかと行ってみるが、狭い岩場の先は切れ落ちていてどう見ても行けそうも無い、岩壁にはクライミング用のハンガーが2個打ち込んである。


クライミング用のハンガー 岩の裏に有った耳岩の道標

 下の方を覗いて見てもルートは無さそうなので、戻る事にする。


分岐を先に行き、鉄塔の下で休む  

 戻って右の道を行くと、岩の裏に”耳岩”と書かれた道標が有った、以前来た時と道は変わって無いようだ、分岐の先に新榛名線NO22の送電線鉄塔が有るので、そこで休もうと分岐を先に行き鉄塔の下に行く、北に見える山は、居鞍岳らしい。


居鞍岳1340.1m 杖の神峠に下る

 休憩後、杖の神峠向けて急な道を下っていく、笹の中に石物と石祠が有り、そこを過ぎると、コンクリート舗装された、杖の神峠に飛び出した、ワンボックスが一台駐車されていた、ここも昔来たときは未舗装だった。


● 杖の神峠


峠手前に石物と石祠 杖の神峠はコンクリート舗装されていた

 ここから登りが始まる、この先に行く人はあまりいないだろうと思ったら、単独の登山者、5名くらいの女性ばかりのグループ、女性二人組と、意外と登山者がいる。


地形図には無い鷲ノ巣山1317m こんな岩場を越える

 花も何種類か咲いている、降って来ることは無さそうだが、天気はあまり良くない、それでも、ミツバツツジとヤマツツジが所々に咲いている。


ユキザサ ツクバネウツギ

 3回くらい登ったり下ったりして、石祠を過ぎると、李が嶽の山頂だった、山頂には、石祠が3つ、屋根が無いのが1つ、三角点と山名板が有って、樹林帯で展望は無い、昔来たときは、測量のダンダラ棒が有ってもう少し開けていたよな気がする。


● 李が嶽山頂


山頂手前の石祠 李が嶽の山頂

 掃部ヶ岳にいた単独の登山者が、食事を終えて下って行った、アンテナを組み立てて、ラーメンとお握りでお昼にすると、茨城県から来たという登山者が登って来た。


 マグカップでカフェオレを入れておいて、CQを出すと、堂平山の移動局を皮切りに、邑楽町、藤岡市のおなじみの局、所沢市、世田谷区、前橋市、もう一つ邑楽町、深谷市、熊谷市、また前橋市、市原市と10局あまりの局と交信することが出来た。


 何局か同時に呼ばれると、遠くの弱い局は、近い強力な電波の局に潰されて取れない、長い時間続ければ遠くの局とも交信出来るが、山頂では時間が無いのでなかなか難しい。


 交信している間にもハエなどの虫が多くまとわり付いてきて、なかなか大変だ、作ってあったコーヒーにもハエが5匹くらい入ってしまい、飲むことが出来なかった。


 無線をしている間にも、食事を終えた登山者が下って行き、単独の登山者が登って来たが、写真を撮って下って行った。


 本日の目的は達成できたので、あとは下るのみ、杖の神峠に向かって登って来た道を下って行くと一名の登山者が登って来る、展望は無いのに意外と人気が有る、掃部ヶ岳だけでは物足りないので登って来るのだろうか。


● 杖の神林道を下る


杖の神林道から耳岩が見えた カーブの反射鏡に映った、もう少し小さくすれば良かった

 峠に降りて杖の神林道を下って行く、舗装されたところがだいぶ増えているようだ、でも林道は石ころがゴロゴロ転がっていて、4駈でないと大変そうだ、タラの木が何本かあるが、芽が大きくなり過ぎていて刺が堅く食べられそうもない、丁度取り頃に雨が続いたので、タラの木にとっては良かったのだろう。


タラの芽が有ったが大きくなり過ぎている 地蔵岩かな

 三角の大きな岩が有った、地図で調べると地蔵岩みたいだ。


湖畔まで下る

 湖畔の宿公園の上、別荘地のところで曲がるところを間違えてしまったが、無事駐車場に戻ると、広い駐車場には、沢山の車が止められていた、久しぶりの晴れなので観光客が沢山出ているようだ。


● 記録


 市営駐車場 8:17 -(0:55)- 9:12 掃部ケ岳山頂 9:55 -(0:34)- 10:29 耳岩 -(0:09)- 10:38 鉄塔で休憩 10:47 -(0:13)- 11:00


 杖の神峠 -(0:19)- 11:19 鷲ノ巣山 -(0:32)- 11:51 李ケ岳山頂 13:28 -(0:40)- 14:08 杖の神峠 -(0:52)- 15:00 駐車場


カシミール3Dで作る、赤登り、青下り

● 伊香保森林公園に寄ってみる


 ヤマツツジが綺麗に咲いているので、帰りに伊香保スケートセンターに行く方の伊香保森林公園に寄ってみた、思った通りつつじが丘のところのヤマツツジが満開だった。


伊香保森林公園のつつじが丘 東屋から、左の山は水沢山

  管理棟の辺り

2021年 5月 foxtrot