尾の内沢から、両神山、天理岳 を周遊


両神山
(リョウガミサン)
標高1723.3m
小鹿野町、秩父市
 
天理岳
(テンリダケ)
標高1170m位
小鹿野町
登山日2021年
4月10日(土)
  両神山山頂にて

● 先週に続き


 先週に続いて、 Te さんから今度は尾の内沢から、八丁尾根に登り、両神山に行き、戻って、前東岳から、天武将尾根を天理岳に下り周遊しようと誘われた。


 両神山にはいくつもの登山道が有って、1997年5月に一番無難な白井差から登っているが、随分と前の事に成ってしまった。


 尾の内沢から登るのは一番の難コースらしい、若いころからクライミングもしていた F さんがいざというときのために45mのザイルを持っていってくれるらしい、各々ハーネス、ヘルメットなど用意して、総勢5名での山行となる、このところ気温が低いが天気は良さそうだ、日の長い今の時期がベストという事で出発となる。


尾の内自然ふれあい館を出発 冬、ここに氷柱が作れれるようだ

 尾の内沢は冬水を撒いて氷柱を作りライトアップされる所らしいが、私はまだ見た事が無い、沢を登って行くと、水を撒く為のパイプが沢山用意されている。


● 沢を登る


沢の上から水を引くパイプ 山の神に着く

 新緑の中、沢の右側を登って行くと、ハシリドコロが沢山生えていて花も咲いている、やがて左側に石祠が有って、ここが「山の神」らしい、油滝1.8kmの道標もある、道は急になり斜面にはアカヤシオが咲いている。


尾の内沢を登る 油滝1.5Kmの道標

 赤テープを見つけながら、沢に沿って登って行くが、途中何度も渡渉する所がある、沢の斜面に付けられた枯れ葉の積もった登山道は、枯れ葉の下がちゃんと有るのかわからず気が抜けない。


踏み跡を探しながら登る  

斜面にクサリが始まる 油滝

 進んで行くと岩の斜面に鎖が取り付けられている、先に進むと沢は枯れてしまうが、登って行くと油滝のところは水が流れていた、ここから登山道は沢を離れ、ざれた斜面はさらに急になり、登り難くなる、やがて地獄穴と呼ばれる地面との間に隙間のある岩の前に登る。


 ここをはって中に入ると人が立てる程の広場があるらしい。


● 道は険しくなる


地獄穴 これから向かうようだ

 地獄穴の前で休憩し、持ってきたヘルメット、ハーネスを付ける、ゼリー飲料でエネルギーを補給して、いよいよ核心部に向かう、登り始めるとアカヤシオの咲くその先にこれから目指す岩峰が立ち上がっている。


八日見山道の碑 登山道には太いハリガネ

 岩峰の基部に行くと、平成二十八年五月吉日、八日見山道(ようかみやまみち)の碑がある、道はさらに急になりクサリと太いハリガネも付けられている、岩場をトラバースする手前で休んでいると、単独の若い登山者が登って来て追い越して行った。


ヒンマワシと呼ばれるあたり このへんがキンササゲ

 水平のトラバースに成り、その先は鎖の下がる急な登りになる、ふりむくと二子山の稜線と、その先は、赤久縄山から御荷鉾山の稜線が見える。


赤久縄山からおどけ山手前二子山 小鹿野町の看板とトラロープ

● 八丁尾根


 急斜面を登ると小鹿野町の付けた「警告 この先尾の内ルートは難所 多く遭難の危険あり 初心者単独者の下山を禁止します」の看板と入らないようにトラロープが張られている、それをくぐって登ると、龍頭神社奥社が有って八丁尾根に登る事が出来た。


龍頭神社奥社 八丁尾根から、左、西岳

 難所を突破して無事八丁尾根に登れたので、ここで休憩する。


赤岩尾根方面 両神山から来た登山者が、西岳に下る

 写真など撮って休んでから、両神山方面に向かう、八丁尾根の登山道は鎖が整備され、多くの登山者が通る道なので、浮石なども少なく今までの道と明らかに違う、東岳の山頂にはベンチがある、混んでいる両神山の山頂を避けて、ここでお昼にする。


遠く武甲山、手前は大キギ 東岳山頂で

 カップ麺を食べていた若い登山者がいたので、シャッターを押してもらった。


● 両神山


両神山に登る 両神山山頂

 前東岳の分岐は気が付かず通り過ぎてしまい、いったん大きく下って登り上げると、待望の両神山々頂だった、狭い岩場に三角点と丸い山名方位版と石碑などが立っている。


 山頂に何名もの登山者がいるので、愛想の良い人に山名板の前で記念写真のシャッターを押してもらって、すぐに登って来た方に下山した。


八丁尾根 前東岳の天武将尾根分岐、大きな看板がある

 来る時に見逃した前東岳は、スマホのGPSで確認しながら行き、無事見つける事が出来た、森の中に自然を大切に!の大きな看板があり、ロープに天理岳方面 この先、危険個所多いと書いて有る。


展望の良いところ

 天武将尾根を下って行くと展望が開け、武甲山の方から赤久縄山あたりまで、関東平野から新潟の方まで開けている、その後は檜やシャクナゲの樹林帯の中を一気に下って行く、あまり歩かれて無いようで枝が張り出していて、叩かれないように注意して下る。


プラスチックのオモチャが掛けてある 途中のアカヤシオ

 樹林帯の中をひたすら下って行き、標高が下がって来るとアカヤシオが咲いていて、樹林が切れたところに、二子山の岩峰が良く見える。


二子山 禿岩を登る

 さらに進むと今度は何度か登り下りを繰り返し、禿岩という岩場に出る、岩に手掛かりはあるが、落ちると大変な所なので、 F さんに先に登ってもらい、ザイルで確保してもらい、全員無事に登りきる。


● 天理岳


石祠の有る天理岳山頂 太陽が下がって来る

 天理岳直下はザレた急登で長い距離を歩き疲れた体にこたえた、祠のある山頂に登って休憩する、天理岳からの下りは、何本か尾根が下っているので、間違えないようGPSで確認しながら慎重に下り始める、すでに太陽は西に傾いていて、アカヤシオを照らしている。


急な尾根を下る ミツバツツジが咲く植林地

 ここからの尾根も急で長い下りをぐんぐん降りて行く、植林地が出て来るとやっと楽な道になり、一息ついてから送電線の鉄塔に下り後は巡視路を見つけて林道まで下った。


送電線鉄塔まで下る 巡視路から林道に下りる

 林道からカーブを一つ曲がると駐車場だった。



● 記録


 ふれあい館 P 7:02 -(0:31)- 7:33 山の神 -(1:26)- 8:59 油滝 -(0:24)- 9:23 地獄穴 9:40 -(0:47)-


 10:27 休憩 10:37 -(0:28)- 11:05 八丁尾根に登る 11:15 -(0:30)- 11:45 東岳で昼食 12:06 -(0:34)-


 12:40 両神山山頂 12:48 -(0:18)- 13:06 前東岳 -(1:43)- 14:49 禿岩 15:00 -(0:51)- 15:51 天理岳


 16:00 -(0:31)- 16:31 休憩 16:35 -(0:31)- 17:06 休憩 17:12 -(0:33)- 17:45 P


カシミール3Dで作る、今回GPSデーターをLOSTするところが多く緑色のデーターで補正した

2021年 4月 foxtrot