念願かなった冬の　武尊山 　2021年 3月 4日(木）

　武尊山には昨年6月高手新道から登った、登山口から2時間半以上も歩いてやっと西峰だが、川場スキー場のリフトの終点はさらに先で、リフトを使えば、歩く距離は、ほぼ3分の1だし、冬登っても最高の展望が得られることが解っているので、この冬にぜひ登りたいと思っていた。

　冬山は好天が絶対条件だ、登るのなら雪が締まってくる、2月後半から3月と思っていたので、この2週間ほど天気予報とにらめっこをする日が続いた、3月4日は、好天が期待できるので、山の会のグループのLINEでメンバーを募り4名で武尊山に登る事にする。

　写真で見た事が有るが、川場スキー場に来たのは初めてだ、立体駐車場に車を停め、支度をして、エレベータで7階に上がる、カウンターで登山届とココヘリレンタルの書類を書いてチケット売り場で手続きをする、リフト券は一回500円だがICカードに成っていて、往復2本分で2500円を払う、500円は保証金で、帰りに返してくれる。

　別途ココヘリレンタル料の1100円が必要で、遭難したときはヘリコプターで捜索してもらえるようだ。

　ICカードとココヘリのビーコンを受け取り、いざゲレンデへ。

　まずは桜川エクスプレスという4人乗り高速リフトに乗る、ゲートでICカードを機械にタッチ、登山者は2名乗車で、隣の席にザックを置く。

●　まずはリフトで

　2本目のリフトはゲレンデを下り左側のクリスタルエクスプレスに乗る、リフト左側の斜面から登山道に登ると思っていたが、リフトの降車は右側なので、ゲレンデを外れた広場でアイゼンを付けてリフト奥の斜面から登山開始となる。

●　登山開始

　トレースはしっかり付いているので全く問題ない、すぐに夏道では丸太の階段があった急登だ、ここは高度感が有って怖いだろうなと思っていたが、登ってみるとアイゼンがガッチリ雪を捉えるので難なく登れるが、負荷がかかる分息が上がってしまう。

　急登を登りきると雪の中に石祠がある、登山道はここの右側だったが雪で覆われてどこでも歩ける、左のブッシュは同じだな。

●　剣ヶ峰山山頂

　雪に覆われた剣ヶ峰山山頂、高度感は半端ない、風が無くて良かった、6月はシャクナゲが咲き、座り込んで武尊山を眺めるじゃまな登山者がいたが、今は座れるところなど無い。

　ここのエビの尻尾はカチカチの氷だ。

　6月、最低鞍部には雪渓が残っていて、下って行き雪渓を越えて登りに変わったが、雪山での歩きは登り下りの感覚が良く解らない、いつの間にか登りに成っていた。

●　登りは苦しい

　武尊山山頂左の稜線に向けて直登する、夏道はもっと右、山頂に向かっていたはずだ、左の稜線に登って右に稜線を辿れば楽に登れるように見え、そのようなトレースに成っている。

●　風が強い山頂

　急斜面をあえぎながら何とか稜線に登り、一休み、山頂に登る、山頂標識、真ん中の山は風に飛ばされた？

　手振れを抑えるのが難しかったが、UPはこんな感じ。

　天気は良いが山頂は強風で、とにかく寒い、写真を撮るのに手袋を外すが、風に飛ばされないよう気を使う、ひと通り写真を撮ったら、名残り惜しいが、早々に下山する。

●　下りは快適

　下りはルンルン、剣ヶ峰山に向かって広い雪原を楽しく下る、苦しい登りが噓のよう、何処でも歩けてしまう。

　本人は知ってか知らずか、この写真を見たら逃げ出す？

　谷川岳は、雪が付いてない所が一ノ倉沢らしい、一番高いのは一ノ倉岳のようで、左手前に西黒尾根が右に弧を描いて下っている、白毛門から笠、朝日の稜線は真っ白だ。

　剣ヶ峰さんに登る途中の武尊神社への登山道は、雪に埋もれて確認できなかった。

　ゲレンデ上の斜面でOさんは尻セードを楽しむ、クラックが一本あって落ちると抜け出すのが大変そうだった。

　ボード客が登って来るリフトでセンターハウスへ、ここの施設はショッピングエリア、グルメエリアなど充実していて、川場村の観光客誘致は素晴らしい。

●　記録

リフト山頂駅 9:11 -(0:36)- 9:47 剣ヶ峰山山頂 -(0:26)- 10:13 最低鞍部 -(0:16)- 10:29 1975m峰 -(0:42)- 11:11 武尊山山頂

11:27 -(0:23)- 11:50 1975m峰 -(0:08)- 11:58 最低鞍部 -(0:31)- 12:29 剣ヶ峰山山頂 -(0:19)- 12:48 リフト山頂駅

2021年 3月 foxtrot