鈴ヶ岳 | ||
(スズガタケ) | ||
標高1564.7m | ||
渋川市、前橋市 | ||
登山日2020年11月 1日(日) | ||
鈴ヶ岳山頂 |
● 久しぶりの鈴ヶ岳
今年はコロナウィルスの影響で、行事が軒並み中止に成っている、毎年ビッグサイトで開かれるハムの祭典、ハムフェアも中止、私は参加してないが、毎年行われていた「山と無線」のフェスティバルも中止するという。
フェスティバルの中止を受けて何か代わりのものをと、一斉移動運用が計画された、山と無線のメンバーが、同じ日にそれぞれ一斉に山に登って無線運用しようという訳だ、その日が2020年11月 1日に成った。
メーリングリストで登る山や、出る周波数などが流され、何時になく活況を呈している、首都圏のメンバーが多いので丹沢山塊の移動が多いようだ、私は特に移動場所を発信しなかったが、ロケーションの良い赤城山で迎え撃とうと、赤城山の鈴ヶ岳に登ることにする。
つい先日「山の会」のメンバーが、赤城山を一筆書きで縦走しようと出かけた、この山行の最初の山が鈴ヶ岳で、平日なので私は参加できなかったが、これの追っかけで、鈴ヶ岳に登るのも良いだろう。
山と無線のメンバーは6mに出る人が多いので、久しぶりにピコ6で出てみようと、前日にエネループを充電して、電源を入れてみる、ずっと使って無いので電波が出るか心配だ。
付属のヘリカルアンテナを取り付けて、送信して、他の無線機で受信すると電波は出ているようだ、ヘンテナも組み立てて受信してみたが、こちらは出ている局がいないので、アンテナが機能するか判らない、以前使えたので、たぶん大丈夫だろうと、持って行くことにする。
赤城山は、鍋割山が一番多く、次は黒檜山で鈴ヶ岳は以前に一度だけ登っているが、以来ずっと登って無い、調べたら1995年の11月、25年も前だ、山頂に大きな石碑が3つ有って、登山者は少なそうだと予想したのだが。
赤城県道を登って行くと、姫百合の駐車場の当たりの紅葉が丁度良い、駐車場は満車に成っている、鍋割、荒山など沢山の登山者が登っているだろう。
姥子峠の道標 | 鍬柄峠の道標 |
新坂平の駐車場では5・6台停められているだけで、余裕があった、支度をして登り始める、白樺牧場の柵に沿って笹の登山道を登って行く、峠に見えないが姥子峠の標識が有って次に鍬柄峠の標識がある、地図を見るとかつて峠から西に続く道が有ったらしい。
黒檜山、駒ヶ岳 | 鍋割山 |
● 天気はまずまず
天気はまずまず、展望も良い、沢山の車が登って行く音が聞こえる、樹林の間から黒檜山、駒ヶ岳が見える。
そこからひと登りで鍬柄山の山頂に着く、360°遮るものが無い素晴らしい眺めだ、南側に張り出した鍋割山の上に富士山が良く見える、写真に撮ったが、白飛びしてしまい全く写って無くてがっかりしてしまった、もう少し撮り方を研究する必要があるようだ。
榛名山と浅間山 |
反対の西側には榛名山と浅間山が見える。
黒檜山 |
黒檜の左には、皇海山、日光白根山、錫ヶ岳?、燕巣山、四郎岳、ちょっと離れて燧ケ岳などかつて登った名だたる名峰が並んで見える。
先に進むと急降下でコルに下る途中で10名くらいの団体さんとすれ違う、鍬柄山は1560mくらいでコルが1420mくらいなので140mあまり下ったようだ。
コルの十字路 | 岩場が有る |
コルから鈴ヶ岳に向かって登って行くとロープの付けられた岩場が有って、間もなく山頂だ。
● 鈴ヶ岳山頂
もう一つ岩場 | 鈴ヶ岳山頂、三角点 |
山頂には一名の登山者が居た、鈴ヶ岳山頂は、周りに木が多く、あまり展望は良くない、なるべく迷惑にならないようにと、南の方に行く、腰かけるのにちょうど良い岩が有るが、見上げると枝が沢山有って6mのヘンテナを上げるのには都合が悪い、ダイポールアンテナも持って来ればよかった。
人がいなくなったら、山頂真ん中あたりの空が開けている所でアンテナを上げようかと思って、まずは430MHzのアンテナを組み立てて、誰か出てないかチャンネルを回して聞いてみる。
今日はコンテストが有るので沢山の局が出ていて、空いている周波数が無い。
それでも何とか空いている周波数を見つけてCQを出すと、さすがに赤城山、沢山の局が応答してくれる、さいたま市、伊勢原市、大田区、清瀬市、上尾市、桶川市、伊勢崎市、厚木市、横浜市、坂戸市と交信した後、山と無線の局聞いてませんかと呼んでみると、宝永山に登っている、Tさんと、笠取山に登っているTさんが応答してくれた。
その後、深谷市と、相模原市の局と交信、その間にも登山者は減るどころか増えるばかり、6mでの交信は諦めて、食事を取って、山頂を後にする。
速攻で下って、長七郎山にでも登ろうかとも思ったが、今日は一筆書きの追っかけもあるので、どうしようかと思う。
紅葉がまずまず | ここでちょっと迷う |
● コルから下る
山頂からコルまで下る、無線はとりあえず出来たので、今度は一筆書きの追っかけで行こうと、コルの十字路を左に下る、このルートは以前五輪尾根に登った時、出張峠から鈴ヶ岳に登る道が有るのを知ったので、何時かは歩いてみたいと思っていた。
その何時かは、下りに成ってしまったが、コルからの道を下って行く、枯れ葉に覆われた道は、あまり歩かれて無いようで、ちょっと荒れ気味だ、そしてどんどん下って行く、鈴ヶ岳県自然環境保全地域の看板のある所をそのまま下ると、踏み跡が無く、辺りを伺うと、道は左に迂回している。
落ち葉に覆われた登山道 | 大きな木が有る |
落ち葉に覆われた登山道を下って行く、この辺りの紅葉はなかなか良い。
紅葉が鮮やか | 場に出る、林道の終点? |
標高はどんどん下っていてやがて広場に出る、ここは深山から来る林道に出たようだ、道標に従って大沼方面に行く。
沼尾川 | カラマツの紅葉が美しい |
ここは関東ふれあいの道らしいが、整備されてからだいぶ経っているようで荒れている、若い登山者が一名登って来た、鈴ヶ岳まで登るらしい、渓谷が現れる、大沼から出る沼尾川のようだ。
この辺りが一番低いところのようで、調べたら1140mくらいなので、山頂から400m以上も下ってしまったようだ。
川を渡ると道は右に曲がり登りに成る、この辺りはカラマツの植林地帯で黄色の紅葉がなかなか良い雰囲気だ、登って行くとまた一名の登山者が下って来た、人が居そうもないところで出会うのでちょっと長話をしてしまった。
出張峠 | 紅葉 |
登山道は所々に道標が有って解りやすい、登って行くと五輪尾根との分岐の出張峠に出る、出張山に登って、無線に出るという手もあるが、時間が遅くなってしまって、山に登った局も下山してしまうだろうと思って、素直に下る事にする。
峠からはずっと下りなので、紅葉を眺めつつ下って行くと、舗装された道に出る、道の傍には「東毛林間学校」という建物があるが、綱が張って在り、枯れ葉が積もって閉まっている、今年はコロナのせいで使われなかったのだろうか。
大沼湖畔に出た |
沼尻まで下ると車や二輪車などが走っている、青木旅館の所から見晴山に登れば少し近道が出来そうだが、かなりの登りなので、舗装路を行くことにする、この時間に成っても登って来る車は沢山あって、車道を歩くのは少し怖かったが、無事新坂平の駐車場まで戻る事が出来た。
赤城山は沢山の山が有って道も整備されていて、一年を通して楽しめる山だ、雪が降ったらまた黒檜山に登ろうか。
● 記録
駐車場 8:24 -(0:41)- 9:05 鍬柄山 -(0:12)- 9:17 コル -(0:26)- 9:43 鈴ヶ岳山頂 11:51
-(0:15)- 12:06 十字路(コル)-(0:35)- 12:41 深山分岐 -(0:51)- 13:32 出張峠(五輪尾根)
-(0:09)- 13:41 道路に出る -(0:47)- 14:28 駐車場
カシミール3Dで作る、赤往路、青復路 |
2020年11月 foxtrot