鳥甲山
(トリカブトヤマ)
標高2037.6m
長野県下水内郡栄村
登山日2020年10月18日(日)
  登山道から鳥甲山山頂を望む

● 第二の谷川岳?

 八海山に登った時、一緒に登った Mさん、Yさんと鳥甲山に登ろうと、話がまとまっていて、好天の日が来るのを待っていた、今年は山に行っても、なかなか良い天気に恵まれなくて、今週もダメかと思っていたら、週末が近づくと日曜日の天気が良くなって来た。


 ところが、Mさんは他の山に行くというので、他に行く人はいないかと探すが、急な話なのでなかなか行ける人は見つからず、Yさんと登る事に成った。


 塩沢・石打で関越自動車道を降りて津南方面に向かい、鳥甲山の登山口の有る秋山郷を目指す、夜遅くというか、朝早いので全く車が通らない道をひたすら走る。


 道が狭くなって来て秋山郷に入ったようだが、暗くて良く解らない、登山口目指して登って行くと暗闇の中、屋敷の登山口を示す標識があり右にトンネルがある、トンネルを越えた先に登山口があるようだ。


 ここからさらに進みムジナ平の登山口の駐車場に着いた、既に車が10台くらい停められている、支度をしていると丁度明るくなってきた、隣に止めてある、松本市のナンバーの車の登山者が出発していく、私たちも駐車場の奥から始まる登山口から登り始める。


● 登山口に着く

ムジナ平登山口 これから登る稜線

 枯れ葉の積もった急な登山道を登ると、後ろ側、苗場山の方角から太陽が登ってくる、久しぶりに天気が良く絶好の登山日和だ。


苗場山方面から朝日が昇る 樹林の間に冠雪した「岩菅山」

 登って行くと南側樹林の間に冠雪したピークが見える、岩菅山のようだ。


1706mのピーク?  

 Yさんはぐんぐん登って行くが、私も何とか付いていく、この山に来る人は健脚が多いのか、何名かの登山者が私たちを追い越して行く。


● 急登だ

小水ノ頭から 屋敷へ下る稜線

 小水ノ頭を過ぎると、くさり場が有る、そこを過ぎると狭い尾根の斜面はますます急になり、四つん這いで岩場を登るようになる。


● また足が攣る

 1705m峰を過ぎると斜面は緩くなるが、私はどうも調子が良くない、足が攣って来る、芍薬甘草を飲んで、休みながら登るが、少し登るとまた攣ってくる、どうも、寝不足、水不足、エネルギー不足のようだ。


狭い岩場を通る 白嵓ノ頭

 大福を一つ食べて休みながら登るが、なかなか回復しない、休み休み登り何とか、白嵓ノ頭に着く、ここから泥濘の道を下ると、右側が切れ落ちた狭い道になる。


屋敷へ下る尾根 山頂直下の急斜面を登山者が登る

 右側が切れ落ちているので展望が良い、先の急斜面を登山者が登っている。


● 高度感がすごい

秋山郷の上に苗場山

 鎖やロープが張られていて高度感がハンパない、ここまで登ると苗場山が同じくらいの高さに見える。


右側が切れ落ちたカミソリ岩を通過する カミソリ岩の塔

 塔の脇を通って長いロープの張られた急斜面を下ると、鞍部でここからまた登り返す。


シャクナゲの脇を行く カミソリ岩を振り返る

 鳥甲山に向けて最後の急斜面を登って行く、振り返ると、白嵓ノ頭に通せんぼするように、薄いカミソリ岩が立っている。


白嵓ノ頭とカミソリ岩 屋敷へ下る尾根

 鳥甲山は第二の谷川岳などと呼ばれるようだが、この景色を見ると納得できる、西側はなだらかだが、東側は豪雪が削った断崖が中津川に落ちている。


● 山頂に登れた

もう少しで鳥甲山山頂 鳥甲山山頂の三角点

 屋敷方面との分岐を左に登ると待望の鳥甲山の山頂に出た、山頂は樹林帯で展望は無いとの情報だったが、木が枯れたようで、展望は良い。


 先に登って行った人たちは下ってしまって、山頂には、単独の登山者と、若い3人組がコンロで料理を作っている。


  山頂は樹林帯では無かった

● グッド タイミング

 登頂記念の写真を撮ってもらい、カップめんにお湯を入れて無線機のスイッチを入れ、チャンネルを回すと、山と無線のメーリングリストで、越後駒ヶ岳に登ると書いていた、横浜組、Zさんの CQ が聞こえた、まさにジャストなタイミングで、とてもラッキーだった。


 枝折峠から5:30くらい無茶苦茶疲れたと言っていたが紅葉真っ盛りで大満足とのこと、登山者も多いようだ。


 Zさんの後Sさんとも交信していただき、すこし伸びたラーメンを流し込んで、早々に山頂を後にする。


屋敷に下る尾根 紅葉が綺麗だ

 山頂から下りにかかると、屋敷に下る尾根が見通せる、左のピークが屋敷山なので手前を右に下るようだ、紅葉が素晴らしい。


 地元の人なのか、スパイク長靴で、自撮り棒にスマホを付けて写真を撮りながら、楽しそうに登って行く。


鳥甲山山頂への白砂分岐、右が山頂 登山道に雪が残っていた

● 滑りやすい

 白砂分岐を左に行き下って行く、なぜ白砂という名前なのだろう、ところが登山道が湿っていて滑りやすい、滑った跡が至る所にある、滑らないよう草付きの上を歩いたりしながら下るが、踏ん張って歩くので、なかなか大変だ。


 登山道には雪が僅かに残っている、紅葉が終わればここもすぐに雪に覆われるのだろう。


鳥甲山山頂を振り返る 赤嵓の頭

 下りは速くあっという間に山頂が遠くなる、正面のピークが、赤嵓の頭らしい、右側が切れ落ちていて展望が良い。


 トレイルの登山者が元気に登って来る。


秋山郷を俯瞰する 紅葉の斜面を下る

 秋山郷を俯瞰する、斜面に建物が点在し箱庭のようだ、山頂にいた若者3人組も元気よく下って来たので先を譲る。


登り返し  

 素晴らしい紅葉の中を下るが、滑らないように注意して下るので、展望を楽しむ余裕はあまりない。


鳥甲山山頂は雲に覆われてしまった 尾根からの下降点

 下って来ると、鳥甲山山頂は雲に覆われてしまった、まだまだ下まで時間がかかりそうだ、尾根からの下降点はそれと気づかず写真を撮っていた、ここから斜面が一段と急になる。


 スパナガで登って行った登山者が元気に下って来て追い越して行く、トレイルの登山者ももう下って来て追い越して行く。


紅葉が美しい 巨大な堰堤の脇を通る

 急斜面を下って行く、前を行く若い人たちは、滑って尻もちをついてもあまり気にしないようだ、若さがうらやましい。


 下って行くとコンクリートの構造物が見えたので、登山口に出るのかと思ったら、急斜面の下に作られた巨大な堰堤のようで、登山口はまだまだ先のようだ、ススキの沢山ある堰堤の下を通って下って行くと、まだまだ急斜面は続いている。


 この辺りはブナなのか大きな木が沢山有る、下って行くと右側に斜面が出て来る、この斜面の下の方にトンネルが有るのかと思いながら下って行くと、大きな木の倒木が有ってそこを迂回して下ると待望の登山口に出た。


● 登山口に着く

屋敷の登山口に出た 屋敷トンネル

 舗装道路に降りて、ここからムジナ平登山口まで6.2Km戻らなければならない、トンネル手前には自転車が一台デポしてあるので、これから下って来る登山者が居るようだ。


 トンネル手前で写真を撮って歩き始める、急斜面を下って来たので、舗装路の歩きは楽だ、日が落ちるまでには時間が有るのでゆっくりと歩いて行く、先に下った登山者が帰るのだろう、車がたまに通る。


滝が有った 布岩?この稜線を登った

 歩いて行くと右の斜面に滝が有る、岩場に2段に落ちてそこそこ高さもある、秋山郷で調べてみたが名前は見つからなかった、この程度の滝では名前も付かないのか、良くある不動滝でどうだろう。


 滝の上には鳥甲山の稜線が見える、カミソリ岩に見えなくもない。


 さらに進むとカーブの所から稜線が見える、ここはたぶん歩いたのだろう、駐車場に着くとまだ3台車が残っていた、帰り支度をしていると、いつの間にか追い越した若い3人組の登山者と、自転車の登山者が戻って来て、これで今日の登山者は無事全員下山したことになる。


 私の足が攣らなければあと30分はコースタイムを短縮できたと思う、一人で登るときは良いのだが、誰かと登ると迷惑をかけてしまうので、何とか攣らないようにしたい、日ごろの鍛錬に加えて、睡眠、水分、栄養補給が大事なような気がするが、何とか対策をしないと。


● 記録


 登山口 5:57 -(1:13)- 7:10 小水ノ頭のクサリ場 7:20 -(1:13)- 8:33 休憩 -(1:07)- 9:40 白嵓ノ頭 9:59 -(0:37)-


 10:36 カミソリ岩 -(0:48)- 11:24 白砂分岐 -(0:08)- 11:32 鳥甲山山頂 12:06 -(0:39)- 12:45 赤嵓ノ頭 -(0:19)-


 13:04 休憩 13:10 -(0:53)- 14:03 屋敷山鞍部 -(1:02)- 15:05 巨大堰堤を通過 -(0:27)- 15:32 登山口に出る -(0:35)-


 16:07 滝が有る -(0:57)- 17:04 登山口


赤登り、うまく取れなかったところを削除、青下り、カシミール3Dで作る

2020年10月 foxtrot