八海山・八ッ峰縦走
(ハッカイサン)
標高1720m(大日岳)
南魚沼市
登山日2020年
9月21日(土)
  大日岳からの展望

● 再び八海山

 八海山は2016年 7月に一度登っている、この時は屏風道を登った、今度はロープウェーを使って、山の会のMさん、Yさんと登ろうという事に成ったが、なかなか良い天気に恵まれず、延び延びになっていた、曇りだが晴れ間が出るという予報に賭けて決行する。


 八海山のロープウェーの駅に着く、この建物は昔スキーで来た時の覚えがある、まだ早いのでMさんが八海山の冷水をお土産にするために袋に詰める、今はおみやげの売店に成っている、ロープウェーの駅は少し上に移ったようだ。


旧ゴンドラリフトの駅、この建物は覚えがある

 八海山ロープウェーの駅はここからさらに上に登ったところにあった、駅の入り口の所には2,30名の登山者が開くのを待っている、支度をして私たちも後に並んだ、祭日なので始発は8:00だろうと思っていたが、8:00過ぎにシャッターが開いてアルコールを出したり、体温を測ったりとなかなか先に進まない、でも乗車券の販売でモンベルのカードを出すと往復券2000円が500円割引になりしかも5名までという事で、ここだけで入会金の元が取れてしまった。


 コロナ対策か、ロープウェーは40名ほど乗ったところで出発する、外は曇っていてほとんど見えない、ロープウェーを降りると昔のゴンドラリフトの駅と同じ場所で、スキーの時はここから左の斜面に滑り降りた、すぐ上に八海山大神が祭られていて、鳥居をくぐって登山道に入る。


● 歩き始める

八海山大神が祭られている 鳥居をくぐって登山道に入る

 このところの雨のせいか、登山道は泥濘が沢山有って滑りやすい、下山が心配だ、屏風道は登り一辺倒だったが、こちらは下るところもかなり有る、Mさんは最近、立山、奥大日岳帰りで、絶好調なのかピッチが速い、私は遅れないように必死に付いていく。


 後ろから登山者が迫って来るので先を譲るが、皆さん歩くのが早く、すぐに見えなくなってしまった。


あと少しで女人堂 女人堂に着く

● 女人堂

 女人堂には八海山大神が祭られていて綺麗な避難小屋が有る。


 雨が落ちて来る、登山道は急な登りに成り、鎖の付けられた岩場もあった、でも雨は予報の通りそのうちに上がってくれて、あたりはガスに覆われる、今年は行いが悪いのか、どうも天候に恵まれない。


 薬師岳には石仏や鳥居、鐘など有って、八海山が古来より信仰の山だというのが良く解る、記念写真など撮って休憩する。


薬師岳山頂

 薬師岳からは緩い登りになり、ガスの中、法螺貝の音が聞こえて来る、千本檜小屋は近そうだ、修験者が居るのかと思ったら、千本檜小屋の主人が、法螺貝で登山者を迎えているようだった。


● いよいよ八ッ峰

 小屋のベンチで一休み、軽く腹ごしらえをする、ここからいよいよ八ッ峰だ、不要なストックなどを小屋にデポ、ヘルメットを被って八ッ峰に向かう。


八ッ峰最初の地蔵岳、山頂はガスの中

 縦走路を進み巻き道の分岐を左に登るとT字路になりそこも左に行くと、八ッ峰最初の地蔵岳山頂に出る、あいにくガスで展望は無い。


前回登った時の地蔵岳からの展望

 前回登った時はこんな絶景が見られたのだが、でも高度感が無い分怖さもあまり感じず、登山者も少ないので、後ろから煽るられることも無く、自分たちのペースで歩けるのは有難い。


地蔵岳山頂から不動岳方面 不動岳山頂

 地蔵岳を下って不動岳に登る、山頂には燭台や石仏や石碑、石祠など沢山ある。


● 天気が回復してくる

不動岳を下る 天候が回復してきた

 不動岳を下る、此処も尾根の左側はぐっと落ち込んでいるので、見えればかなりの恐怖心を覚える所だ、少し天候が回復して来て雲間に六日町と思われる新潟の平野が見えて来る。


白河岳あたり 正面に摩利支岳

 白河岳あたりまで来た、このへんで八ッ峰を半分くらい来た事になる、先に進むと、摩利支岳がひときわ高い。


 摩利支岳の山頂で写真を撮って、次の剣ヶ峰との鞍部に下る、ここまで来れば後二つ。


摩利支岳を下る 剣ヶ峰の登り、前を行く登山者

 剣ヶ峰の登りでは登山者が、下って来た、反対周りなのか、飲み物を落としたので取に行ったとか言っていた。


● 最後の大日岳

岩場に咲く花 大日岳を登るYさん

 今の時期、花は少ない、岩場に一株花が咲く、最後の大日岳、ほぼ垂直の階段を登るYさん、階段の上に鎖が有るが、ここは足を置くところが少なく、かなり迷ったようだ、でも何とか突破、大日岳山頂に登る。


大日岳山頂で 大日岳を下って振り返る、ここを下って来た

 最後の大日岳で記念写真を撮り休憩する、ここの下りはちょっと手ごわい、前を行く二人組の登山者、一人は岩場が初めてのようでかなり手間取っている、初めてでここに連れてこられてもかわいそうだ。


 今日は万が一の為にザイルを持ってきている、今まで使わなかったが、せっかく持ってきたのでザイルを出し、下りで確保してみる、ここは支点が無く、短い鎖のアンカーにかけるしかない、斜面が急すぎて下が見えないので、ザイルを繰り出すのにも適当になってしまう、Yさんは、もちろんザイルに頼ることなく、無事下まで降りた。


● 巻き道を下る

大日岳の次にもう一つの岩峰 巻き道の長い梯子を下る

 大日岳の先にもう一つ岩峰がある、山頂には石仏など無いので、峰の数には入って無いのだろうが、ここもかなりの岩山だ、ここを下ると、巻き道との分岐がある、今日はロープウェーの最終が 4:00 なので、ここまでで巻き道を戻ることにする。


 巻き道と行っても長く急な梯子や、片斜面の狭い岩場など危険なところは沢山有って、コースタイムは八ッ峰と変わらない。


巻き道から、上の岩峰は何処だろう 此処にも花が咲いていた

 巻き道を通って、千本檜小屋まで戻ると、登って来るパーティーがいる、小屋泊りなのだろう。


 デポしてあった荷物を回収、早々に下山に架かる、小屋番のご主人が、次は屏風道から登ってくださいと言って法螺貝を吹いてくれた。


 Mさんのペースは全く衰えず、速いペースで下って行く、女人堂で休憩して、ロープウェー駅には 15:30 には到着、展望台に寄ってから靴の泥を落として、ロープウェーの人となる。


 帰りのロープウェーでは懐かしい八海山のスキー場のゲレンデを見ることが出来た、六日町の温泉「湯とりあ」の熱い湯で汗を流して、関越道をゆっくり帰る、赤城のサービスエリアに寄るが、連休という事もあって、ものすごく混んでいて、駐車場に入るまでしばらく待たされた、コロナが怖いので、トイレだけですぐに出発する。


 前橋当たりで渋滞に合うが、こんな事は久しぶりだ、八海山の厳しくも楽しい山行に無事、行って来ることが出来た。



● 記録


 ロープウェー駅 8:38 -(1:00)- 9:38 女人堂 9:46 -(0:45)- 10:31 薬師岳 10:35 -(0:06)- 10:41 千本檜小屋 10:52 -(0:14)-


 11:06 地蔵岳 -(0:59)- 12:05 摩利支岳 -(0:16)- 12:21 大日岳 -(1:27)- 13:48 千本檜小屋 13:52 -(0:38)- 14:30


 女人堂 14:38 -(0:52)- 15:30 ロープウェー駅


カシミール3Dで作る 登り赤、下り青

2020年 9月 foxtrot