好天に恵まれた御嶽山
御岳山 (オンタケサン) |
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標高3067m | ||
木曽町・大滝村 | ||
登山日2019年 9月20日 |
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鹿ノ瀬駅から見上げる「御嶽山」 |
● 登山日和
「御嶽山」に登れるのを知ったのは7月だった、私の入っている「山と無線」のメーリングリストに横浜のSさんとZさんが7月初旬に登られてレポートを載せていた。
以前から登ってみたいと思っていた「御嶽山」だが噴火以来登れるのは、まだ先の事と思っていたので、以外に早かったと思うとともに、レポートを読ませていただいて登ってみたいという思いが募っていた。
レポートによると休日はかなり混んでいるらしい、登れるようになって日が過ぎているので今でも休日が混んでいるかは解らないが、平日なら空いているだろうと、金曜日で天気の良い日を待って山の会のメンバー5名で出かけることに成った。
玉村町を4:00前に出て、高速を乗り継ぎ、8:00くらいに御岳ロープウェイのセンターハウスの駐車場に着いた、標高は1560m空気が清清しい。
支度をしてセンターハウスに向かい、ロープウェイの乗車券を買う、何処にも書いてないが、JAFのメンバーで1割り引きで2340円なり、階段を登ってロープウェイの駅に向かう、ゲレンデには花が咲き乱れる。
センターハウスに向かう | ゲレンデにはお花畑 |
平日ということで登山者は少なく3台めのキャビンに乗ることが出来た、天気が良く、ロープウェイが高度を上げていくと、展望が開けてくる、最近では最高の登山日和だ。
登山道に入ると初めは平らな道だ、七合目、行者山荘から樹林帯の急登になる、Oさんを先頭に快調に登る、早い時間にもかかわらず下って来る登山者がいる。
コースタイムより早く八合目、女人堂に着く、ベンチには多くの登山者が休んでいる、このあたりでも素晴らしい展望だ。
● 女人堂(金剛堂)
樹林帯の急登を登る | 八合目、女人堂に着く |
展望を楽しみながらしばし休憩する、北アルプスは乗鞍岳、槍ヶ岳、穂高連峰などがよく見える。
乗鞍岳、槍ヶ岳、穂高連峰 |
ここはG4の圏内なので、山の会のメンバーにLINEを送る、東側には八ヶ岳に続いて、南、中央アルプスらしい山並みが見えるが、私はこちらの山は全く登ったことが無いので、どれがどれだか全く分からない。
目指す山頂はまだ遠い | 石仏が沢山並ぶ |
女人堂を出ると沢山の石仏が並んでいて、御嶽山が古くから信仰の山だったのが良く解る。
● 石仏が沢山ある
女人堂を見下ろす |
登山道は森林限界を超えて急な岩場になりぐんぐん高度を上げていく。
木曽駒をバックに石仏 |
ここまで良いペースで登ってきたが、私はあまり調子がよくない、というのも一週間ほど前から、農作業が祟ったのか、腰痛が出ていて、激痛で前屈みが全く出来なかった。
だいぶ良くは成ってきたのだが、そのせいか、あるいはただ体力が無いだけなのか、足が攣りぎみに成ってきた。
今日は高速道を長く走るので、トイレ休憩を少なくするため、水分も控えていたのもいけなかったような気もする。
ハイドレーションを持ってくれば良かったと後悔するが後の祭りだ、休憩するときに、芍薬甘草を飲んでおく。
石室山荘が見える | 急な岩場を登って来た |
石室山荘は登山道がそのまま小屋の真ん中を通過している、山荘に入って一休みする、Oさんはお汁粉を注文するので、私はコーヒーを頼んだ。
● 石室山荘で休む
石室山荘には御岳神社が祭られている | 山荘を出ても急な岩場が続く |
山荘の出口のところにはヘルメットの入った箱が積み上げてあり、貸し出しをしているようだ、ここで持ってきたヘルメットを被る。
覚明堂の石仏 | 山頂まであとすこし |
九合目、覚明堂は閉まっていた、そこを過ぎると稜線に出て、山頂までは後少しだ、でも調子は良くない、少し歩くと足はまた攣れてくる、少しでも負担を減らそうと小股で段差を少しずつ登るように歩いて何とか登っていく。
二ノ池、白く濁っている |
稜線に出たので北側の展望が広がるが、二ノ池は確認したが、他の山々は記憶に無い、それだけ足の不調が負担になっていたようだ。
● 山頂直下
山頂直下シェルターまで来た | 御嶽山噴火災害慰霊碑 |
休みながら登り、何とか山頂直下のシェルターのところまで登る、ここにはシェルターが3個と木曽町、王滝村が作った慰霊碑が建つ、亡くなった63名の方に哀悼の意を表し全員で黙祷する。
灯篭の屋根が落ちてしまっている、手すりのパイプにも凹みがある |
最後の階段を登ると、手すりの鉄パイプは半分くらい壊れている、そしてパイプには凹みが沢山ついている、左の灯篭は屋根が傾き、右の灯篭は屋根が落ちてしまっていて、噴火の激しさが垣間見える。
● 御岳山山頂
御嶽山山頂 | 登頂記念 |
御岳神社奥宮は新しくなっているようだ、山頂標識のところで記念撮影、山頂は360度遮るものの無い大展望が広がる。
噴火した火口は見えないが白い噴煙が上がっている、富士山も見え左に見えるのが木曽駒ヶ岳らしい。
北側に見える乗鞍岳はここから見ると槍ヶ岳や、穂高連峰よりも低く見える、手前の緑の山が継子(ママコ)岳らしい。
昼食は階段を下ったシェルターの前のベンチで取った、パンを食しながら無線機のスイッチを入れてCQを出してみたが、平日の悲しさ、残念ながら、応答は無かった、チャンネルを回すとモービルらしい変調が入って来るので、電波は飛んでいるはずだが、これは仕方が無い。昼食後、早々に下山する。
● 下山
噴石 | 雲が湧いてきた |
登山道に色の違う10cm大の明らかに噴石とわかる石がある、こんなのに当たったら、ヘルメットを被っていてもひとたまりも無いだろう。
登りは苦しかったが、下りは足が攣るのも収まり、ゆっくりと下って行く、下ってみると、改めて急登だったのが良く解る。
ロープウェイに乗る | 山頂は雲の中 |
ロープウェイの駅にもヘルメットの入った箱が沢山積み上げられていた、天気は下り坂、台風も近づいて、駅舎を出て見上げると山頂は雲の中だった。
● 記録
飯森駅 8:40 -(1:08)- 9:48 八合目(女人堂)9:59 -(1:01)- 11:00 石室山荘 11:16 -(0:14)- 11:30 九合目(覚明堂)11:35
-(0:34)- 12:09 御岳山頂剣ヶ峰 12:40 -(0:20)- 13:00 覚明堂 13:05 -(0:50)- 13:55 女人堂 14:06 -(0:51)- 14:57 飯森駅
カシミール3Dで作る |
2019年 9月 foxtrot