2回目の 県境稜線トレイル「浦倉山~土鍋山」

   
浦倉山
(ウラクラヤマ)
標高2091m
嬬恋村・須坂市
土鍋山
(ドナベヤマ)
標高1999.5m
嬬恋村・須坂市
登山日2019年 8月17日
  浦倉山山頂 土鍋山山頂、土鍋もある

● 2回目の県境稜線トレイル

 2回目の県境稜線トレイルは、ロープウェイを利用して楽チンコースを楽しもうと思っていた、実はこのコース、5月の連休に行こうと目論んで調べると、何とパルコールつまごいスキー場のロープウェイが営業していない、2005年の5月にロープウェイを利用して四阿山に登っているのに、いつからか営業しなくなったのか。


 でも夏には営業するという事が解ったので、ずっと待っていたのだが、今年は梅雨が長引いてなかなか登れるチャンスが無く、お盆休みの最後に成ってしまった。


 四阿山に登った時、楽だったので、簡単な所だろうと、山の会のメンバーに参加を呼びかけたらMさんが参加してくれた。


 パルコールつまごいのスキー場にくるのは、14年ぶりだ、夏のスキー場は冬ほど賑やかでないが、それでもお盆の休みということで、途中のペンションには車が止まっている、標高が高いので下界とは雲泥の差、空気がさわやかで気持ち良い。


 ホテル前の駐車場には数台の車が止められていた。


 往復の乗車券を買って車上(ゴンドラ上)の人となる、乗るときに県境トレイルの状況を聞いてみると、行って無いから解らないとそっけない答えだ。


パルキャビンに乗る もうすぐ頂上駅

● 頂上駅から歩き始める

 駅を出ると観光客が散策している、天気は良く風もさわやかで快適だ、早速、浦倉山方面に向かう。


頂上駅を出る 浦倉山方面に向かう、県境トレイルのシンボル

 浦倉山への道標には、県境稜線トレイルのシンボルマークが取り付けられている、少し登るとすぐに浦倉山の山頂に着く、山頂は野地平への下山コースと土鍋山への県境ルートの分岐になっている、無線は帰りに運用することにして、先を目指す。


正面に御飯岳、隣に見えるのは横手山

 浦倉山から稜線を行くと志賀高原方面の山が見える、正面に見えるのは御飯岳のようだ。


● ミスコースしてしまう

米子瀑布への道を下ってしまう 土鍋山への分岐、杭が2本と県境トレイルのマークだけ

 登山道は最近刈払いされたようで藪が10cm位の高さに駆られている、涼しい樹林帯の中を快適に下って行く、ところがここで大変な間違いをしてしまった、地図では登山道を道なりに行けば土鍋山方向だが、実際の登山道は道なりに行くと米子瀑布方面になっていた、登山道にあるT字路を右に行くところを、分岐に気付かずに直進してしまい40分以上も下ってしまった。


 刈払いされた道はあまり歩かれていないので、下を見ながら歩くので、分岐を見落としてしまったようだ。


 コースミスに気付くのが遅れたのは、着てるシャツにポケットが無く、スマホをザックに入れていので、休むまで現在地の確認ができなかった。


 ミスコースに気が付いて、戻って分岐につくまで 1時間半 もかかってしまった、これが後にまた大変な事に成ってしまう。


 分岐の表示も問題だ、小さな杭が2本と県境トレイルのマークが有るだけで、ここには大きな道標が欲しい、県境稜線トレイルのコースはまだまだ十分に整備されてないようだ。


 実は燕岳に行った時からスマホをすぐに取り出せないので不便に感じカメラのケースに入れようと、良さそうなケースを買ってあったのだが上手くザックに取り付けられず、そのままになっていた、すぐにでも何とかしなければ、どんなに気を付けていても予期せぬ事は起こるので、後は如何に早くリカバリーするかだ。


土鍋山へ向かって下る E-16緊急事態の時に場所を知らせる

 土鍋山へのコースに入って、下っていくと4,5名の登山者がいた、県境稜線トレイルのコースの整備をしている人たちのようで、所々の木に緊急事態の時に場所を知らせるための表示を付けていた。


 表示を付けるのは大賛成だが、色が地味で目立たないねと M さんと話す、辺りにはアキアカネがたくさん飛んでいる。


● 土鍋山まで長い

刈払いされた登山道 ウツギの仲間?

 花は乏しく、白い花が咲く木が一部に有るだけだ、道は比較的なだらかだが歩いても歩いてもなかなか着かない、土鍋山が近づくと登りになる、道端に石が積んである、ケルン?あるいは祠の代わり。


道端のケルン? 振り返ると四阿山

 登って行って振り返るとなかなかすばらしい景色だ、一番高いのは四阿山だろう、右に見えるのは根子岳かな、手前の山が浦倉山のようだ、ずいぶん歩いてきた。


土鍋山の三角点 先に行く

 登って行くと登山道左に三角点がある、土鍋山2000mになっている、2012年のエアリアマップでは1999.4mだが、最近の地形図では1999.5mで10cm高くなって四捨五入2000mに成ったようだ。


● 三角点の先に土鍋山

20年前の山頂標識

 さらに4分ほど先に行くと道標のある土鍋山山頂に着いた、昔の山頂標識は柱に 土鍋山 標高1999米 と書いてあっただけだが、立派な山頂標識になっている、おまけに下に土鍋も置いてある、当時三角点を探したが見つからなかったが、4分歩くほど離れていたので見つからなくて当然だ。


土鍋山山頂からの眺め 正面御飯岳

 土鍋山山頂からの眺めはなかなかすばらしい、正面北側には御飯岳がそびえ眼下には毛無峠が見える、峠には数台の車が止められているので登山者がいるはずだが、こちらには来ないので、御飯岳か、破風岳に登っているのだろう。


先に破風岳

 アンテナを組み立てて昼食にする、無線の飛びは良く沢山の変調が入ってくる、聞き覚えのあるコールサインが聞こえたのでワッチするとハムログの作者 JG1MOU/1 局がつくば市から出ているのでコールすると取ってもらえた。


 山の定番ソフトはカシミール3Dだが、ハムの世界の定番ソフトは、ターボハムログで、その作者と交信、カードが貰えるのは、大変ラッキーだ。


 帰りは来た道を戻る、初めは下りで良いが最低鞍部を過ぎるとゆるい登りになりそれがずっと続く、浦倉山に着いて無線を聞くと、美ヶ原の移動局がいたので、交信してもらう。


● ロープウェイは既に営業を終えている


 後は帰るだけと、ロープウェイの駅に戻ると、何と扉が閉められて営業していない。


 すべてはミスコースによる遅れのせいだ、それでも私は当初の目的をすべて達成できたので良いが、Mさんには大変な無理を強いてしまう、下りはゲレンデを下ってもいけそうなので下りたくなるが、夏草の茂るゲレンデは大変なので、エアリアマップに従い、もう一度浦倉山登り、登山道を下る。


 幸い地図を見ると下り一辺倒で上り返しはなかった。


野地平の道標

 浦倉山からの下山ルートは歩いた人がいたようで、足跡がある、これだけでも何となく安心出来る。


 でも登山道はあまり歩かれていないようでちょっと荒れている、野地平の木道は朽ちていていて整備されてない、これも不況のせいなんだろうと思ってしまう。


 駐車場に戻ると私の車が一台だけ止められていた。


● 記録

 駐車場 8:47 -(0:08)- 8:55 ロープウェイ 9:10 -(0:13)- 9:23 浦倉山山頂 -(0:55)- 10:18 ミスコースに気づく -(0:55)- 11:13


 分岐に着く 11:20 -(2:04)- 13:24 三角点 -(0:05)- 13:29 土鍋山山頂 14:12 -(2:10)- 16:22 浦倉山 16:29 -(0:10)- 16:39


 ロープウェイ駅 -(0:12)- 16:51 浦倉山 -(0:54)- 17:45 野地平 -(0:40)- 18:25 駐車場


カシミール3Dで作る

● 反省

 GPS ログでコースミスの時間を調べると次のようになっていた。


 9:32 分岐を直進 -(0:46)- 10:18 ミスコースに気づく -(0:55)- 11:13 分岐に戻る 1:41も時間をロスしてしまった。


 これが無ければロープウェイには間に合っていた、注意していても一般的でない始めてのところは、ある意味コースミスは避けられないだろう、そこで出てくるのが GPS だ、スマホの Geographica に ヤマレコから落とした GPX のデータを読み込んで、準備するのは当然として、何時でも取り出して確認できないのは致命的だった。


 スマホを持つようになってから時間はスマホで見て、時計も持たなくなってしまった、楽なコースという思いでロープウェイの時間も大して気にしていなかった。


 このようなコースに安易に人を誘うのもまずかった、県境稜線トレイル全線踏破は無理だと思うが、やはり手ごわい、でも行けるところは潰して行きたい。


2019年 8月 foxtrot