梅雨時の低山

 
仙元山
(センゲンヤマ)
標高298.9m
埼玉県比企郡小川町
登山日2019年 7月 21日
  仙元山山頂、なぜかポリバケツの蓋が落ちている

● 天気は悪いが

 日曜日の朝 NHK のテレビを見ていたら小さな旅で栃木県の 塩谷町 をやっていた、塩谷町と言えば私のホームページでリンクを張らせていただいている「やんちゃおやじさん」の地元だ。


 この処ずっと更新がされて無い、山を登りつくしてしまって新しい話題が無いのか、町の名士のやんちゃおやじさん、しおや100キロウォークやしおや湧水の里ウォークなどで忙しいのだろうか。


 それはともかく塩谷町から登る高原山の登山道を整備したという話は興味を引かれる、名水の「尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい)」というのも飲んでみたいものだ。


 そんな番組を見ていると、長野県松本市の武石峰から、何時も交信していただいている佐野市の K さんがCQを出している、非常に強力な電波だ、天気は曇りだが北アルプスも見えているという。


 越生町の黒山からも K さんがCQを出している、良く聞くコールサインなので何度か交信していると思ったら初めての交信だった、相性が良いのかこちらも強力に入感してくる、曇りだが雨は降っていないようだ。


 梅雨なので仕方ないが、このところ天気が悪く先月は山に行けなかったし、今月も梅雨が明けないと山に行けないまま終わってしまいそうだ。


 山頂移動局と交信していたら、この際天気が悪いのは我慢しても山に登ってみたくなった。


 前から登ってみたいと思っていた、小川町の仙元山(299m)が思いつく、山頂に登っていた局と交信した時、近くの道の駅に車を止めたと言っていた、埼玉県の山は駐車場を探すのが意外と面倒だ、停める所が決めて有ればすぐにでも登れる、昼に近い時間だが仙元山なら簡単に登れる山なので今からでも大丈夫だろうと出かける事にする、今日は何かする事が有ったような気もするが思い出せない。


 関越道、嵐山小川で下りて道の駅「おがわまち」の駐車場に入る、途中関越道で少し降っていた雨も、道の駅に着くと止んでいた、目指す仙元山は道の駅の向こう側に大きく見えている。


● 道の駅から歩き始める

 道の駅にある案内板を見るが仙元山へのルートが良く解らない、「仙元山ローラーすべり台見晴らしの丘公園」の案内板が有るので、その先に仙元山が有るだろうと、道標にならって、臨時駐車場の方に行き槻川の橋を渡る。


臨時駐車場から見る仙元山 槻川の橋を渡る

 道なりに行くと正面に西光寺という立派なお寺がある、道は小川町の駅の方に向かうようだが途中左側に見晴らしの丘公園に向かう坂道がある、レンガで舗装された急な登りだが濡れているのでとても滑りやすく危険を感じる道だ。


西光寺 レンガで舗装された急坂

● 登山道に入る

 滑らないよう注意して登りきるとカタクリとオオムラサキの林展示館という建物がある、道は登山道らしくなり建物の脇につけられている、八高線の走る音を聞きながら登って行く、湿っぽくてジメジメしているが幸い雨は降っていない。


 道は良く整備されているが赤土で濡れているので滑りやすい、藤岡の庚申山くらいの山を想像していたが、こちらの方が距離が長いようだ。


樹林帯の登山道 白い大きな百合が咲いている

 登って行くと白い大きな百合が咲いている、急な登りの所では砂が流されて下の岩が露出している、小川町駅方面から来る道と合流すると、道は舗装路に飛び出した、ここが「見晴らしの丘公園」らしい、何のことは無いここまで車で来られるようだ、ローラーすべり台があってすべり台を下って来る人がいると凄い音がする。


● 見晴らしの丘公園

岩が露出した登山道 見晴らしの丘公園

 公園には休憩所や展望台があり、登山者らしい人が数名休んでいる、3階くらい有りそうな高い展望台があるので登ってみる、雲で霞んでいるが小川町の街並みが一望できる。


展望台から 小川町が良く見える

 仙元山の山頂へは登って来た道を左に行く、山頂まで25分とある、南に少し下って行くと広場があり右に反転して尾根に向かって階段がある、正面には置かれているのか放置されているのか、朽ちた大きな木の幹がある。


ここから尾根に登るなぜか大きな木が有る 下里の大モミジ

 登って行くと「下里の大モミジ」という看板がある、かつてはモミジの大木だったらしい。


 樹林が切れて登山道左側が開けた所がある、下の集落の方から行政の広報車からか選挙の投票に行きましょうと聞こえて来る。


 「何かする事」とは選挙に行く事だったのを思いだした、最近歳のせいか物忘れが激しくなった、人の名前なんて絶対に思い出せない自信がある。


投票しましょうと聞こえて来る 登山道は続く

 登山道は山頂らしい感じがする所が有るが行ってみるとまだ先がある、左に休憩所の建物が現れるとその先右側に仙元山の山頂があった。


● 仙元山山頂

仙元山山頂 298.9m

 山頂広場には山頂を示す道標と三角点、なぜかポリバケツの蓋がある、早速アンテナを設営するが、ここで今日山に登って来た事が間違っていた事を身を持って体験する、低山なので蚊が凄い、アンテナを設営する間にも蚊はどんどん集まって来る、メモで蚊を払いながらそれでも何とか3局交信して早々に下山する。


道の駅駐車場から仙元山から続く尾根を仰ぎ見る

 仙元山から続く尾根には城山、大日山、物見山、もうひとつ仙元山がある、道の駅に車を置いてこれらの山を縦走すれば5座くらい登れてしまう、秋から冬に縦走するのも良さそうだ。


 道の駅の土産物屋を覗いてみた、ここは和紙が有名で、はがきや名刺、いろんな和紙で作った紙製品が売られている、初めて来たが辺りの様子が解ったので、紅葉の時期などに縦走するのも良さそうだ。


● 記録


 道の駅 12:47 -(0:26)- 13:13 見晴らしの丘公園 13:23 -(0:20)- 13:43 仙元山山頂 14:12 -(0:19)- 14:31


 見晴らしの丘公園 14:39 -(0:22)- 15:01 道の駅


カシミール3Dで作る、赤往路、青復路

2019年 7月 foxtrot