高原山を3座 「釈迦ヶ岳、鶏頂山、剣ヶ峰」

 
釈迦ヶ岳
(シャカガタケ)
標高1795m
矢板市、日光市
 
鶏頂山
(ケイチョウザン)
標高1765m
日光市
 
剣ヶ峰
(ケンガミネ)
標高1540m
矢板市、那須塩原市
登山日2019年 5月25日
  八海山神社から釈迦ヶ岳

● 梅雨入り前に

 日光の鳴虫山に登った時南東の方角に立派な山塊が見えた、あの山は何だろうと後に確認すると高原山だった、次に見たのは女峰山に登った時霧降高原から南の方に霞んで見えていた、高原山の釈迦ヶ岳は人気の山らしいので登ってみたいと思っていたが、なかなか機会が無かったが、そろそろ梅雨入りだしその前の天気の良い時に登ってみようと出かけてみた。


 八方ヶ原に登って行くと、ヤマツツジが丁度見ごろだ、大間々台の駐車場に着くと駐車スペースはほぼ埋まっていてちょうど一台分空いている所があり停める事が出来た、今日は釈迦ヶ岳に登ってから、帰りに剣ヶ峰から大入道に行き八方ヶ原を回ってみよう思っていた。


見晴コースを行く ミツバツツジが満開だ

 八方自然休養林の案内板を確認する、近くにある白い花はシロヤシオらしい、見晴コースを登る広い林道を行くとミツバツツジが満開だ、途中見晴コースの案内板がありここから登山道らしくなる。


登山道に入る 展望が良くなってくる

 前には4名の登山者が登っている、後から登って行くと南側の展望が良くなってくる、天気が良いが霞んでしまっていて平野部の遠くの街並みは良く解らない、ガレ場に出て登って行くと八海山神社がある。


● 八海山神社

八海山神社は屋根だけが残っている 1590m 矢板市最高点

 八海山神社という立派な名前が有るのでどんな神社かと思ったら、建物は潰れてしまって屋根だけが残っていた、ここでしばし休憩地図を調べる。


 今日は長丁場になるし、気温も上がるようなのでハイドレーションを用意してきた、足が攣らないようになるべくペースを抑えて歩いてきたが、芍薬甘草を持ってくるのを忘れてしまった。


 認知症が始まっているのか、何時も何かを忘れてしまう。


 八海山神社から剣ヶ峰まではエアリアマップでは15分となっているので、前に見える高まりが剣ヶ峰かと思ったが、登って行くとそこは1590mのピークで矢板市最高点だった、前にいた4名の登山者が写真を撮っているので、先に行く。


 その先には道標の無い分岐が有りどちらに行けばよいのか良く解らない、一緒に登っていたカップルの登山者もどっちに行けば良いのか悩んでいる、踏み跡は右が濃くジオグラフィカで確認しても右で良さそうだ、ここから登山道は一気に下って行く、すると右に剣ヶ峰への分岐が有りちょっとした高まりが有る。


 ぱっと見剣ヶ峰は釈迦ヶ岳への通過点かと思っていたが、大入道への道の通過点なので、ここは剣ヶ峰はパスし釈迦ヶ岳へ向かう。


剣ヶ峰への分岐

 ここから登山道は少し下ってまた登る、鞍部から登って行くとアカヤシオが咲いている、花びらがだいぶ散っていて花の時期としてはちょっと遅いようだ、白い花はシロヤシオでは無くオオカメノキのようだ。


● アカヤシオはちょっと遅かった

釈迦ヶ岳方面に行く アカヤシオはちょっと遅い

 尾根の北側に付けられた道からは谷を挟んで、崩落した斜面のある明神岳方面の山々がまじかに見えて、遠くには雪の残った高い山も見える。


雪の山は会津駒ケ岳 登山道は尾根の北側

 単調な登山道を行くと正面に釈迦ヶ岳が迫り登山道は急な登りに成ってくる、座るのに良さそうな岩を見つけて休憩する。


急登に成る 鶏頂山分岐

 急な斜面を登って行くと暑さと疲労で右の足が攣りたがっているような気がする、無理せず休みながら登ると鶏頂山への分岐がある、下って行く登山者の声が聞こえる、そこから斜面は緩やかになり、釈迦ヶ岳の山頂に着いた、そこそこ広い山頂は、大きな一等三角点と祠、大きなお釈迦様の像が有って何より360度の大展望だ、釈迦ヶ岳が人気がある山なのが納得できる。


 駐車場には沢山の車が有ったにも関わらず、登山者は意外に少なく5~6名しかいない。


● 釈迦ヶ岳

釈迦ヶ岳山頂 鶏頂山と尾瀬方面、山頂には鶏頂山神社

 西側には同じくらいの高さの鶏頂山があり後ろには尾瀬の山、白い山は燧ヶ岳らしい。


日光方面、左から、男体山、女峰山、太郎山、白根山

 南西方向には日光の山々が並び、正面には苦しかった思い出の女峰山がある。


 南側は矢板市や宇都宮市などが有るはずだが霞んでいて良く解らない、平野部には遮るものが無いのでロケーションは大変良さそうだ、端の方の木が生えた所にストックを取り付けてアンテナをセットする、無線機のスイッチを入れると予想通り土曜日という事もあり空いているチャンネルが無い、それでも何とか空きチャンネルを探してCQを出すと千葉柏市、太田市、三鷹市、東村山市の局と交信する事が出来た、両神山からCQを出している局いたので、呼んみたら取ってもらえ、交信する事が出来た。


中岳方面は宇都宮方面だが霞んでいる いつの間にか沢山の登山者

 思ったより早く釈迦ヶ岳に着く事が出来たので、予定を変更して鶏頂山に向かう事にする、交信を終えて下ろうとすると、いつの間にか山頂には沢山の登山者がいた。


鶏頂山に向かって下る 下る下る

 釈迦ヶ岳から下って分岐から鶏頂山方面に行く、登山道は急な斜面で下って行く、帰りに登り返さないといけないので、カンベンしてよ、コルはまだかコルはまだかと下って行くと、登山者が沢山登って来る、鶏頂山に登って戻って来るのでずいぶんと早い人たちだと思っていたが、そうではなくて西の登山口から釈迦ヶ岳を目指す登山者だったらしい。


● 鶏頂山

鶏頂山 鶏頂山神社

 登山道はさらに下り、一旦登ってさらに下るとやっと鞍部がある、ベテランらしい登山者が追い越していく、そこから急斜面を登ると鶏頂山神社のある山頂に出た、沢山の登山者とすれ違ったのにも関わらず、山頂には2組の登山者しかいない、釈迦ヶ岳の大賑わいの山頂とは違って、静かで休むのにはこちらの方が良い。


鶏頂山から釈迦ヶ岳 遠く那須岳

 山頂広場の木の所にアンテナをセットし、何時ものようにカップめんを作る、ロケーションが良いので無線は楽にできそうだが、突然出て来る移動局などがいるのであまりやる気が起きない、チャンネルを回すとCQを出している局がいる、何度か繋がった事のあるHさんで日立大田市に移動しているようだ。


 その後、何度も交信している栃木県在住のKさんが下仁田町の御場山に登っていた、私と丁度反対方向に移動している、弱いが何とか交信して無線は切り上げる。


圏外でデータを受けられずこんな表示に 山頂で会った人

 スマホのジオグラフィカは圏外で地図のデーターが受信できず釈迦ヶ岳から離れた所に居る、後から登って来た若そうなスタイルの登山者、顔を見るとあまり若く無いが、何と大間々台から釈迦ヶ岳、中岳、西平岳をピストンこちらに登って来られたという、バテバテだと言っていたが大変健脚な登山者だ。


鶏頂山と釈迦ヶ岳の間にある御岳山 御岳山の祠

 帰りは登り返しをひたすら登る、こちらに来るときにすれ違った登山者とまたすれ違う、犬を連れたカップルが下って来るがお犬様は抱っこだ、四足は登りは大丈夫だが下りは苦手らしい。


花はスミレとこれくらい(バイカオウレン) 登って登ってやっと分岐

 小さな花が有るので撮ってみる、バイカオウレンのようだ、花はスミレとこれとショウジョウバカマが有ったくらいだ、アカヤシオも有ったか。


 私の歩くのが遅いので例の健脚の登山者が後から来て追い越して行く、前には小さなザックのトレイルのカップルが下って行く、私は一人分岐から剣ヶ峰に登る、山頂と言ってもただの通過点で展望の無い樹林帯の中、広場と山頂標識が有るのみだ。


● 剣ヶ峰

剣ヶ峰山頂 八海山神社まで戻る

 傍らにアンテナをセットしてチャンネルを回すが、標高が低いし釈迦ヶ岳や1590mのピークの影になるのであまり変調が入って来ない、それでもCQを出すと水戸市の局、塩谷郡の局、雁坂小屋から出ている局から応答が有った。


 私が雁坂峠に登ったき、例の有名な国道をまたぐ便所を見なかった話などをした。


林道に出る シロヤシオ

 帰りは時間が押しているので大入道をまわるのは止めて登って来た道を戻ることにした。


 八海山神社を過ぎて見晴らしコースを下って行くと、丁度ハイドレーションの水が無くなった、長時間歩くと1.5Lでは少し足りないかもしれない、登山道から鳥居をくぐって林道に出る、歩いていると、シロヤシオの花が2輪だけ咲いていた。


● 記録


 大間々台駐車場 6:59 -(0:48)- 7:47 八海山神社 7:57 -(0:22)- 8:19 剣ヶ峰分岐 -(0:50)- 9:09 休憩 9:20


 -(0:19)- 9:39 釈迦ヶ岳山頂 10:31 -(1:05)- 11:36 鶏頂山山頂 12:27 -(1:03)- 13:30 分岐 -(0:52)- 14:22


 剣ヶ峰山頂 15:03 -(0:18)- 15:21 八海山神社 -(0:37)- 15:58 駐車場


カシミール3Dで作る

2019年 5月 foxtrot