県境稜線トレイルが「三峰山に」

 
三峰山
(ミツミネヤマ)
標高1123m
みなかみ町、沼田市
登山日2019年 5月 2日
  三峰山山頂

● 連休の計画

 連休は「グンマ県境稜線トレイル」のコースを歩いてみようと思って、調べてみた。


 すでに歩いている所もあるが、それを何処まで続けられるか、全てつなげるのはとても無理そうだが、出来るところからと思って、まずはお手軽なパルコール嬬恋のゴンドラ利用で浦倉山から土鍋山までつなげば、鳥居峠から、御飯岳までつながる。


 これはなかなか美味しいぞと思って、パルコール嬬恋のゴンドラの営業日を調べたら、何と5月の連休は営業していないようだ、むかし5月の連休にゴンドラを利用して四阿山に行った事が有るのに当てが外れてしまった。


 7月下旬に成れば夏の営業があるので、その時に行く事にしようと、連休に行くのは諦める。


 次に簡単に行けそうなのは、三国峠から稲包山の稜線がある、雪も消えて、行程往復8時間程度みれば何とかなりそうなので、こちらに行く事にする。


 天候が回復してきた5月2日に出かける、関越道を月夜野で下りて国道17号線を登って行く、三国峠に入ると山の方に大きな虹がかかっている、登って行くと雨が降って来てしまった、下界は青空が出ていて天候は回復傾向だが雨は止みそうもない。


 三国トンネルの群馬側からは以前に登った事が有るので、新潟側から登りたいと思って三国トンネルを抜け、道路右側の駐車余地に入ると、工事をしていて、駐車場が使えないようだ、期間は2019年12月までと書いてある。


 道路南側は広場があり、三国トンネルの隣には新しいトンネルを掘削しているようだ、さらに新潟方面に行った所に駐車余地が無いか行ってみるが落石防止の洞門が続いていて車は置けそうにない。


 稲包山まで行って来るとなるとそれなりに時間がかかるので、また次回にとここも諦める事にする、でもせっかく来たので近くで登って無い山はないかと「山と高原地図」で考える、吾妻耶山、大峰山はだいぶ前に登っている、三峰山が有るが、あいにく山と高原地図の谷川岳には載って無い。


 ガイドブックに載る山なので登山口さえ解ればと登山道は問題ないだろうとネットで探すが、電波が弱い、仏岩トンネルを越えて水上に出る、上牧の駅で観光案内を探すがそれらしいのは出ていない。


 スマホで探すと河内神社が登山口らしい、ナビに入れようとするがうまくいかない、家でパソコンで調べると簡単にできる事も、スマホではなかなかうまく探せずもどかしい、やはり年寄りは、パソコンだ。


 後閑の駅が近そうなので、17号を下って後閑駅の所から利根沼田望郷ラインに入ってみた、三峰山トンネルの手前に三峰山ハイキングコースの看板が有る、大きな松の木の枝が道を塞いでいるが、看板を見るとここから三峰山に登れそうだ、車も3台くらいは停められそうなのでここから登る事にする。


● 三峰山登山口


利根沼田望郷ラインの登山口 三峰山ハイキングコースの看板

 舗装された道を行くとすぐに舗装は切れて広場がある、ここが本当の駐車場らしい、林道の先右側に道標が有り三峰山3.8Kとありここから登山道が始まる。


林道右に道標があり登山道が始まる ヒトリシズカ

 登山道を登って行くが、このコースはほとんど歩かれて無いようだ、植林地では杉の葉や枝が沢山落ちている、道標やピンクのテープが沢山あるが、踏み跡のはっきりしない所もあって下りで道に迷ったりしないかと心配になる。


 明るい自然林の所に出ても木の葉が沢山積もっていて道を外しそうになる所がある、枯れ葉を掻き分けて歩いた所に跡を付けてみた。


枯れ葉を掻き分けて歩いた跡を付ける 登山道左に沢が有る

 ハイキングコースの案内板では南北に長い尾根の途中からから稜線に登るようだが河内神社からのメインルートと早く合流しないかと思いながら登って行くと水の流れる音がして沢が有る、途中左岸に渡り樹林帯を登ると湿地のような所に花が咲いている、うす暗くあまり気持ちの良い所では無い。


● 沢がある


ここで渡渉する アズマイチゲ?

 道は小さなカーブを繰り返してルートを外しやすい、テープを頼りに注意深く登る、この辺りは松の木が多い、それもかなり大きな松の木が沢山ある、枝が大きく絡まって長い年月を生き抜くには壮絶な戦いが有るように感じる、やがて道標があり、やっと河内神社からのメインルートと合流したようだ。


小さなカーブを繰り返しルートを外しやすい 後閑林道2.5K、三峰山1.4Kの道標

 ここまで休まずに登って来たのでここでゆっくり休む事にする、焼きそばパンを食し、人心地。


● 休憩


登山道は良く踏まれている カタクリが咲いている

 山頂に向けて歩き始める、雨の心配は無さそうだが風が強い、登山道は良く踏まれていて明らかに今までと違いを感じる、登山者が一名下りて来た。


 登山道の西側は切れ落ちていて樹林越しに道路や人家が見える、方向からすると川場村方面だ、遠く稜線には双耳峰の山が見えるのは燧ヶ岳のようだが雪が無いので違うかもしれない。


 この尾根も大きな松の木が沢山ある、一旦下って最後の登りにかかると、足元にカタクリの葉がある、良く見ると、幾つか咲いている、ここのカタクリは花が大きいようだ。


● 山頂は独り占め


待望の山頂 谷川岳が良く見える

 最後の急登を登ると、三峰山山頂で2等三角点とベンチと山頂標識がある、北側と、東側が開けていて、谷川岳のこちらも双耳峰が良く見える、肩の広場は真っ白だ、今日登ろうと思っていた稜線らしい所も確認できる。


武尊山 リスがいた

 武尊山方面も開けていてスキー場が有るのは「たんばら」らしい、武尊山の山頂は雲の中だ。


 三峰山山頂から南西に尾根が伸びている、展望の開けた所が無いかと行ってみるが、樹林帯で展望は無さそうだ、動物が前を横切って右の木に取り付いたような気がした、近くに行ってみるが何も居ない、静かに左に行き木の上を見るとリスがいた、近ずくと木の反対側に隠れてしまう。


 山頂に戻って、アンテナを組み立てて、パンを食べたばかりなのであまり食欲は無いが、カップめんにお湯を注ぐ、ここは標高も低く前に山も有るので無線交信にはあまり良く無さそうだが、赤城山移動の局がCQを出していたので呼んでみる、その後寄居町の局と、藤岡市のお馴染さん、本庄市の局と交信する事が出来た、電波はまずまず飛んでいるようだが聞いている局は少ないようだ。


 三峰山は人気の有る山では無いようで山頂に居る間誰も登って来なかった。


踏み跡は良く解らないがテープを頼りに下る 渡渉点

 心配だった下りだが、枯れ葉を掻き分けた所は、乾いてしまうと解らなくなってしまい役に立たなかった、下りは先の方を見ながらテープを見つけながら踏み跡をたどると登山道らしき所はそれとなく解り難なく下ることが出来た。


 予定とは全く違ってしまったが、連休の一日を楽しく過ごす事が出来た。


● 記録


 登山口 9:23 -(1:13)- 10:36 分岐 10:53 -(0:26)- 11:19 三峰山山頂 13:03 -(0:25)- 13:28 分岐 -(0:45)- 14:13


カシミール3Dで作る

2019年 5月 foxtrot