佐久市の山を3座
 
 凧の峰
(タコノミネ)
標高1293m
長野県佐久市
登山日2018年11月24日
  凧の峰山頂

● 11月の山

 11月も最後の週に成ってしまった、明日はインターネットの回線を変更する為の工事が有って、自宅で立ち会うために出かけられない、今日行かないと今月も山無しに成ってしまうので、何とか出かける事にする。


 今年6月「山と無線」のTさんが佐久市の平尾富士に登っているときに交信していただいた、近くの、明厳山(1127.2m)、閼伽流山(1009m)、森泉山 (1136.7m)、などにも登るというのでどんなところか地図で調べてみるとなかなか面白そうだ、私も何時か登ってみたいと思っていた。


 この近くには凧の峰(1293m)というのが有る、2015年6月、物見山に登ったとき、この凧の峰にも登ろうとした事があったが、6月では藪が元気でとても登れなかった、今日は、凧の峰、寄石山(1335m)、閼伽流山、特に閼伽流山には登ってみたい。


 急きょ思いついたので地形図を調べてプリントする、ヤマレコで調べると、こんなマイナーな山でも記録が有ったので、GPXのデータをダウンロード、スマホに転送しておいた。


 こんな藪山はルートが無いので情報が第一だ、情報さえ有れば半分は登れたようなものだ。


 出かけるのが遅くなってしまい、8:30過ぎに玉村のスマートインターから下仁田に向かう、国道254号から内山牧場に向かい44号下仁田浅科線の、当たりを付けておいたカーブの所に着くと雪が降ったらしく朝日に照らされた木の枝に雪が付いて真っ白で素晴らしい景色だ。


今シーズン初めて見る雪景色 このカーブミラーの所から登り始める

 カーブミラーの所に車を止めてここから凧の峰を目指す。


ガードレールを乗り越えてササやぶに入る なんとなく踏み跡が有るように見え木にテープが巻かれている

 ガードレールを乗り越えてササ藪に踏み込む、急な下りでなんとなく踏み跡らしく見えるところを進んでいくとすぐに斜面は登りに成る、ササのには倒木が有るのでつまずかないように進んでいくと北西方向に尾根が続き、木にテープが巻かれている、高みを目指して歩いて行くと明瞭な踏み跡がある、氷りついた枝が綺麗だ。


明瞭な踏み跡があり氷付いた枝が綺麗だ カラマツの枝も氷ついている

 南側が開けた所からは荒船山の経塚山のピークが見える、その先のピークに登ると倒木に赤テープが巻かれて凧の峰と書かれていて、ここが山頂のようだ、雑木にとササの茂る場所で、木々の間から物見山が見える、スマホの Geographica で確認すると凧の峰山頂に間違いないようだ、三角点が有るはずなので辺りを探してみたがササ藪が深く見つけられなかった。


● 山頂は藪の中

荒船山の経塚山 赤テープに凧の峰 1293m 2017.11.4 SK と書かれている

 日が出て来て枝に付いた雪が解けて雨のようにポタポタ落ちて来るなか、早速アンテナを組み立ててCQを出す、藤岡市の局、深谷市の局、最後に都内足立区の局が応答してくれた。


 誰もいない山頂だが、無線で交信していても、雪解け水が落ちてくる音で誰かいるような気がして、辺りを見回してしまった。


ササと雑木の山頂 登って来たと思われるところを下る

 焼きそばパンを食し次の山に向かうべく山頂を後にする、藪の中を適当に下るので、物見山の方向を目指して登って来たと思われるところの尾根をたどって下って行くと、無事車を停めた所に戻る事が出来た。


最後に谷を越えて道路に登る

● 記録

 車を停めたところ 10:16 -(0:14)- 10:30 山頂 11:18 -(0:13)- 11:31 車を停めたところ




カシミール3Dで作る、往路赤、復路青


 
寄石山
(ヨセイシヤマ)
標高1335m
長野県佐久市
 
  ここも山頂は樹林に覆われて展望は無い

● 本日二番目の山

 寄石山はヨセイシヤマと読むようだ、なぜこんな名前が付くのだろうか、別荘地の西に有る山なので、地図を見ながら別荘地を登って行く、関係者以外立ち入り禁止の看板が有る、今の時期はほとんど住人がいなくて丁度良い、夏など来たら怒られそうだ。


田辺様の駐車場に車を止める、もちろん住人は不在だ 踏み跡が森の中に続く

 針葉樹の森の中はササも無く歩きやすいが北側はササの尾根に成っていて展望が有りそうなのでそちらに行ってみると尾根には境界を示す標石が埋められている、ここをたどれば山頂に行きそうなので先に進むと、木に表示が付けられているので、山頂かと思ったらどうも違うようだ。


境界を示す標石ががある 山頂かと思ったら違うようだ

 さらにササ藪を進むと木に山頂を示す標識が付けられていてその前のササ藪が刈られた所に三角点が有った。


踏み跡らしい所を進む 寄石山山頂

 樹林に遮られて太陽の光は当たらないし、解けた水滴が落ちて来る中、すぐにアンテナを組み立てて CQ を出すと凧の峰で交信した深谷市の局がま た応答してくれた、その後、加須市、太田市の局と交信する事が出来た。


 展望はほとんど無いが、北の方向樹林ごしに浅間山と街並みが見える、佐久の市街地はもっと遠くのはずなのでこの町は何処の町なのだろう。


 時間が押しているのですぐに山頂を後にする、隣の木に付けられた傷は熊さんが引っ掻いたのだろうか。


熊さんが引っ掻いた?

● 記録

 車を停めたところ 11:47 -(0:11)- 11:58 山頂 12:41 -(0:07)- 12:48 車を停めたところ



 
閼伽流山
(アカルサン)
標高1009m
 長野県佐久市
  閼伽流山明泉寺

 車に戻って閼伽流山の登山口のある明泉寺の辺りをナビにセットして西地地区に向かう、別荘地から出ると、南側に凧の峰が見えるが、こちらから見る凧の峰はなかなか立派な山だ、道はぐんぐん下って行き牧場があってソフトクリームの幟などがある、ポニーが道端で草を食んでいる。


凧の峰 明泉寺の猫ちゃんアメリカンショートヘアー

 西地地区に入ると七夕飾りのような飾りの付いた目立つお店があり、その先を左に曲がると明泉寺らしい参道に階段がある、道なりに行くとちょっとした駐車場があった、右には鎖で通行止めされている道が上に続いている、車を降りると大きな猫ちゃんが寄ってきた、お寺の飼い猫なのか人なつっこい。


 群馬山岳移動通信のホームページから閼伽流山の項をプリントしてきたが、あいにく読む暇もなかったので、ここで取りだして読んでみる。


 いきなり駐車場まで入って来てしまったので明泉寺の案内板を見かけなかった、閼伽流山のルートを確認したいので本堂の方に行ってみる、案内板は参道を下った所にあった、閼伽流山の山頂が何処なのか確認したいが書かれてない、車を停めたところは寺の庫裡の駐車場らしいので、階段手前のお寺の駐車場に車を移動した。


● 平安時代に建立された立派なお寺

閼伽流山の概念図

 地形図には閼伽流山山頂も書かれているし、GPXのデーターもあるので、とにかく登ることにする、時間が遅くなってしまったのが心配だが、概ね1時間半も有れば山頂まで行けそうだ、ただ鎮爺さんが車を止めた場所が解らない、そこから1時間半、停めた場所がずっと上の方だったら暗くなる前に下りて来れるか心配だが、鎖の張られたゲートの脇を通って上を目指す。


 案内図に出ている観音堂への道は枯れ葉が積もっているが舗装された道のようだ、所々に丁目が書かれた石と歌碑が立っている。


枯れ葉の積もった道路 六丁目の歌碑

 登って行くとゲートが有った、ここが第二ゲートのようだ、鍵の所を覗いて見たら、バーを止める穴に鍵が入ってないので持ち上げると、バーは開けられてしまう、管理する人はいちいち開けるのが面倒なのでバーに鍵を通してないようだ。


第二ゲート 九丁目の歌碑

 ゲートの先には九丁目が有ってその先に鐘楼があった、境内に入ると北側は岩壁でこれが「観音岩」らしい、崖の元には多数の石仏が並んでいる。


鐘楼がある 崖の下に石仏が並ぶ

 ここまで来れば山頂まではあまり時間がかからなそうなので、客殿の所にザックを下して休むことにする、観音岩を見上げるとあまりの高さに首が痛く成りそうだ。


観音岩 観音堂と手前が客殿

スマホを見るとここは圏内に成っている、山の会のグループにLINEで写真を送る。


観音堂の裏から閼伽流山の山頂に行けるようだ 急斜面を登る

 山頂へは観音堂の裏から登山道がある、岩混じりの急斜面を登ると御野立所(仙人ヶ岳)への分岐がある。


右が御野立所(仙人ヶ岳)山頂を目指してまっすぐ行く 樹林帯にテープがある

 とりあえず山頂に行きたいのでまっすぐ行くとルートは左に行き、枯れ葉の積もった緩やかな斜面になる、木の枝に付けられたテープに倣って進むとわずかな踏み跡がT字路に成っていて、左閼伽流山山城跡、右が閼伽流山山頂との道標がある。


 左に行くとちょっとした高まりがあり石碑と閼伽流山山城跡の標識が付けられている、スマホのGPSで確認するとここが「地形図」にある閼伽流山山頂に間違いないようだが、山頂を示す標識は無い。


● 閼伽流山山頂

閼伽流山山城跡 閼伽流山 1028m

 来たところに戻ると閼伽流山山頂への道標が有るので行ってみるとまたT字路がある、左へ行くと斜面は下ってしまい何も無い、GPSで確認するとこの辺りが、閼伽流山トンネルの上らしい、戻って今度は反対に行くと一番高く見える辺りに閼伽流山1028mの標識がある、三角点ではない が標石もある、地形図が間違えていることも多々あるし、このあたり一帯が閼伽流山なのかもしれない、1028.2mの三角点の近くなので、ここが山頂ということで休むことにする。


 だいぶ遅くなってしまったが、お昼にする、白い杭にストックを取りつけアンテナを組み立てる無線を聞いてみるが、変調が入って来ない、アンテナが壊れてしまったのかと思って調べてみるがそうでもなさそうだ、周りの山がここよりも高くロケーションが悪いだけなのかもしれない、何度かCQを出すと、佐久穂町の移動局が一局だけ応答してくれた、畑で野沢菜を収穫しているらしい。


展望台(下山口)とあるのでそちらに向かう 枯れ葉の積もった尾根が南に続く

 帰りは展望台(下山口)の標識にならって南に行く、踏み跡はしっかりしている、両側が切れ落ちた狭い尾根に大きな岩が有る所に出てちょっと下ると、鉄パイプで囲いの付いた展望台に出た、木が邪魔だがここからの展望は素晴らしい。


岩が表れて両側が切れ落ちている 展望台(御野立所)からの眺め

 展望台から戻って岩壁の脇を下ると下に犬を連れたカップルの登山者がいた、下って行くと御野立所(仙人ヶ岳)の分岐に出てすぐに境内に下りる。


佐久平方面 岩壁の脇を下る

 御野立所(仙人ヶ岳)は観音堂の後ろの切り立った岩の上だった。


観音堂の後ろの岩の上が展望台(御野立所) 二丁目の歌碑、鎮爺さんが車を止めた場所

 今日は三つも山に登れ、展望は良くなかったが、山頂で無線も出来て、大満足だ、足取りも軽く明泉寺に戻る、途中鎮爺さんが車を止めた場所も解った。


明泉寺から見下ろす

● 記録

 駐車場 13:42 -(0:24)- 14:06 観音堂 14:18 -(0:17)- 14:35 城跡 -(0:14)- 14:49 山頂 15:38 -(0:09)- 15:47


 展望台(御野立所) -(0:28)- 16:15 駐車場


カシミール3Dで作る

2018年11月 foxtrot