ラッキーだった古賀志山周遊

 
古賀志山
(コガシヤマ)
標高583m
赤岩山
(アカイワヤマ)
標高535m
栃木県宇都宮市
登山日2018年 2月25日
  赤川ダムから古賀志山

● 今年最初の山

 ここ何年か毎年お正月休みは山に登っていたが、2018年に成ってからというもの、なかなか時間が取れなくて何処にも登れないまま、1月は終わってしまった。


 2月25日、日曜日、天気はあまり良くなさそうだが、今週山に行かないと2月も山無しに成ってしまうので何とか出かける事にする。


 やはりこの時期は雪の心配が少ない栃木県の山が良い、随想舎の栃木の山120を物色すると古賀志山583mが目に付いた。


 古賀志山は低山ながら岩山でハシゴやクサリ場などが有るらしい、ヤマレコからGPXのデーターを落としてOneDriveに入れてスマホに送り、宇都宮森林公園の駐車場を車のNAVIに登録し準備する。


 2月25日、東北自動車道を鹿沼ICで降りて宇都宮森林公園の広い駐車場に入る、ここは山歩き、サイクリング、ジョギングなどの起点に成っているようで、それぞれ出発前の準備をしている人がいる。


 私も支度をしてトイレに寄り、案内板を確認、トイレの西側からルートが出ているので行ってみると薄い踏み跡が下っていてダムの方に行けるようだ、ダムの先にはこれから登る古賀志山が見える。


宇都宮森林公園の広い駐車場 ダム湖の西側を行く

 ヤマレコから落としたGPXデーターではダムの西側から赤川に沿って北上し北コースを登っているので、私もこれに習って北コースから周遊する事にして湖畔の道を行く、天気は曇りで気温が低く寒い、道路途中に南コースの分岐がありその先にキャンプ場がある。


● 工事中で通行止め

 さらに先に行くと舗装道路は左に行き正面が古賀志山への北コースのようだがロープが張られ通行止めに成っている、赤川の左岸では重機が岩を砕いている、台風で崖崩れが起きて工事をしているようだ、歩きなら行けるだろうと先に行ってみるがまたロープが張られて工事している、やたら入って行くと工事をしている人に怒られそうなので諦めて、戻る事にする。


またロープが張ってあって工事をしている ここから北コースへ行けるようだ

 舗装路に戻ると上から下って来る登山者がいる、ここを行けば北コースへ行く道が有るだろうと思い、登って行くとまた登山者が下って来る、この道から古賀志山に登れるか聞いてみると、カーブミラーの所から右に入る道が有って小さな道標が有ると言う。


 礼を言って先に進むと後ろから猛烈な速さで歩いて来てあっという間に追い越して行く登山者がいた、朝早いにもかかわらず登って行く人も下って来る人もいて人気のある山らしい。


 カーブミラーが二つあって道路右側に「北コース水場」と書かれた小さな道標があり新しい踏み跡が急な斜面に付けられているここが北コースへのバイパスのようだ、ここを登って行くと樹林帯の中の滑りやすい踏み跡が上に続いている。


 登って行くとまた登山者が後ろから登って来て追い越して行き、T字路を左に登って行くが、私はまっすぐ行きちょっと下ると北コースに出た。


登山者が追い越して行く 「北登山道へ10m」の道標がある

 北コースは樹林帯の中岩がゴロゴロした沢のようなちょっと荒れた道だ、登って行くと左に分岐があり3名の登山者が休んでいた、ここは挨拶をして通り過ぎる、登って行くと道は急になり雪が少し有って凍りついている。


分岐がある 階段のある急登を登る

 分岐を過ぎて登って行く、両側が岸壁に成った階段の付けられた急登を滑らないよう注意深く登ると尾根上に出て「これより宇高・学校林」と書かれ、ベンチが有り、ここが富士見峠だった。


● 富士見峠に着く

富士見峠 古賀志山に向かう登山道

 富士見峠の南にピークがあり展望が良さそうなのでそこまで登って休憩することにする、ここは電波は弱いが圏内に成っていてLINEも何とか繋がる、ウイダーでエネルギーを補給して古賀志山に向かって木の根の沢山ある斜面を登って行くと尾根の十字路に上がる左が東稜見晴し台なのでまずそちらに行ってみる。


東稜見晴し台との十字路 樹林越しに左から男体山、大真名子、小真名子、女峰山

 東稜見晴し台は見晴し台というだけあって見晴らしが良い、南には宇都宮の市街地が広がり東には樹林越しながら釈迦ヶ岳の高原山が見えて、北側には去年登った女峰山から男体山が雪をいただいて白く美しい。


高原山 東稜見晴し台

 私が行ったときは男の人が一人いたが、写真を撮ったりしていると、沢山の登山者が登ってくる。


古賀志山山頂アンテナが見える 東稜見晴し台 気温は2度だった

 ここは沢山道が有るらしく、展望の良い岩の上にいると、登山者がすぐ下から登ってくる、見晴し台が賑やかに成って来たので、古賀志山に向かう事にする。


● 古賀志山の山頂

大きな山名板の有る古賀志山山頂 角の欠けた三角点

 十字路に戻って右に行くとすぐに古賀志山山頂に着くが山頂には誰もいない、記念写真を撮って、一番南のベンチに行きザックを下して無線機のスイッチを入れる、前夜準備をする時、ヤギアンテナを無線機に繋ぐ変換コネクターが見つからなくて今回は付属のホイップアンテナしか使えない、それでもCQを出すと千葉流山市、塩谷郡高根沢町、新座市、小山市の局と交信する事が出来た、関東平野にひらけているので電波の飛びも良さそうだ、曇っているのが残念だ。


 交信しているとこちらの山頂にも登山者がどんどん登って来て、話しをしているのが気が引ける、近くに来た小さな男の子を連れた若いお父さんは430MHzのハンディ機を持っていて男の子は特小の無線機を持っている、無線はまだ待機局が居そうだが、早々に終わりにして次の御岳山に向かう事にする。


西に向かうと岩場が出てくる 北側の展望が良いところで

 登山道を西に行くとすぐに岩場の下りに成り北側の展望が開ける、ちょっとしたピークが有るので登ってみると日光方面の展望が良い、岩尾根の道を行くと赤い鳥居と社の基礎が有ってその先から鎖の付けられた崖に成る。


赤い鳥居と社の基礎が有る クサリ場を登る登山者

 元気のよい年配の登山者が先に行く、クサリ場を越えると今度は鉄ハシゴが有ってそれを登るとすぐに御岳山に着く。


● 御岳山の山頂

鉄ハシゴがある 祠の有る御岳山山頂

 御岳山の山頂は北側の展望が良い、日光方面や高原山が綺麗だ、写真を撮るが、くもり空と白い山のコントラストの差が少なく安いカメラには酷な景色で綺麗な写真は撮れなう、時間を見るとまだ11:30だ、赤岩山には行くつもりはなかったが、近くに見えるので、帰りは下に降りて車道を戻るつもりで行ってみる事にする。


西に見える赤岩山 クサリ場が続く

 赤岩山への道は狭い岩尾根で登ったり下ったりを繰り返して、途中「中岩」や「二尊岩」という奇岩などが有ってミニ妙義山のようだ。


 
中岩 赤岩山

 狭い岩尾根だが手掛かりはたくさん有る、赤岩山には赤い屋根のようなものが見える、パラグライダーの発射場みたいだ、山頂が近づくと上空にパラグライダーが飛んでいる。


● 赤岩山の山頂

パラグライダーが飛んでいる 赤岩山山頂、ただの通過点のような場所だ

 登山道わきにネットが張ってあって発射場の脇を登ると赤岩山の山頂だった。


 ここは地形図に山名も有るので、まずはカップめんにお湯を入れて、CQを出すが、なかなか応答が無い、チャンネルを廻すと去年吉井町の山でも繋げていただいた佐野市にお住まいのKさんが、南房総市の富山からCQを出している、シグナルが弱いので無理かと思ったが何とか聞こえているらしく交信しする事が出来た。


 CQを出してもなかなか応答が無かったがそれでも、栃木市、下野市、日立市、矢板市の局と交信する事が出来た。


 無線を終了して、早々に昼食を済ませ下山にかかる、西に行くと踏み跡が南に下っているので行ってみると、こちらにもパラグライダーの発射場がある、人が居るので下山路を訪ねると、モノレールに沿って下ると下山路が有るというので、礼を言って下る事にした。


モノレールに沿って下る 発射場を見上げる

 このモノレールはパラグライダーで飛ぶ人を下から運ぶものらしい、下って行くと天狗岩という、岩が有ってそこを越えると岩尾根が南に延びている、先には馬頭岩と書かれた岩が有るが、崖に成っていてザイルがないと降りられそうもない。


天狗岩 岩尾根が南に延びる

 尾根を下るとき左側に踏み跡が有ったので戻ってそこから下ると、短いロープが掛けられていて、何とか下に降りる事が出来た。


馬頭岩 トラロープが2段

 岩尾根の基部を下って行くと急な斜面にトラロープが2段に付けられている、さらに下ると岩場の右側を巻き、岩のくぼみに風雷神社が祭られていた、神社を過ぎて植林地の中の道を下ると石の鳥居が有って林道に出る。


風雷神社 樹林帯の道を下る

 この林道は左に行った方が正解だったらしいが、道が通じてないと大変な事に成るので右に行くしばらく歩くと車道に出たスマホのYahoo!カーナビで森林公園に戻る道を調べ歩道を歩いて行く縦走して来た山が良く見える、このまま車道を行くとかなり遠回りになるので、城山西小学校の方に左折して森林公園の方に向かう。


● 何とか降りられた

林道に出た この山を右から左へ縦走した

 ここは桜の名所らしい、小学校には大きなしだれ桜の木がある、登って行くと広い駐車場の手前で軽トラックの人から話しかけられた、地元の人で、森林公園に戻ると言うと、ここからまだ2時間かかる、ちょっと待っていれば、駐車場まで送ってくれると言う。


 待っていると車を乗り換えて来てくれて、森林公園の駐車場まで送ってもらえた、Sさんという小学校の近くに住む人で、話好きらしく、過去に古賀志山で遭難が有り消防団と捜索をし話や、駐車場に車が停めたままに成っていると窓に毎日正の字を書いていき何日か戻らないと捜索をする話などしてくれた。


 車で送るのは今年に入って2人めだと言っていた、車で送ってもらえてラッキーだったが、赤岩山からの下りの岩尾根は、木の枝を狩った後もあって地元の人に整備はされているようだが、一般的な道では無くルートを探すのも大変だし長い距離を戻るのだったら、登山道が整備されクサリも付けられているので来た道を御岳山の方に戻った方が楽だったかもしれない。


 栃木県の山は帰りの高速道路で渋滞も無く5時前には自宅に着く事が出来た。


● 記録


 森林公園駐車場 8:36 -(0:24)- 北コース登山口 9:00 -(0:47)- 9:47 富士見峠 10:00 -(0:10)- 東稜見晴し台 10:10 -(0:13)


 - 10:23 古賀志山山頂 11:15 -(0:16)- 11:31 御岳山 -(0:42)- 12:13 赤岩山 13:04 -(0:41)- 13:45 林道に出る -(0:38)-


 14:23 車に乗せてもらう -(0:19)- 14:42 駐車場


カシミール3Dで作る

2018年 2月 foxtrot