裏妙義 もみじ谷の紅葉

 
裏妙義 三方境
 
群馬県安中市
 
登山日2017年11月12日
 
 
紅葉谷、巡視路(植林の山腹道)の紅葉

● 紅葉が見たい

 リンクを張らせていただいている orihimeff さんのブログに去年のもみじ谷、巡視路の紅葉が載せられていた、素晴らしい紅葉の写真を見させていただいて私も是非行ってみたいと思っていた。


 裏妙義を縦走したときにもみじ谷、巡視路は通っているが紅葉の時期には行っていない、「紅葉に映える妙義山」という事で妙義山の紅葉は有名だがそんな中でももみじ谷の紅葉は特に素晴らしいらしい。


 最近はお天気次第で直近にならないと予定が立てられないが、天気も良さそうで、空いた時間が出来たのでもみじ谷に行ってみる事にする。


 久しぶりに国道18号を走る、妙義湖に行く道は国民宿舎裏妙義の看板があったと思うので探しながら走るが見つけられないまま横川駅の近くまで来てしまう、信号のところで左折、妙義湖方面に向かう、国民宿舎まで行って看板が無い理由が解った、国民宿舎は営業を止めていたんですね、これも不景気のせいでしょうか。


 国民宿舎の駐車場はほぼ満車、丁度一台分が空いていて停める事が出来た、隣には若い子でクライマーのようだ、何処に登るんですかと聞くと、何やら聞きなれんない沢を登ると言う、「え!いまどき沢」と言うとほとんど水には入らないでアイゼンの練習だと言う??


 冬山に備えて雪は無いのにアイゼンを付けて岩を登る練習だろうか、それとも老人の聞き違い?


 駐車場にはザイルやピッケルを持ったクライマーが半分もいるようだ、さすがは妙義山だ。


 支度を終えて登山口に行く案内板を確認すると、この道は丁須の頭に向かう籠沢コースで、以前三方境から下って来たときは中木川を徒渉して国民宿舎前に出た覚えがある、妙義荒船林道を登れば良いのを確認して橋を渡ってゲートをくぐり、歩き始める。


案内板を確認する 鶴峯山?

● 徒渉点が解らない

 沢山の登山者がいたがこちらの林道を登る人は誰もいない、天気が良く綺麗な紅葉が期待できそうだ徒渉点を探しながら林道を歩く、青空の中朝日に照らされた岩山がすごい、徒渉点を見つけられないまま歩き続けると星穴沢橋まで来てしまった、三方境から下った時は橋は渡らないで沢を徒渉したはずだ、スマホのジオグラフィカで現在地を確認するが、地形図には女道は載ってない、こちらから女道を登っても紅葉は見られるが、朝日に照らされた赤い色が綺麗なもみじ谷の紅葉が見てみたいので戻る事にする。


星穴沢橋のケルン

 林道を戻って行くとカップルの登山者が登って来た、聞けば谷急山に登るという、三方境へ登る道は中木川の北側に有って、現在は徒渉する所は無いというしばらく来なかった間に道が変わってしまったようだ、それなら案内板も直して欲しい、お礼を言って林道を戻る。


 注意深く林道左側を確認しながら下ると重機の置いてあった広くなったところの木に、「三方境→」と書かれた安中山の会の道標が木にめり込んで付けられている、中木川対岸には登山道があるのも確認できる、ずいぶん遠くまで歩いて行ってしまったものだ、もっと早くに気付くべきだ、川に降りるのには急斜面を下る必要がある、道は無いが何とか降りられそうな所を探して急斜面を下って河原を渡り登山道に乗る、朝からトラブル続きだ。


木に飲み込まれる道標 中木川の対岸に渡る

● 登山道に乗る

 登山道に乗れたので一安心、杉林の中の急な山道を登る、右に大きく曲がって登って行くと赤く染まったモミジの紅葉が出てくる、振り返ると馬頭観音がある、ここで一休み、綺麗な紅葉が期待できそうだ。


 
モミジの紅葉が出てくる 馬頭観音

 休憩後登って行くといよいよ本格的な紅葉が出てくる、3名の登山者がカメラを構えている。


● 素晴らしい紅葉

   

 写真を撮りながら先に進む、噂どうりの素晴らしい紅葉だ。


紅葉の赤が素晴らしい

 こんなに色付きの良い紅葉を見るのは久しぶりだ。


   

   

  木にめり込んだ道標

   

 上から若い男の子3人組が下ってくる、しばらく登ると三方境の道標のある十字路に出た。


● 三方境に着く

三方境 女道分岐

 尾根上は風があって寒いが帰りの事を考えて南側大遠見峠の方に向かう、一番高いところまで登って、ちょっと早いが腹ごしらえをする。


 風を避けるように東側斜面にザックを下してアンテナを組み立てる、寒いので温かいラーメンが美味しい、コーヒーを飲みながら無線を聞くと太田市の局と、前橋市の局と交信する事が出来た。


樹林の間に谷急山のP1?  

 女道を下ろうと立ち上がると三方境の方から登山者が登って来る、丁須の頭の方から縦走して来たようだ、谷急山方面に行くという、気をつけてと声をかける、女道分岐に向かって下って行くと、カップルの登山者が登って来る、紅葉がとても良かったと言っている。


 下って行くとこちらも綺麗な紅葉が出てくるが、登山道は落ち葉に覆われていてルートがわかりづらい、後ろから早足の登山者が下って来るので先を譲る。


● こちらも素晴らしい紅葉

細い尾根を登山者が先行する 谷急山をバックに紅葉が美しい

 やがて登山道は広い沢状の下りになりさながら紅葉のトンネルだ。


   

 写真を撮りながら下って行くとナメ床の沢に突き当たる、ここが谷急沢だろうか、むかし谷急山に登ったとき山頂で休んでいたら突然道で無いところから登山者が表れて驚いた事があった、谷急沢を登ったと言っていたので、この辺りから入渓するのだろうか。


● 沢に出る

沢が合流している 何度か徒渉する

 登山道は沢に沿って何度か徒渉しながら下って行くが落ち葉に覆われているので良さそうな所を探しながら下る、今日はここが一番の難所のようだ、沢から一枚岩が立ち上がっているところは捕まる所が無く緊張した。


ここは一枚岩で捕まるところが無い 沢から離れる

 沢から離れるといったん登って林道に出た、ちょっと高齢の御夫婦と思われる登山者が休んでいた、毎年紅葉を見に来ていて今年はどうかと言っていた、沢のところは結構気を使う、気をつけてと言って林道を下る。


林道の紅葉 林道を下る

 林道を下ると二つ目の橋のところで朝来た橋の所に出た、山頂には立たなかったが、久しぶりに綺麗な紅葉を堪能して充実した山歩きをする事が出来た。


岩山が美しい 朝来た所に出た

● 記録

 旧国民宿舎駐車場 7:56 -(0:50)- 8:44 登山道に乗る -(0:19)- 9:03 馬頭観音 9:08 -(1:08)- 10:17 三方境 -(0:04)


- 10:21 昼食 10:59 -(0:09)-11:08 女道分岐 -(0:30)- 11:38 沢に出る -(0:22)- 12:00 林道に出る -(0:39)- 12:39 駐車場


カシミール3Dで作る

2017年11月 foxtrot