20年ぶりの 白砂山

 
白砂山
(シラスナヤマ)
 
標高 2140m
 
下水内郡栄村、
中之条町
 
登山日2017年 7月 8日
 
 
白砂山

● 7月の月例山行

 白砂山へは1997年 8月16日に登っている、無線の仲間と3名で登ったがその時は天気が良くなくて特に南側、群馬県側は真っ白な雲の中で、何も見えなかった、でも無線の方は良く飛んで何局か交信した覚えがある。


 以来野反湖周辺の山は何度か登っているが、白砂山は行く機会が無かった、今年山の会で白砂山が計画されたので20年ぶりに登ってみる事にした。


 野反湖畔を回って白砂山の登山口のある駐車場に着くとすでに30台くらい車が来ている、駐車場は広く真ん中が空いていてまだまだ沢山の車が停められそうだ、昔来た時駐車場はこんなに広くなかったような気がする、しばらく来ないうちにだいぶ変わってしまったようだ。


 支度をして笹原に付けられた広い道を登る、振り返ると青空の下、野反湖が少し見えている。


青空の下、野反湖が見える。 ハンノ木沢

 登山道は一旦下って、ハンノ木沢を渡る、飛び石づたいに渡渉するのかと思ったらロープで固定された橋が架けられていた。


ベニバナイチヤクソウ 地蔵峠

 北沢取水分岐と書かれた柱があり壊れた小屋がある、 地蔵峠は十字路になっていて南側の道を登ると屋根が付けられたお地蔵様がある。


● 今日は暑い

 昔野反湖に来た時、夏でも寒かったが、今日は晴れて気温が高く、樹林帯を歩いているので日差しは無いが蒸し暑い、長丁場なので久しぶりにハイドレーションをもって来たが正解のようだ、この暑さではこまめに水分補給しないと足が攣る。


地蔵山、真ん中のダケカンバの辺りが山頂? 枯れ木がぶら下がっている。

 地蔵山と思われるピークの辺りで休憩する、昔の地形図には地蔵山という山は無かったがいつ山名が付けられたのか、休んでいる時左腕に違和感を感じて触るとシャツに血が滲んでいる、たくし上げると、黒い粒が二つ潰してしまったようだ、アリにかじられたのか、痛くも痒くもないが、後日齧られた辺りがかなり腫れてしまった、みんなにはヒアリかいなんて言われてしまう。


 登山道脇にはマイズルソウの群落やドウダンなどが咲いている、ここはシラビソ尾根というらしい、ダケカンバとコメツガが沢山あるが、幹の白いシラビソも混じっている、途中枯れ木がぶら下がっている、枯れ木が倒れた時に折れて先の方が別の木に引っかかったようだ、揺すっても落ちそうにない。


ゴゼンタチバナ 野反湖が見える。

 堂岩山手前の水場のある所で休憩する、登山者が一人休んでいた、傍らに満開のベニサラサドウダンが咲いている。


ベニサラサドウダン 雪渓が残っていた。

 両側がV字状になった渓谷のようなところに雪渓が残っていた。


● 堂岩山山頂

堂岩山山頂 イワカガミの群落

 急な登山道を登ると樹林越しに白砂山が初めて見える、登って行くと堂岩山の山頂に着く、登山道わきにイワカガミの群落が続いていて見事だ、ここから樹林帯が切れるので日陰のある所で休憩する、Tさんが凍らせたミカンの缶詰を振舞ってくれる、冷たくて甘いのが心地よい。


鞍部に小さな池塘 遠く苗場山が見える

 ここからは展望の良い尾根歩きだ、日射しが強いが稜線上は風が有って大変気持ちが良い、せっかく登ったのだがぐんぐん下って行く、鞍部には小さな池塘がある、正面には目標の白砂山まだ遠い、白砂山から北側の佐武流山に続く山並みの間に雪の残る苗場山が見えている、振り返ると堂岩山から八十三山(ヤノミヤマ)の稜線が素晴らしい。


堂岩山から八十三山(ヤノミヤマ)

 登山道南側、遠くの山は霞んで良く見えないが、急な斜面で猟師の沢に落ち込んでいる、20年前に来たときはここは全く見えなかった。


急な斜面が猟師の沢に落ち込んでいる。 カラマツソウ

 猟師ノ沢ノ頭を超えるとまた下りになり、このルートを開拓した金沢淳のレリーフがある、登山道にはニッコウキスゲが咲いている。


金沢淳のレリーフ ニッコウキスゲ

 白砂山に向かって最後の登り、ここが一番きつかった、足が攣りそうになるのをこらえて何とか登る。


ウラジロヨウラク 猟師ノ沢ノ頭、堂岩山、八十三山

 振り返ると登って来た峰々が見渡せるずいぶん歩いてきたものだ。


● 白砂山山頂

白砂山山頂の三角点 ぐんま県稜線トレイルの刈払い

 白砂山山頂には三角点と山頂標識がある、15名くらいの登山者がいて前に来た時よりも狭い感じだ、駐車場に止められていた車の数にしては登山者が少ない。


 山頂より東側、上ノ間山方面には、ぐんま県稜線トレイルの刈払いがされている、刈払いは人が行かないように山頂までつながってない、通行止めの看板もある。


こんな看板が 登山道にハクサンチドリ

 ここは前に来た時に交信済みだ、アンテナは持って来たがストックを立てる所が無いし、狭い山頂に登山者がいるので、あまりうるさくしゃべる訳にもいかない、それでも無線を聞いていると、横浜市の局が聞こえて来る、ロケーションは良いようだ。

 佐武流山方面は藪になっていて雪が無いと行けそうもない。


 食事をしていると多くの登山者が下って行く、私たちも記念撮影をして下山する。


八間山 ハクサンシャクナゲ

 堂岩山から八間山に向かう人が多いようだが、八間山への登り返しがかなりありそうなので登って来た道を戻る。


八間山分岐

 今日は暑く水の消費が多いので堂岩山下の水場に行ってみる、急な斜面を沢に降りると水量は豊富で冷たい水は大変うまい、シラネアオイの花びらが数枚落ちていた、辺りを見回したが時期が遅いようでシラネアオイが咲いているのは見つけられなかった。


 天気が良く周りの山は良く見えたが、遠くの山は霞んでいる、今度は空気の澄む紅葉の時期にでも来て見たいものだ。



● 記録


 登山口 7:29 -(0:42)- 8:11 地蔵峠 -(0:21)- 8:32 地蔵山 8:42 -(0:44)- 9:26 水場 9:32 -(0:32)- 10:04 堂岩山 10:15


-(1:18)- 11:33 白砂山山頂 12:08 -(1:07)- 13:15 八間山分岐 13:22 -(0:24)- 13:46 水場に降りる 13:57 -(0:37)- 14:34


地蔵山 14:41 -(0:24)- 15:05 地蔵峠 -(0:48)- 15:53 登山口


カシミール3Dで作る、赤登り、青下り

2017年 7月 foxtrot