去年に続き秩父の山 秩父槍ガ岳

 
秩父槍ガ岳
(チチブヤリガタケ)
 
標高 1341m
 
埼玉県秩父市
 
登山日2017年 5月 3日
 
 
登山口から秩父槍ガ岳

● 連休初日

 去年南天山に登った時の事、秩父槍ガ岳の登山口のある相原橋のトイレに寄ったとき、「次は秩父槍ガ岳だね」、なんて言っていたが、連休初日に本当に秩父槍ガ岳に登る話がまとまった、メンバーも南天山に登った時と同じメンバーとなった。


 秩父槍ガ岳は山と渓谷社の分県登山ガイド「埼玉県の山」に載っているし、何より道路から見えるのでそれほど時間は掛からないだろうと思っていた、ヤマレコでGPXファイルを落とすと、埼玉県の山に載っているコースと違っている、私の持っている本が古いので、コースが変えられたらしい。


 山と高原地図では点線のコースが書かれているのみでコースタイムすら書かれてない、山頂からの展望が良くないということで、あまり一般的な山ではないのかもしれない。


 連休初日にしてはすいている道を通り、相原橋の登山口に着く、車が2台停められていたので登山者が居るのかと思ったが、山に登っても誰にも会わなかったので登山者では無かったようだ。


登山口にはいろんな標識がある

● 沢に沿って登る

 野鳥の森歩道と書かれた道標のある登山口から登り始める、相原沢に沿って付けられた急な道を登る、野鳥の森歩道というからには、バードウォッチングをするた為の道かもしれないが、狭く急峻な道で下の沢までかなりの高さがあり、落ちたら大変だ鳥を探しながら歩くのにはおよそ似つかわしくない。


相原沢に沿った狭い道 渓谷が奇麗

 道にはヒトリシズカとハシリドコロがたくさん生えている、新緑がまぶしく奇麗な渓谷を見ながら登って行くと間もなく急な斜面に東屋のような小屋がある、野鳥観察舎らしい。


 小屋の脇から以前のルートが上に延びるがロープで通せんぼしてある、Tさんは以前にここから登っているが、距離は近いがかなり危険なところがあるようだ。


以前のルート、ロープで通せんぼしてある

 ここから登山道は沢を離れ、植林地の中を登る、相変わらず急な道だが途中大規模な崩落地がある、すでに小さな木が生えているのでだいぶ前に崩落したようだ、斜面が急なので崩落が広がらなければ良いが。


崩落地

● アカヤシオが咲いている

 九十九折れの道を登ると展望が開け、谷を挟んだ南側の斜面に白い山桜の花が咲いている、上の方にピンクの花が見えるのはアカヤシオらしい、道は尾根を挟んで南はカラ松、北側は杉と檜の植林地でカラ松の葉が積もってフカフカで快適だが相変わらず登りはきつい、北側に槍の山頂が見える所で一休み、アカヤシオの花が咲いている。


カラ松の落ち葉を踏んで 槍の見える所で一休み

● 1450m峰

 先頭を行く二人のOさんは快調に登って行き、私も後に続く、杉に檜にカラ松、アセビ、シャクナゲなどの間を登山道が続く、二手に分かれるところがあるが、先で合流すると思って左に行くと急な斜面にアカヤシオが咲いていて登ると1450mのピークだ、北側の斜面にはアカヤシオがたくさん咲いている、遠く見えるのは大山、天丸山のようだ。


ここを登ると1450mのピーク 大山、天丸山

 写真を撮って後の二人が来るのを待つが、なかなか現れない、地図を見ると、手前の分岐は1450mのピークの巻き道になっているので先に行ってしまったのかもしれない、私たちも先に進むことにする。


  1450mのピークからの下り

 下って行くとOさんの iPhone が鳴った、ここはぎりぎり圏内のようだ、後から登っていた二人はやはり先に行ってしまったようで、Kさんからの電話だった、この1450mからの下りはとんでもない急な下りで両側が切れている、岩峰にアカヤシオが映える。


 1450m峰から先は50mほど下って30mほど登り返しここからさらに100mほど下る、途中先行していた二人と合流することが出来た、最後は20mほど登ると待望の秩父槍ガ岳山頂に着くことが出来たが、途中急な斜面は中津川の方へ下る道などもあってルートファインディングが難しい。


● 秩父槍ガ岳山頂

コメツガの中にアカヤシオ 秩父槍ガ岳山頂からの展望樹林の間に道が見える

 予想よりもだいぶ時間が架かって山頂に着いた、さっそく無線機のスイッチを入れて呼び出し周波数を聞きながらおにぎりをいただく、ここは周りを高い山が取り巻いているので無線は難しいかと思っていたが、埼玉県はふじみ野市の局がCQを出しているのが聞こえる。


 呼んでみたら応答していただけた、以前に3回も交信していただいている局だった。


秩父槍ガ岳山頂に咲くアカヤシオ

 下山は20mほど下って狭い尾根を100mも登る、途中樹林越しに赤岩尾根や、南天山と思われるピークが見える。


ここは大きな木が多い 樹林の間に赤岩岳、赤岩尾根

南天山 帰りに急斜面を登る

 1450m峰に向かう尾根はアカヤシオをまじかに見ることができる。


アセビが一本だけ咲いていた 満開のアカヤシオ

 1450m峰は巻道を通って下る、こちらから尾根を見上げるととても登る気にならない。


1450mのピークは巻道を行く 取水するため?登山口に河原に下りる階段が

 下ってみると改めて登りのきつさが良く解る、秩父槍ガ岳は、山頂から展望も無く「山と高原地図」に破線しか書かれてないように一般的な山とは言えないかもしれないが、満開のアカヤシオが見られ、ベストな時期に登れて連休初日に大変楽しい山歩きを楽しむことができた。



● 記録

 登山口 9:14 -(0:22)- 9:36 野鳥観察舎 9:46 -(0:53)- 10:39 休憩 10:52 -(1:01)- 11:53 1450m峰 12:12 -(0:40)- 12:52


 秩父槍ガ岳山頂 13:25 -(1:00)- 14:25 休憩 14:35 -(1:12)-15:47 登山口


カシミール3Dで作る、登り赤、下り青、相原沢の所、地形のせいか激しくルートが飛んでい

2017年 5月 foxtrot