● 4月の月例山行
今年になってからまともな山歩きをしていない、ここらで少し歩きたいと思っていた、4月の山の会の月例山行に日光市の鳴虫山(1104m)が計画されたので参加することにした、鳴虫山は標高も低く歩き安そうということもあり参加者が多く総勢12名車3台となった。
鳴虫山はナルムシヤマと読んでしまいたい、なぜかと思ったら「鳴」という字はナク、ナルと読むがナキとは読まないからでナキムシヤマと読ませてしまうところが日本語のいい加減なところだ。
「この山に雲がかかると雨になる」といういい伝えから鳴虫山になったといわれるがこれも意味不明だ、雨が降るなら雨降山とかだったら納得がいくが、雨が降るとカエルが喜んでゲコゲコ鳴くので鳴虫山なら解るような気もするが、カエルは虫では無いか。
現在では合併によって日光市支所になった旧日光市役所前の駐車場に車を停める、出発が早かったおかげで駐車場に停めることができた、早起きは三文の得。
ここから鳴虫山に向けて時計回りに周遊し、憾満ヶ淵に下山する予定だ、国際観光都市の日光市というだけあって、役所の建物は 石垣の上に建てられたお城のようだ。
日光市支所の建物 |
住宅地の中から山に向かうので道が解らない、朝の散歩をしている人に道を尋ねるも間違えて墓地に入ったりしながら、登山口を目指す、登山道は杉と檜の混成林の中深くえぐれた道を登ると東部日光駅の方から登る登山道のある尾根に合流する。
● 神主山
神主(こうのす)山山頂 | 日光市街を俯瞰する |
樹林帯の道を登って行くとほどなく三角点のある神主(こうのす)山の山頂に着く、ここはただの通過点のような所だが地形図に山名が載っているれっきとした山だ、樹林の間から日光の市街地を俯瞰し、正面に雲を被った女峰山がひときわ高くそびえ、東の方には那須岳と思われる高い山が見える。
休憩後出発すると、登山道はここからいったん下ってからまた急な登りになる、登山道右側、南側が植林地で左が切れ落ちた斜面の尾根になっていて、左側の日の当たるところにアカヤシオが咲いている、今年は花が遅いのでアカヤシオが見られてみんなで歓声を上げる、特に日当たりの良いところが早く咲くようだ。
アカヤシオが咲いている | 木の根の階段? |
急な尾根がずっと続き、砂が流れてしまったのか木の根が露出している、登山道に木の根が出ているところは良く見かけるが、こんなに縦横無尽にはい回っているのは初めてだ、木の根は地面に薄く張り付いているだけなので強風に煽られると倒れやすい、何か痛々しい風景だ。
登山道にはカタクリの葉が所々に有ってたまにぽつんと可憐な花が咲いている。
カタクリが咲いている | 女峰山をバックに |
先に見えるピークが山頂かと思って登って行くと山頂はさらに先にあるようだ、そんな事を何度か繰り返しながら登って行く、女峰山は雲が取れて山頂がハッキリと見えてきた、それをバックにアカヤシオの写真を撮ってみるが花のない木が邪魔でなかなか良いアングルで撮ることができない。
山頂が近づくと男体山も見えてくる、鳴虫山の山頂直下に濃いピンクのアカヤシオが咲いている、写真を撮って、三角点のある鳴虫山の山頂に上がる。
● 鳴虫山山頂
男体山と大真名子をバックに | 鳴虫山山頂の三角点 |
女峰山 | 男体山 |
山頂は北側の展望が良い、男体山、大真名子山、小真名子山、女峰山、赤薙山が良く見える、ザックを下ろして無線機のスイッチを入れて空いている周波数を探してCQを出すと、志木市の局が応答してくれた、時間が早いので登頂記念の集合写真を撮って軽く食事をしてから山頂を後にする、下りは憾満ヶ淵に向かうが丁度男体山方面に向かって下って行くと長い階段がある。
山頂で展望を楽しむ | 階段を下る |
急な階段を下ると今度は登り返しがあって、こちらの方が登って来たルートよりも急峻なようだ、合峰までは登ったり下ったりで、合峰からは下って行きちょっと登ると独標に着く、ここで小休止、ここからはずっと下りになる。
合峰 | 独標 |
独標からも急な下りは続き、樹林帯に入るが急な下りはずっと続く、樹林帯の中ミツマタの花が咲いている、道がなだらかになり篠藪を過ぎると、発電所があり日光宇都宮道路に出る。
樹林帯に入る | ミツマタの花 |
トンネルを通って道路を超えると憾満ヶ淵に出る、赤いチャンチャンコの大仏様がたくさん並んだ前を通って、桜の咲く含満公園に行きここで昼食となる。
● 憾満ヶ淵
並び地蔵 | ストーンパーク |
休憩後、車を停めた日光市支所に向かう、含満公園から大谷川に架かる橋を渡りホテルの前を通って観光客で賑やかな国道120号を歩く、道路反対側は東照宮の森がある、大むかし小学校の旅行で東照宮に行った事がある、その後この道路を車で通ったことはあるが歩くのは初めてで、賑やかな観光地を歩くのもなかなか楽しい、神橋の前を通り金谷ホテルを眺め再び大谷川の橋を渡って日光市街を歩き駐車場に戻った、荷物を車に置いて老舗の湯波店でお土産の生湯波を買い求めた。
含満公園 | 大谷川に架かる神橋 |
鳴虫山は標高が低い割には急峻で歩きがいがあり、展望も良く咲き始めのアカヤシオも見られ、日光市街の散策というおまけまで有ってとても楽しい一日を過ごす事が出来た。
● 記録
駐車場 7:03 -(0:59)- 8:02 神ノ主山 8:12 -(1:23)- 9:35 鳴虫山山頂 10:00 -(0:23)- 10:23 合峰 -(0:40)- 11:03 独標
11:11 -(0:45)- 11:56 含満淵 -(0:11)- 12:07 昼食 12:39 -(0:29)- 13:08 駐車場
カシミール3Dで作りました |
2017年 4月 foxtrot