安中アルプスその2

 先月安中アルプスの山を歩いたが高崎の実家に行く用があるのでその前に登り残した安中の山に行くことにする、八幡峰785mは地形図に山 名は載ってなく三角点のみ記載されている、合併前の安中市では一番高い山だったらしい。


 群馬山岳移動通信の鎮爺さんから八幡峰に関する詳しい情報を教えていただいた。


● 旧安中市最高峰

 
八幡峰
(ヤワタミネ)
 
標高 785m
 
群馬県安中市
 
登山日2017年 3月12日
 
 
長者久保のソーラー施設から八幡峰

 梅が咲いている今の時期秋間を通るのは渋滞にはまるかと室田から風戸峠を越えて行こうと国道406号を走ると、なんと今日は榛名梅マラソンが開催されていてパトカーが出て安中に抜ける峠道の交通規制をしている、烏川に架かる森下橋の所のT字路は直進できない、落合から逆に戻ろうと406号を行くが橋の所でこの道も12時まで交通規制されている、12時まで待つ事も考えたが八幡峰に行く林道は三ノ倉から松井田に抜ける地蔵峠に通じていたことを思い出した。


小栗上野介終焉の地

 こうなったら遠回りになるが地蔵峠から林道に下ろうと、「道の駅くらぶち小栗の里」でトイレを借りて、地蔵峠方面に行く、途中寄ってみたかった小栗上野介終焉の地の史跡を見て峠へ向けて登って行く。


 滑り止めの砂が残る急カーブの道を地図ロイドを頼りに注意深く登っていくと、林道の入り口は見つかったがロープが張ってあり車は入れない、ここから歩いて行けない事もないが、その後茶臼山方面に下りたいので安中方面に下って長者久保に登る県道125号を探す、この林道へは風戸峠からはかなり下らないと入れないので、遠回りしたが結果オーライだったかと思ったりした。


 以前茶臼山に登った時は山頂から南に下り、この林道の途中で鎮爺さんに迎えに来てもらい、駐車場まで送っていただいたが、林道を登って行ってもどのあたりで合流したのか全く解らなかった。


 狭くて荒れているが一応舗装された道を登って行くと山を切り開いた大規模なソーラー発電の施設がある、ここは以前は牧場だったのだろうか、今山は林業がダメになって牧場を経営していたのが、それも輸入に押されて、今度はソーラー発電に変えたのだろうか、順調に経営できればよいが、太陽光発電が増えすぎると電力買取の値段を下げられ今後はどうなるのか、設備が稼働しているうちは良いが老朽化してそのまま放置されないことを願う。


ソーラー発電の施設 林道終点のT字路

 ソーラー発電の施設が終わったところで林道はT字路になり、右は通行止めの鎖が張られている、この林道の先で地蔵峠へ続く林道と合流すると思われる、左にもゲートがあり八幡峰はこの林道を下った先にある、車はここに置き靴を履き替えゲートの脇を通って林道を下ることにする。


先で地蔵峠へ続く林道と合流する こちらの林道を下る

山登りというより山下りだ

 林道は始め植林地の日の当たらない道だが下っていくと西側の樹林が切れて晴れた空の下展望が広がる、雪を頂いた浅間隠山や、角落山、煙を上げる浅間山が見えるが浅間山の手前に山が重なる、地図で確認すると留夫山のようだがどうだろう。


● 林道からの展望

林道西側の展望

 歩いていくと林道は登りになり鉄塔が近づいてくる、目指す八幡峰は鉄塔のすぐ南に三角点があるはずだ、鉄塔の手前に尾根状の地形があるのでそこを登ると、藪の中に三角点があった、辺りは檜の植林地で展望は無い。


鉄塔が近づいてくる ここから藪を登る

 傍らの木には山頂標識が二つ、一つは「安中の山に登ろう会」の物と「すかいさん」の付けた茶色の山名版ある。


三角点 「安中の山に登ろう会」と「すかいさん」の山頂標識

 近くに来るまではいろいろとトラブルがあったが、山頂は簡単に見つけられた、さっそくアンテナを組み立ててCQを出す、伊勢崎の局、熊谷の局、前橋のKさん高崎の局、最後は茨城に移動しているYさんと交信し、やきそばパンを食べて下りは鉄塔の方に行ってみる。


鉄塔の下を通る

 ここで鎮爺さんがメールで教えてくれたことを確かめようと林道南にあるピークに登ってみる、うるさい藪をかき分けて登ってみるとちょっとした広場になっていて、太い木に「安中市最高峰 八幡峰785m」という山頂標識が付けられたもう一つの山頂があった。


● もう一つの山頂

もう一つの山頂 安中市最高峰 八幡峰785m

 標石も埋められている、GPSのログを見ると三角点のところが794mと9mほど高く出ていて、もう一つの山頂は790mとちょっと低く表示される、高度を測るのはGPSでは難しいらしく、ガーミンなどは気圧高度計が付いているが、私のGPSは無線機に内蔵されている物なので気圧高度計はもちろん付いてないし、高度の校正もできない、この程度の高度差は誤差の範囲に入ると思う、三角点ともう一つの山頂はどちらが高いのだろうか。


古い標石がある 林道を戻る

 車を停めたところに向けて林道を戻る、上越国境の真っ白な山々が美しい。


● 記録

 車を停めた所 11:57 -(0:20)- 12:17 八幡峰三角点 13:16 -(0:06)- 13:22 八幡峰山頂 -(0:20)- 13:42



 
茶臼山
(チャウスヤマ)
標高596m
群馬県安中市
  茶臼山山頂

 車に戻り県道125号を下る、茶臼山の北側の林道に出たいがかなり下る必要がありそうだ、それでも下って行くと左側に登って行く道がある、舗装されているのでそちらに行ってみると、うまいことにそのまま林道に出ることが出来た。


 地図ロイドを見ながら茶臼山に行きやすそうな所を探しながら下っていくと右側植林地に道が入って行くところがある、車も置けそうなのでここに駐車して茶臼山をめざす。


ここから茶臼山に向かう 棘の木が生えているが歩き安い

 植林地の作業道と思われるが杉の葉が敷き詰められ、棘の木などが生えているが、おおむね歩き安い、地図ロイドの画面を見ながら山頂を目指す、所々にオレンジ色のテープが有り前に登った人がいたようだ、道は下って行き途中から少し登りになり、山頂が近づくと笹の生えたところ堀のような地形がある、虎口跡と堀切跡と書かれた柱が立っている。


● 戦国時代の山城

オレンジ色のテープが有る 虎口跡と堀切跡と書かれた柱

 堀を越えて登ると平らな広場がある山頂だった、ここにも「すかいさん」の茶色の山頂標識が付けられている、鎮爺さんの案内で無線仲間のSさんと茶臼山に登ったのは平成11年の5月だったがどんなところを歩いたのか全く記憶無い、山頂の秋間史跡保存会の説明板の日付が平成22年なので私たちが登った後、整備されたものと思われる。


樹林に覆われた茶臼山山頂 秋間史跡保存会の説明板

 ここは鎌倉時代に茶臼山城というの城があったらしく周りを見ると人工的な段差がみられる、アンテナを組み立てて無線を聞きながらカップ麺を作る、CQを出すと大泉町の局、レピーターでおなじみの安中市のSさん、さいたま市の局、前橋市のMさんと交信することができた、最後はバッテリーが終って尻切れになってしまい、Sさんには悪いことをしたしまった。


 事前の準備が功を奏したのか、どちらの山も簡単に登ることが出来無線も出来て充実した気分で山頂を後にした。


● 記録

 14:01 -(0:14)- 14:15 茶臼山山頂 15:24 -(0:13)- 15:37



カシミール3Dで作りました

2017年 3月 foxtrot