雨の安達太良山

 
安達太良山
(アダタラヤマ)
 
標高 1700m
 
二本松市、郡山市
 
登山日2016年10月 8日 
 
雨の安達太良山

● 今年の公募登山

 今年の山の会の公募登山は安達太良山だ、安達太良山といえば百名山だし遠くの山はなかなか行けないので参加することにした。


 台風が去って天気予報は晴れだったのだが、登山日が近づくにつれて雨に変わってしまった。


 玉村町を出発するころは良かったのだが、東北自動車道を走っていると雨が降って来た、こんなとき、天気予報は当たらなければ良いのだが、当たってしまうものだ。


 安達太良山、奥岳登山口に着くと天気が悪いにも関わらず広い駐車場には多くの車が停められている、さすが百名山、それに三連休でもある。


 最近ずっと山に行って無いので何を着たらよいのか良くわからない、10月に入ったとはいえ夏日になるような暑い日が有るので夏場と同じ支度で来た、登山口に着くとさすがに涼しいので、防寒用にカッパを着てしまう、カッパを着ていれば雨は降らないだろうとの希望も込めてだ。


 山の会の会員と、一般公募登山者総勢34名で準備運動をして「あだたら山ロープウェイ」に乗る、この辺りはまだ紅葉には早いようだ。


あだたら山ロープウェイに乗る まだ紅葉には早い

 ロープウェイの山頂駅から外に出ると辺りはガスで遠くは全く見えない、2班に分かれて木道を歩き始める私は2班の先頭という事で、1班のしんがり旗を持ったTさんのすぐ後に続く、廻りの木々では紅葉が始まっている。


山頂駅から外に出る 紅葉が始まっている

● 山頂に向かって

 5分ほど歩くと「この上の空がほんとの空です」と書かれた薬師岳みはらし台に着く、ここからは安達太良山の山頂が見えるはずだが、ガスで何も見えない、写真など撮りすぐに山頂に向けて出発する。


この上の空がほんとの空です

 悪天候にも関わらず、追い越していく登山者もいるし、早い時間にも関わらず下って来る人もいる、山頂の様子を聞くと風が強いという事だった。


 登山道は良く整備されている泥濘でももぐってしまわないよう丸太が輪切りにして沢山埋められている、さすがは人気の百名山だ。


遠くは見えないが、今年初めての紅葉に癒される 仙女平分岐

 ちょっと広い所で一休みし、再び歩き始めると仙女平分岐というのがある、安達太良山には五葉松平、勢至平など何々平というのが幾つかあるが、平らになっていて展望の良いところなのだろうか天気の良いときにゆっくりと行ってみたいものだ。


綺麗な紅葉

● 突然の雨

 登って行くとこんな綺麗な紅葉がある、そしていきなり大粒の雨が降って来た、カッパを着ていたがテルテル坊主ほどの効果も無い、雨は容赦なく降って来て周りの登山者はカッパを着用するのに大慌てだ、私はすでにカッパを着ているので防水に成っていないカメラをカッパのポケットにしまい、フードで頭を覆う。


 登山道の途中でカッパを着るのは大変だ、ザックを置くところは濡れているし、泥靴の上からカッパを履かないといけない、急いでカッパを着ている様子を見ていると気の毒に成ってしまう。


 皆さんがカッパを着終わって雨の中山頂を目指して歩き始める、登って行くと木々がまばらになり森林限界を超えたようだ、風が強く成って来るガスの中大きな岩の塊がぼんやりと見えると手前岩が転がる広い所に安達太良山の標識がある、本当の山頂は山頂標識の後ろ乳首を登ったところだ。


 この天候では狭い山頂に登るのも、ここで休むどころでは無い、防水のカメラを持った人がいるので、標識の前に並んで写真を撮り峰ノ辻方面に下る、無線機は防水なのでザックの肩紐に付けてあるがGPSのロギングをしているだけで、無線のスイッチを入れる事も出来ない。


● 山頂を後にする

 雨の中滑りやすい急な道を下って行く沢を渡るが水かさは増えているようだ、イオウの匂いがして下の方にくろがね小屋の上の火山ガスの出る 白い斜面が見えて来る、辺りは紅葉している、雨が小降りになってきた。


火山ガスの出る白い斜面が見えて来た くろがね小屋に向かって下る

 雨が止んで紅葉が見えてくる、写真を撮ってケルンの積んである広場で休もうとするとまた雨が降ってくる、結局くろがね小屋に下ることになった。


雨が小降りになる 紅葉は始まっている

 くろがね小屋に下るが小屋の中は登山者が沢山いるので外で昼食を摂る、小降りになったが雨は降っている、昼食後奥岳登山口に向かって下るが、雨の中単調で長い道をひたすら下る、くろがね小屋に泊まるのか団体の登山者が登って来る、橋を渡ると左に「あだたら渓谷自然遊歩道」が有るのでそちらに向かう。


あだたら渓谷自然遊歩道 平滑床

 川床が一枚岩に成っていて綺麗な水が流れている、自然遊歩道は烏川を何度か渡り階段で登ったり下ったするが、道は泥濘で歩きにくい。


 長い道を下ってあだたら高原スキー場に戻ると「奥岳の湯」の入口に、靴を洗う水道が有る、靴を洗って待っているバスに戻り、バスのトランクに荷物を入れて着替えをもって「奥岳の湯」に行くJAFのカードで\50引きだ、温泉で暖まり、生き返った気持ちで帰りの車中の人となった。



● 記録


 ロープウェイ駅 8:54 -(0:14)- 9:08 山頂駅 -(0:10)- 9:18 展望台 -(0:38)- 9:56 小休止 10:01 -(0:44)- 10:45 雨が降ってくる


 -(0:14)- 10:59 安達太良山 11:06 -(0:26)- 11:32 峰ノ辻 11:35 -(0:44)- 12:19 くろがね小屋12:49 -(1:24)- 14:13


 自然歩道入口 -(0:29)- 14:42 奥岳登山口


カシミール3Dで作る

2016年10月 foxtrot