丸岩、高ヂョッキ、菅峰 2015年10月25日

 
丸岩
(マルイワ)
 
標高1124m
 
吾妻郡長野原町
 
高ヂョッキへ向かう尾根から丸岩

● 10月の月例山行

 10月、山では紅葉も始まり山歩きに行くのに良い季節になったのにもかかわらず何かと用があり、どこにも行けない日々が過ぎてしまった。


 山の会の10月の月例山行で、菅峰、丸岩、高ヂョッキが計画された、菅峰、丸岩は以前に登った事が有るが、高ヂョッキはまだ登ってないので、参加することにした。


 古い資料を調べると、1999年5月5日に菅峰、丸岩に登っていた。


丸岩入口 紅葉が綺麗だ

 長野原町の道路標識のある須賀尾峠から長野原方面へ少し下って行くと道路右側に、丸岩入口の案内板がある、ここの路肩に車を駐車すると反対側から登って来た高級車が近くに駐車する、大宮から来た登山者のようで、登山口を探していたようだ。


 丸岩入口の案内板の所から踏みあとを登っていく、登山道が北に通じている、モミジの紅葉の赤が鮮やかだ。


 前に来たとき間違えて登ってしまった烏帽子岩の岸壁の基部を回って登っていく、丸岩は山城が有ったようで、人が作ったような地形があり、すぐに山頂を示す小さな標識が木の枝に取りつけられている山頂に着く。


 丸岩は国道145号線の吾妻渓谷を走る時に見える特徴的な山であそこに登るとどんなだろうと興味を覚える山だが、登ってみるとなんという事もない、特徴的な山容を見なければ登高意欲を持つこともないだろう。


丸岩山頂

 山頂で記念写真を撮って、しばし休憩、次の高ヂョッキに向かうために下山を始めると、高級車に乗って来た登山者が登って来た。


 途中東の方に天を突き刺すように高ヂョッキの岩稜が見える、いったいどこを登るのか心配になるような山容だ。



● 記録


登山口 7:55 -(0:27)- 8:22 山頂 8:27 -(0:21)- 8:48 登山口




 
高ヂョッキ
 
標高1238m
 
吾妻郡長野原町
吾妻郡東吾妻町
  高ヂョッキ

● 高ヂョッキ

 丸岩から下山し東吾妻町の道路標識の有る須賀尾峠に戻り、ここから子育地蔵のある登山道を登る、前にここに来た時、ここから丸岩へ向かう道に入るつもりが、踏みあとが見つけられず、間違えて烏帽子岩に登ってしまった。


子育地蔵 稜線を目指す

 今日はその道を進み稜線に出て高ヂョッキを目指す、日当たりのよい南側のモミジの紅葉がすばらしい。


モミジの紅葉 丸岩、烏帽子岩を見下ろす

 北側は鋭く切れ落ちた稜線の道をアップダウンを繰り返しながら快適に進む、岩場をよじ登り振り返ると、眼下に丸岩と吾妻渓谷が望め、遠く白根山が見える、大変素晴らしい展望だ。


 急な岩場を登ると高ヂョッキの山頂に出る、下から見上げた時には登れるのかと思うほどの山容だが以外に簡単に登れてしまう。


 山頂で三角点を探したが見つけられなかった、山頂は、南側が一段下がった広場に成っていて、木の枝に旗が付けられていた、展望は素晴らしく紅葉とこの大展望で、これだけでも今日の山行は大満足だ。


北側の展望 浅間隠山から浅間山

 無線機のスイッチを入れて、チャンネルを回すと、何度も交信していただいている愛知県から来たJO2T** Kさんの声が聞こえた、上州三峰山に登っているようで、交信が終わりCQを出していたので呼んで交信してもらう事が出来た。


 山頂で記念写真を撮り、しばし展望を堪能して山頂を後にする、下って行くと、件の高級車の登山者が登って来た、マイナーな山なのにもう一人登って来る人がいて、岩場の急登の下に自転車が置いてあった。


● 記録


登山口 8:54 -(0:49)- 9:43 高ヂョッキ山頂 10:06 -(0:38)- 10:44 登山口


 
菅峰 (カンポウ)
 
標高1473m
 
吾妻郡長野原町
吾妻郡東吾妻町
 
高ヂョッキ山頂から

● 菅峰

 高ヂョッキから降りて今度は道路反対側の菅峰の登山口に入る、ピンクのテープがあちこちに有るが踏みあとがはっきりしない。


 5分ほど休憩して、踏みあとのハッキリしない登山道をTさんが先頭で菅峰の山頂に向けて出発する、歩き始めると笹の間にわずかな踏みあとが続く、ときどき道があやしくなるので、先の方にテープが無いか確認しながら登っていく。


 道のはずれたところにテープが有ったり、踏みあとが二手に分かれたりしていて、なかなかルートファインディングが難しい、油断するといつの間にか踏みあとを外してしまう。


菅峰の山頂に向けて出発 1268mのピーク手前で休憩

 途中1268m峰の手前で休憩、山頂まではまだまだ距離がある、登山道は東の方に進み大きく迂回して登っていくようだ、休憩後相変わらずの笹原の中わずかな踏みあとを探しながら登っていくと、岩場が二か所ほどあり、狭いコルに下る。


 後ろの方で高ヂョッキですれ違った自転車の登山者が追いついてきた、急な道でも自転車を押してぐんぐん登って来るようだ。


こちらも紅葉が綺麗だ

 コルを通過すると斜面は急になり、喘ぎながらなんとか登っていくと北からの稜線に登り上げる、菅峰の山頂は稜線を左に行った所のようだ。


 踏みあとの不明瞭な斜面を行くと三角点のある菅峰山頂に着いた、樹林帯で展望は無い。


菅峰山頂の三角点 16年前の山頂

 以前登った時は印象に残らないほど簡単に登れた山なので、もしかしたら違う登山道を登ったのではないかという考えが浮かんでしまった、山頂の様子なども全く記憶に無い、「群馬の山歩き130選」を参考に登ったので同誌の概念図でも持っていれば以前登った登山道が特定出来たのだが、簡単に登れたという思い入れから違う登山道という思いが出てしまい、山頂に登って来た反対側に続く広い尾根を登ったのではないかと思い違いをしてしまった。


 結果はオーライでは有ったが、登ってきた反対の道が下れるのではないかと、余計な事を皆さんに言ってしまい、道を間違えるのはこんなときとばかりに悪い見本を示してしまった、誠に恥ずかしい限りである。


 菅峰山頂で昼食を取る、自転車の登山者は玉村町の人だった。


 登って来た反対の道を少し下ってみたが、下る方向が違うという事で、登って来た登山道を戻ることにした。


急な斜面はこんな角度 綺麗な紅葉

 秋の好天の一日、会の皆さんと無事楽しい山歩きをすることが出来た。


● 記録


登山口 10:48 -(0:49)- 11:37 休憩 11:46 -(0:44)- 12:30 菅峰山頂 13:23 -(0:40)- 14:03 休憩 14:07 -(0:36)- 14:43 登山口


 菅峰に始めて登ったのは1999年5月5日だが、当時掲示板に投稿するために書いた記録が有った、読んでみると登山口から1:07で山頂に立っていて、「群馬の山歩き130選」の概念図をコピーして確認しながら登ったようだ、登山道は迷いそうな所も無かったように書かれていた。


 ところが丸岩の方は菅峰を下って道路反対側の子育地蔵の所から山道に入り、丸岩方面に行く道が見つけられず、烏帽子岩に登ってしまい、戻る途中で下に踏みあとを発見、そちらを歩くとすぐに丸岩の山頂に付いたが丸岩山頂まで 1:05 もかかってしまったようだ。


 低山の藪山はなかなか難しい。


 帰ってから解った事だが、地形図の1208mの三角点峰が高ジョッキだと思っていたが、GPSのログを見ると、その手前のピークが高ヂョッキだったようだ、山の会のTさんは高ヂョッキ山頂から三角点峰を探したけれども見つけられなかったらしく、地形図が間違えているのではないかと思って後日、再度確認に行かれたようだ、結果、高ヂョッキ山頂から大きく下り300mほど先に三角点峰が有って、高ヂョッキの山頂はGPSで測ったら1238mだった。


 私のGPSのデーターも調べてみたら 9:42 北緯36度31.3670分 東経138度40.3081分 衛星 10個とらえていて標高1237.8mと出た、GPSは真実をきちんと暴いてくれる。


カシミール3Dで作りました、赤往路青復路

2015年10月 foxtrot