● 月例山行

　9月の「山の会」の月例山行が町民に対する公募登山で乗鞍岳登山が計画された、去年も同じ計画だったが雨で中止になったので、2年越しの乗鞍岳山行だ、台風が来ているという事で今年もダメかと思ったら、台風は台湾の方に行き、天気予報は曇り晴れとなり、決行となった。

　乗鞍岳は百名山だし簡単に3000m峰に登れるという事で人気のある山だ、ところが群馬からだと遠いし、マイカー規制で登山口の畳平に自家用車は入れない、いざ行こうとするとなかなか敷居が高い。

　山の会の公募登山はバスで畳平まで入ってしまうので楽ちん登山が出来る、こんな機会はなかなか無いので、参加することにした。

● 畳平

　公募の参加者22名、会員11名で朝５時半くらいに群馬を出発し、一路乗鞍岳に向かう。

　畳平には2度ほど行った事がある、1998年9月に会社の旅行で行っている、その時撮った写真が有った。

　平湯温泉に泊まって朝一番に乗鞍スカイラインを登って畳平へ、天気も良く北アルプスも良く見えた、会社の旅行なのでわずかな時間しかなかったがせめてピークを一つと、魔王岳に登ったような気がする、多分そこで撮ったものだろう。

　もう一度はまだ若くてバイクに乗っていた頃で、今回と同じ県道乗鞍岳線（乗鞍エコーライン）をバイクで走って国民休暇村で休憩し畳平まで行った曖昧な記憶がある。

● 紅葉

　今回は群馬から行くので県道乗鞍岳線で行くようだ、大型バスは狭いトンネルの道を通って乗鞍高原を過ぎると、紅葉が始まっている、バスが登ってい行くにつれ紅葉は鮮やかさを増し森林限界を超える頃は丁度紅葉の真っ盛りだ、バスの窓越しなので大した写真は撮れないだろうと思いつつシャッターを押すが、なかなか見事な紅葉が撮れていた。

● 剣ヶ峰に向けて

　畳平の駐車場で準備運動をして山頂の剣ヶ峰目指して歩き始める、沢山の登山者がいるので、私は会の旗をストックに付けて、シンガリを務める、雨の心配は全くないが、残念ながら遠くの山々はガスに覆われていて全く見えない。

　大雪渓はまだ残っていて、スキー（ボード？）を楽しむ人がいるようだ、肩の小屋で休憩、ここから本格的な登りが始まる、急なガレ場をゆっくりと登って行く、火山特有の大きな岩が沢山有って歩きにくい。

● 人人人

　急な登山道を登って行くと、他にも団体の登山グループが登って来て、下を見ても上を見ても、人人人さすが百名山だ。

　蚕玉岳（コダマ）に着くと山頂の剣ヶ峰が良く見える、右手下には噴火口だった権現池があり、外輪山の一番高いところが剣ヶ峰のようだ、ここから山頂までは一登り、山頂手前に頂上小屋があり記念品など売っている。

● 乗鞍岳山頂

　剣ヶ峰山頂にはコンクリートで固められた三角点があり、わきの岩場でくつろぐ人や、乗鞍本宮にお参りする人、剣ヶ峰3026米のビューポイントは写真を撮る登山者で順番待ちだ、狭い山頂は大変なにぎわいである。

　写真を撮って蚕玉岳に下ることにする、無線機のスイッチを入れるが変調は聞こえない、空いている周波数を指定してCQを出すも応答がない、それでもチャンネルを聞きながら下っているとJE2V**ポータブル3の局がCQを出している、呼んでみたら取ってもらえた、吉野郡移動というので奈良県だろうか、カード交換してくれるという事なのでカードが来れば相手局の移動地がハッキリする、ともかく山頂で交信出来てとても嬉しい。

● 下山

　展望の良い尾根を蚕玉岳に下る、会のメンバーは思い思いに昼食を取ってくつろいでいる、私も近くにザックを降ろしおにぎりをいただく。

　昼食後、剣ヶ峰をバックに全員で記念写真を取って、山頂を後にする、下山も多くの登山者がいて、渋滞になる。

　帰路乗鞍高原温泉の湯けむり館に寄る、硫黄の匂いのする乳白色の温泉はとても良いお湯でした。

● 記録

　畳平 10:13 -(0:45)- 10:58 肩ノ小屋 11:09 -(1:07)- 12:16 蚕玉岳 -(0:14)- 12:30 剣ヶ峰 12:38

　-(0:07)- 12:45 蚕玉岳 13:03 -(0:48)- 13:51 肩ノ小屋 13:58 -(0:31)- 14:29 畳平

2015年 9月 foxtrot