久しぶりの百名山 大菩薩嶺

 
大菩薩嶺
(ダイボサツレイ)
標高2057m
山梨県甲州市
北都留郡丹波村
登山日2015年 9月13日
  大菩薩嶺山頂

● 百名山

 毎年百名山は1,2座は登っているが今年はまだ未登となっている、特に百名山にこだわる訳ではないが、日本中から選ばれた百名山は良い山なので沢山登りたいとは思う、全部登るのは私には到底無理だと思う、遠くの山はなかなか行けない。


 でも年に1,2座は登りたい、まだまだ近くの百名山しか登ってないがそれでもだんだん遠くの山に行かなくては登れなく成ってきた、山に登るよりも、車の運転の方が大変だ、大菩薩嶺は簡単に登れる山だし距離もそれほど遠くないので前々から登ってみたいと思っていた。


 自宅からだと、大菩薩嶺の登山口の上日川峠までは130Kmくらいある、朝4時には出発しようと目覚まし時計をセットしたつもりだったが目が覚めたら4:30になっていた、時計の電池が少なくなっていてうまく動作しなかったようだ。


 それでも急いで支度をして5時前にはなんとか出発することができた、秩父市に出て国道140号で雁坂トンネルを超えるとラッキーな事にトンネルは無料になっていた、無料開放されたのかと思ったが、ネットで調べると山梨県の観光客の誘客促進で7月1日から11月30日まで全車無料とのことだった。


 国道140号から213号に曲がるのまでは良かったのだが、古いナビは411号を塩山の方に向かわせる、反対に行けば最短のルートで上日川峠に行けると思うのだが、バカなナビは反対のルートを案内する、私はこちらの地理には詳しくないので、そのまま進むと勝沼を通って国道20号に出てしまい215号線から日川渓谷沿いの道を登るはめになってしまった。


● 上日川峠

 遠回りはしたが、それでも無事上日川峠に着くことができた、トイレのある上日川峠の道路に沿った駐車場はほぼ埋まっていてかろうじて一番下に駐車することが出来た。


この一番下に停められた 福ちゃん荘方面に階段を上る

 支度をしてまずは大菩薩峠を目指す、福ちゃん荘までは登山道の右下に舗装された車道が続いている、駐車場に車がたくさん止まっていたわりにはすでに登ってしまっているのか登山者の姿はほとん見かけない。


 笹の茂る樹林帯の道を登って行くとほどなく福ちゃん荘に着く、玄関の前を通って裏に出ると駐車場があり唐松尾根との分岐に成っていてトイレもある、ここには数名の登山者が休んでいた、人気のある山なので良く整備されている。


玄関前を通って分岐に向かう 介山荘へ向かう

 介山荘へ向かう道は舗装こそされてないが車も通れる広い道で、普段の散歩のような歩きだ、富士見平というのがあるが曇っていて富士山は全く見えない、登っていくと右側に笹原の斜面が現れその上の方が大菩薩嶺のようだ、登って来た道路の先に介山荘の建物がある、左に曲がって山小屋の間を行くと、大菩薩峠に出た。


● 大菩薩峠

大菩薩嶺方面 大菩薩峠

 天気予報では晴れだったはずだが、今にも降ってきそうな曇り空だ、大菩薩峠の山名板のある岩山の先の誰もいないところに行きザックを下す、登って来た方には介山荘と熊沢山?が見え、眼下には大菩薩湖霞んで見えている。


介山荘と熊沢山? 上日川ダムの大菩薩湖

● 雨が降ってきた

 柵の杭にストックを取り付け、4エレメントの八木アンテナを組み立ててCQを出す、ロケーションが良いようで多くの局から呼ばれる、横浜市、中野区、茨城県の局と話しをしていると雨が落ちてきてしまった。


 QRZどなたか聞いてますかと声を出せばいくらでも呼んでもらえそうな状況だが、風も出てきたし雨でメモも濡れてしまうので、無線を終了アンテナをたたんでカッパを着ることにする。


中里介山の記念碑 オトギリソウ?

 雨はそれほど強くないので大菩薩嶺に向けて歩き始める、「祝三界万霊塔建立」の碑や中里介山の記念碑などがある、花の時期は過ぎてしまったのかほとんど咲いてないが、黄色い花がひと株だけ咲いていた。


 晴れていればいかにも展望がよさそうな広い斜面をゆっくりと登る、天気が悪いにも拘わらず登って行く人下って来る人、沢山の登山者がいる、賽の河原のところでは雨具を着る若いグループがいた。


雨の中広い尾根を登る 岩場を登る

 ちょっとした岩場を登ると標高2000m神部岩という票柱がある、振り返ると登って来た尾根が一望できる、富士山が見えないのが残念だ、金峰山、瑞垣山、甲武信ヶ岳など登ったがいずれも天候に恵まれず富士山は見えなかった、どうも富士山の絶景にはあまり縁が無いようである。


標高2000m神部岩 歩いてきた尾根を振り返る

 笹の中に白い花が一輪、すぐに雷岩に出る、ここは開けているので、沢山の登山者が休んでいる、まずは大菩薩嶺の山頂に向かうことにする。


● 雷岩

笹の中にウメバチソウが一輪 雷岩に着く、天気が悪くても沢山の登山者がいる

 大菩薩嶺の山頂に向かう道は樹林帯の中でぬかるみになっている、わずかな時間で三角点のある山頂に着いた。


● 大菩薩嶺の山頂無線は良く飛ぶ

大菩薩嶺山頂 山頂直下で無線を楽しむ

 大菩薩嶺山頂は樹林帯の中で展望もなく、登って来た登山者は写真を撮ってすぐに下って行く、私は山頂直下の登山道わきの杭のあるところにザックを降ろしここで昼食、無線を楽しむことにする、ここなら登って来る登山者に迷惑をかけることもない。


 無線機のスイッチを入れると千葉市の局がCQを出していたので交信してもらう、チャンネルを廻すと何度か交信して戴いたことのあるJI1P** Yさんが鳴沢村からCQを出していた、沢山の局が呼んでいるにも関わらず、私のCALLを取ってもらえ交信してもらうことが出来た、やはりロケーションは大変良いようだ。


 時間はまだまだたっぷりあるのでアンテナを組み立て、CQを出す、多摩市の局に続いて、「山と無線」のメーリングリストでおなじみの7K3L** Zさんが呼んでくれた、交信するのは初めてだが、こんな事があるので無線は楽しい。


 無線運用をしている間にも沢山の登山者が入れ替わり立ち替わり登って来て、写真を撮って下って行く、本当に人気のある山だ。


 埼玉県、東京都、横浜市の局など、10局程交信したところで無線を切り上げて下山することにする、雨は上がり天候は少し回復して来たようだ、雷岩に下ると、沢山の登山者が休んでいる、山頂で記念写真を撮ってここで休むのが定番だろう。


 帰りは唐松尾根を下って登山口に戻るが、下から団体さんが登って来る、しばらく待って急な登山道を下るが、お昼を過ぎているにも関わらず、沢山の登山者が登ってくる。


 百名山で簡単に登れて標高が2000m以上あって、展望が良いとなれば沢山の人が登るのもうなずけるが、おかげで唐松尾根の登山道は大きくえぐれてしまっている。


 急登を下りきり笹原の樹林帯に入るとすでに紅葉が始まりかけている。


紅葉が始まっている 登山口に戻る

 上日川峠に下ると定期バスが客待ちしていた、帰りは411号線で裂石に下り大菩薩ラインで140号に出た、来た時よりも20Km近く短かった。


● 記録


 駐車場 8:09 -(0:24)- 8:33 福ちゃん荘 -(0:40)- 9:13 大菩薩峠 9:40 -(0:11)- 9:51 賽の河原 -(0:29)- 10:20 雷岩 -(0:07)-


 10:27 大菩薩嶺山頂 11:54 -(0:06)- 12:00 雷岩 -(0:30)- 12:30 福ちゃん荘 -(0:18)- 12:48 駐車場


カシミール3Dで作りました

2015年 9月 foxtrot