ロウバイで有名な宝登山を歩く

 
宝登山
(ホドサン)
標高497m
秩父郡皆野町、長瀞町
2015年 2月15日
  沢山の登山者で賑わう宝登山山頂

●2度目の宝登山

 宝登山には1998年の2月22日に登っている、当時はまだ2歳に成ってなかった娘と配偶者の3人で行ったので、当然ロープウェイで登った、無線のパソコン通信の掲示板に書いた記録が残っていた、読んでみると、だいぶ混んでいてロープウェイが3回待ちだった、ずいぶん昔の事だ。


 以来山頂まで歩いて登ろうと思っていて17年も過ぎてしまった。


 前日の土曜日はインターネットのプロバイダーの引っ越しで、夜遅くま作業していたので山に行く為の準備は何もしてなく、朝起きてあわただしく準備をして出かけようと外に出ると何と雨が落ちてきた。


 2日間くらい風の強い日が続いたので日曜日は大丈夫だろうと期待していたのにあいにくの天候だ、でも今日出かけないと今月は山に行けなく成ってしまいそうだし、南の空は明るいのでこれから天候が回復する事を期待して出かける事にする。


 秩父方面に行くときは国道140号が混むので藤岡市から鬼石町経由で皆野町に出て行く事が多い、今回もこのルートを行く、幸い天候は回復してきた、皆野町から長瀞町に行き宝登山に向かう参道に入ると沢山の人が長瀞駅から宝登山に向かって歩いている、車もロープウェイの駐車場に向かって並んでいる。


 長瀞アルプスというのを以前テレビの旅番組で見た覚えがあるので、北の長瀞町の方へ行ってみるとそれらしい道票があるが、近くの神社はお祭りで人が集まっている、きちんと調べて来ないとコースも見つけられそうもないし、街中ではやたらの所に車を置けないので、諦めて参道に戻り途中の有料駐車場に車を入れた。


 封筒に車のナンバーを書いて駐車料金\500なりを入れて料金箱に放り込んで参道を登ると、右側に豪華な造りの宝登山神社がある、神社にお参りして登山道を登るとロープウェイの駅からの道と合流する。


●参道を行く

参道を神社に向かう 宝登山神社にお参りする豪華な神社だ

 ロープウェイの駅の駐車場に車を置くと宝登山神社はPASSされてしまうので、神社としてはちょっと位置関係が悪そうだ。


 私もそうだが観光客に交じって登山の支度をした人も沢山いる、ロウバイが見ごろだというニュースは最近2回くらい見た事が有ったが、そのせいか観光客も沢山いるようだ。


 宝登山への登山道は車も通れる広い道で舗装こそされて無いが、ごく普通の道だ、そこに沢山の人が歩いている、団体さんもいて、どこかこんな所を歩いた覚えが有ると思いをめぐらすと、高尾山がこんな感じだった、向こうは舗装もされていたし、店や神社など沢山の施設があったが、雰囲気や人の多さは似たようなものだ。


●宝登山の山頂で

宝登山神社奥宮 山頂の三角点

 ひたすら歩き、登って行くと展望が良く成ってくる、日陰にはわずかに雪も残っている、道路には凍っている所もある、登って行くと傾斜もきつく成ってくる、ロープェイ山頂駅の手前の階段を上ると宝登山奥宮がある、ここでもお参りして登って行くと道標のある宝登山山頂だ、団体の登山者が山頂標識の前で記念撮影している。


 まずは登頂記念の写真を撮る、宝登山山頂は東から南が開けているが、あとは樹林におおわれている、ロウバイは南東の斜面に有るので、展望の無い山頂北側はあまり人が来ない、ここにザックを降ろしてアンテナを組み立てた。


●あわてて支度をするとろくなことはない

 無線をしようと準備を始めて気が付いたのだが、メモ帳とボールペンを持って来るのを忘れてしまった、メモはコピー用紙を畳んだ物をティシュなどと一緒にザックのポケットに入れてあるが、何時も入れてあるボールペンが見つからない、ザックの掃除をしたときに、出して入れておくのを忘れたようだ。


 以前谷川岳だったような気がするが、山に行ったとき、やはり書くものを忘れていて、売店のお土産物売り場でキャラクターの付いた高価なボールペンを 買った事がある、以来メモ帳とボールペンは何時もザックに入れておくようにしていたはずだが、朝あわてて支度をするとろくなことは無い。


●捨てる神あれば拾う神あり

 ロープウェイの駅に売店が有るかもしれないので行ってみるが、店は無さそうだ、近くのレストランに行ってみたがこちらも食べ物や飲み物は売っているが土産物は無さそうだ、それでも店の人に、書くものが無いか聞いてみたら、何とお店の人が「いっぱい持っているから上げますよ」とボールペンを一本もらう事が出来た、丁重にお礼を言って有りがたく頂くことにした、書いてみるとなめらかで大変書きやすい。


 久しぶりに登った山だが親切にボールペンをくれる人の心根が大変嬉しい、山頂に戻って再びアンテナを組み立ててCQを出す。


 でもがなかなか応答が無い、ここは首都圏の方角に山があってあまりロケーションが良くないようだ、それでも今度かCQを出すとまたまた嬉しい事に、何度も交信していただいているJF1U** Kさんが応答してくれた、今日は山ではないが足利市に移動しているようだ、しばらく山の話や無線の話など楽しい話をする事が出来た。


 その後、前橋市、さいたま市、茨城県筑西市の局と交信する事が出来た、山頂は風が有って寒く、しばらく無線をしていたら冷え切ってしまった、食事もそこそこに辺りの写真を撮って下ることにする、暖かく成るように一気に下ったが、体が温まる事も無く駐車場に着いてしまった。


●宝登山の山頂の様子

宝登山山頂の賑わい ロウバイが満開、良い香りが漂う

福寿草も咲いている

●記録

 宝登山 駐車場 10:11 -(0:07)- 10:18 神社にお参り -(0:42)- 11:00 宝登山 奥宮 -(0:03)- 11:03 宝登山山頂 12:40 -(0:27)-


 13:07 宝登山神社 -(0:05)- 13:12 駐車場



●もう一座

 久しぶりの山歩きなのでもう一座登る事にする、国道140号で寄居町に行き、円良田(つぶらた)湖に向かい、ここから鐘撞堂山に登る。


 
鐘撞堂山
(カネツキドウヤマ)
標高220m
寄居町、深谷市、美里町
  鐘撞堂山山頂

●展望の良い鐘撞堂山

 寄居町の鐘撞堂山は鉢形城の見張り場で、敵が襲来して来たときに鐘を撞いて知らせたようだ、私は2000年2月12日に一度登っている、こちらも記録が残っていた、それによると、児玉の金鑚神社にある御嶽山、鐘撞堂山、釜伏山、登谷山と登ったようだ、鐘撞堂山は大変展望の良い山だと書いてあった。


 円良田湖のダムの上を通って先に行くと大きな観光案内板の有る三差路にちょっとした広場がある、今日は天気もあまり良くないし、車もあまり通らないので、ここに車を駐車する事にする、それでも支度をしていると鐘撞堂山から一人、少林寺五百羅漢の方から一人登山者が下りてきた。


ここの広場に駐車する 沢に沿った舗装された道を登る

 以前来たときは、円良田湖の駐車場に車を停めて鐘撞堂山に登った、ここにも来たはずだが辺りの様子に全く記憶がない、山の上を吹きぬける風の音を聞きながら右側に沢のある舗装された緩い登りの道を歩いていく。


 道端にストックの先に付けるゴムが落ちていた、歩いて行くと舗装が切れて稜線に出る、道標があって先に進むとすぐに鐘撞堂山の山頂に出た。


●鐘撞堂山山頂

稜線に乗ると道標がある 山頂の三角点、鐘もある

 山頂には三角点と鐘と東屋に倉庫のような建物の上に展望台が有る、東屋に登山者が一人いた、鐘には一回でお願いしますと書いて有るので一回撞いてみる。


 風が強いが展望はすこぶる良い、展望台に上ると、眼下には寄居町の街並みが広がる、白い大きな建物は山を崩して作ったホンダの工場らしい、秩父七峰で歩いた、笠山、堂平山、剣ノ峰、定峰峠、大霧山、秩父高原牧場、皇鈴山、登谷山などが見渡せる、関東平野は強風の砂埃のせいで白く霞んで見える。


●風が強い

展望台からの眺め アンテナを組み立てて無線運用をする

 風は北東から吹いているので展望台の建物の南側に行く、東屋にいた登山者は下りて行ったので誰もいないと思ったら一人のご婦人がベンチで休んでいた、地元の人らしく、よく登って来るそうで、空気が澄んだ冬の日にはスカイツリーも見えるそうだ。


●無線は良く飛ぶ

 やがてこのご婦人も下って行ったので、コーヒーを淹れて、無線運用をする、時折強風に砂埃が舞い上がり砂埃の入ったコーヒーを飲みながら、八王子市の景信山、幸手市、川越市、加須市、深谷市の局と交信する事が出来た。


 山頂には桜の木が沢山植えられているので、桜のころも良さそうだ、でも混み合うだろーな


●一見の価値あり

少林寺五百羅漢に向かう 山頂の釈尊

 登山口に下ってから少林寺五百羅漢に行ってみることにする、篠藪の中の階段を上ると釈尊と思われる立派な仏様の像がある、南に下ると道の両脇に羅漢様と思われる石仏が沢山有る、数の多さに圧倒される、一見の価値有りだ、同じ顔は二つと無く、探せば自分と同じ顔があるとかないとかそんな事を思いながら少し下って、あまり下ると戻るのが大変そうなので、適当な所で戻ることにする。


五百羅漢 これは手抜き?

本日の収穫

 思いがけず頂いてしまったボールペン、とても書きやすいので大事に使おう。


●記録


 鐘撞堂山 登山口 13:53 -(0:24)- 14:17 鐘撞堂山山頂 15:13 -(0:19)- 15:32 登山口 小林寺五百羅漢に向かう -(0:06)- 15:38


 山頂釈尊 -(0:03)- 15:41 引き返す -(0:09)- 15:50 登山口


2015年2月 foxtrot