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平ヶ岳(ヒラガタケ) | ||
標高2139.6m | ||
みなかみ町、魚沼市 | ||
登山日2014年9月20日 | ||
曇り、晴れ | ||
姫の池から平ヶ岳山頂を望む |
●2度目の平ヶ岳
7月26日、台倉山の先で撤退した平ヶ岳だが、今年はどうしても登りたい、10月は予定が入っているので、行くとすれば9月中に登りたい、毎日魚沼市の天気予報と睨めっこの日々が続いた。
今年は8月から天候不順の日々が続き行こうと思っていたところにも行けなかった。
今週も天気予報は思わしくなくダメかと思っていたら、週末が近ずくにつれて予報は良くなってきた、この期を逃すと今年はもう行くチャンスは無いだろうと、9月20日また平ヶ岳にチャレンジすることにした。
一週間ほど前から喉が痛く咳も出る、風邪気味で体調は万全とはいえないが、19日仕事から帰るとすぐに支度をする、夏のような暑さはないが、新たに仕入れた OSPREY の給水システムもポカリスエットを1.5リットルに薄めて用意する。
国道352号線、樹海ラインを通るのは3回めだ、6月に来たときはフキが沢山生えていた、7月26日に走った時は夜目にトラノオのような白い花が沢山咲いていた、そして今度はススキが満開だ、季節は確実に移り変わっている。
夜の山道を走っていると、鹿やキツネ、タヌキなどの動物がいて、反射する目で睨まれるが、この道は動物がほとんどいない、それでも清四郎小屋のあたりで、キツネが道路を横断したのに続いて、茶色い色をした動物が横断した、色からしてタヌキかもしれない。
鷹巣の駐車場に着いたのは11:12で7月に来た時よりちょっと早く来る事ができた、駐車場は数台の車が止まっていて前回よりも空いていて、登山者は夏よりも少なそうだ、すぐに後ろのシートをたたんで、寝袋に潜り込む、窓から見える夜空には満点の星が輝いていて明日の山行に期待が膨らむ。
●暗いうちから歩きだす
4時前に目覚まし時計に起こされ、支度にかかる、あいにく空は雲がかかってしまった、重たいザックを背負って歩き始める、トイレから戻ってくる女性に”おはようございます”と声をかけゲートの脇から林道に入る、沢音を聞きながら真っ暗な林道を歩く2度目なので不安も無い、橋を渡り道標を左に見て登山道を登る、少し登ると蜂の巣を避けるため左に迂回するルートが新たに作られていた。
昼間の明るさでは見えないようなほんのわずかな雨粒が落ちている、後ろの方から登山者の明かりが見えてきた。
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燧ケ岳は雲の中 | ミヤマママコナ |
7月に登った時はコメツツジが沢山咲いていたが今度は紫色の葉で小さな花が沢山咲いている、調べるとミヤマママコナという花らしい。
下台倉山への狭い尾根の登りにかかると登山者が追いついてきた、数名の若い人たちの話し声が聞こえるが、言葉が解らない、中国語のような気がする、明るくなって来た登山道の脇で休んでいると、登ってくるのはこのグループを追い越してきた登山者が2名、いずれも単独の登山者だ。
やがて中国人と思われるグループが登ってきた、中には暗闇の中で挨拶した女性もいた、以降このグループと前後して登る事に成る。
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下台倉山への登り | 台倉山への登り |
●体調を考えて
今回はどうしても山頂に立ちたいので、体調を確認しながら、努めてゆっくり歩くように心がけた、下台倉山の急登を登り終えると登山道わきの山頂を示す標識のところで、件のグループが寝そべって休んでいた、私の方はあまり疲れは感じないのでここはそのまま通過する、前回はこのあたりから足が攣り出したが今日はそんな兆候は全くない、これなら山頂を踏む事も出来そうだと、何となくうれしくなってくる、ここまで登るといよいよ平ヶ岳の山頂が見えてくる、登山道には木道が敷かれ、ぬかるんだ所も出てくる。
三角点だけのちょっとさびしい台倉山の広場で休憩する、休んでいると次々と登山者が登ってくる、私よりちょっと若そうな女性が登って来たので速いですねと声をかけると4:30くらいに登り始めたという事で、やはり皆さん同じような時間から登り始めているようだ、しばらくすると旦那さんと思われる人が登って来て、お茶を入れて二人で飲んでいた、奥さんの方が健脚?
件のグループも登って来て休む事も無く先に登っていった。
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お米のような実を付けた植物 | 台倉清水 |
登山道わきにはお米のような実をつけた植物がある、どんな花が咲いていたのか、台倉清水に着くと件のグループが休んでいた、カニコウモリが沢山咲いている、オオカメノキの赤い実が鮮やかだ。
台倉山で追い越して行った若い男女がサクサクと登って行くので調子に乗って着いて行くと、少し足が攣り気味になる、足が攣るのは水分不足だけでは無さそうで、もともと体力が無いのに無理なペースで歩くことが原因のようだ、年齢にあったペースを守る事が大事なようである。
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カニコウモリ | オオカメノキの赤い実 |
登山道は登り下りをくり返し樹林帯の中を続いている、木道の脇の苔が美しい、白沢清水を過ぎ長い樹林帯を歩く。
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苔が美しい | 白沢清水 |
●樹林帯を抜ける
木道の樹林帯を過ぎると正面に平ヶ岳への最後の登りが始まる、笹原の中一筋の登山道が見えて、先に行く件のグループが、笹原の中を登っている。
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樹林帯を出る | オヤマリンドウ |
登山道は、人に踏まれ雨に洗われ深く掘られている、両側を飛び越しながら急な道を登ることになる、天候は回復して燧ケ岳が見えている、尾瀬の山小屋に荷揚げしているのか、ヘリコプターの音が聞こえてくる。
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深く掘れた登山道 | 尾根の向こうに奥只見湖が見える |
急で歩きにくい登山道を一歩一歩登って行くと池ノ岳から続く尾根の向こうに奥只見湖が見えてきた、道はますます急になり、疲れもピークに成る、ほとんど気力だけで登って行く、前回撤退した後で、長い休みを取れば足の攣れも直り登れたかもしれないと後悔したが、ここまで来てみて、撤退した事が正しかったと思うようになった。
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山頂を目指す | 左に平ヶ岳山頂を見て |
苦しいのは前に登っているグループも同じようで、つかず離れずの状態で何とか登って行く。
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急登の最後の登り | 登りきった所からふり返るかなりの高度感だ |
急登を登りきった所は岩場に成っていて展望が良い、ふり返るとかなりの高度感だ、こんなところを良く登って来たものである。
●山頂の一角に出る
ここから木道の道を行くと、突然広い湿原にでた、あまりの風景の変わりように今までの疲れも忘れてしまう、まずは左に姫の池に向かう、三脚を立てて記念写真を撮っている人がいる、草紅葉の湿原に青空を映す池塘、何という光景だろう、山頂に登ることしか考えていなかったので、あまりの景色の変わりように頭が付いてこない。
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急登の後には木道が続く | 姫の池 |
写真を撮った後、気を取り直して平ヶ岳山頂に向かうことにする、木道を行くと中ノ岐から登って来たと思われる団体さんがいる、脇を通って山頂方面に向かうと、件のグループも山頂に向かっている、台倉山で追い越して行った若い男女が空身で戻ってきた。
●平ヶ岳山頂
景色を楽しみながらゆっくり登って行くと、大きな看板のある広場に出てその裏が三角点のある山頂だった。
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平ヶ岳山頂 | 山頂前、燧ヶ岳をバックに |
セルフタイマーで登頂記念の写真を撮って広場に戻るとカメラを持った登山者がいた、燧ヶ岳をバックにお互いの写真を撮る。
ここで休むのも良いが無線の事を考えると人が来ないところが良い、団体さんが来たら無線どころではなくなってしまう、木道を西に進むと台倉山で会った御夫婦が食事をしていた、辺りは360度山々が見渡せる、北側には越後三山、西は谷川連峰、南は至仏山と武尊山。
少し戻った所に木道のすれ違い場所がある、ここなら座って無線をしても、他の人に迷惑はかからないだろうと、腰を下ろした。
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至仏山と武尊山 | 山頂で無線運用 |
●無線運用
何時ものように、カップ麺を作り、待つ間にアンテナを組み立てる、ところがストックを立てられるところがが無い、木道の山頂では無線機を手に持って運用する方が良さそうだ、縮めたストックにアンテナを取り付け、木道に立てかけると何とかアンテナが設営出来た、チャンネルを回すと、横須賀の移動局がCQを出している。
呼んでみると取り上げてもらえた、何度かつながった事のある、JJ1B** Mさんで横須賀は雨だそうだ。
ストックに付けたアンテナでは信号が弱いので、アンテナを手に持って立って話すとこちらの方が感度が良い、至仏山の左あたりの方角でフルスケールに成る、QSLも確保出来た。
その後、ホイップアンテナに変えてCQを出すと、小平市と、新潟市の局と交信する事ができた。
帰りの事を考えるとゆっくりもしていられない、そう簡単に来れるところではないので玉子石に行ってみる、水場のある近道に向かうと荒沢岳が正面に見える、下って行くとお花畑がある。
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県境尾根の白沢山から大白沢山、景鶴山? | 荒沢岳 |
●お花畑
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ミヤマリンドウ | アキノキリンソウ | シラネセンキュウ |
玉子石まで1Kmとあるが本当に1Kmなのだろうか、直線で1Kmではないかと思ってしまった、玉子石はわずかの面でくっついていて良く落ちてしまわないものだ、先に見える池塘と山の景色がすばらしい。
越後三山も良く見える。
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越後三山 |
●下山でトラブル
後は帰るだけだ、姫の池まで戻って、登りで飲み干してして空になったハイドレーションに水を入れる事にする、ハイドレーションは残量が解らないので、500mlのペットボトルを用意してきたが、これを袋に入れた。
蓋をしっかりと閉めたつもりだったが、歩き始めると水が漏れているらしい、腰のあたりが濡れてしまった、帰ってから確かめると、蓋はきちんと水平に取り付けて閉めないと漏れてしまうようだ、まだまだ修行が足りない。
水が少し不足したので、台倉清水で補給しようとしたが、水場まではだいぶ下るようなので、諦めてポットに残ったわずかな水で喉をうるおし登山口まで戻った。
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登山口に戻る |
二度目の平ヶ岳は天候もまずまず、無線はちょっと物足りなかったが、なにより登頂する事ができた。
山頂での交信も出来てQSLも確保でき、大満足な山行だった、駐車場に戻ると、隣に止めた人も戻っていて御苦労さまでしたとあいさつをかわした。
●記録
鷹巣駐車場 4:15 -(1:08)- 5:23 休憩 5:31 -(1:03)- 6:34 下台倉山 -(0:52)- 7:26 台倉山 7:34 -(0:48)- 8:22 白沢清水
-(1:22)- 9:44 姫の池 -(0:33)- 10:17 平ヶ岳山頂 11:37 -(0:41)- 12:18 玉小石 -(0:29)- 12:47 姫の池 12:57 -(2:00)-
14:17 台倉清水 14:25 -(0:18)- 14:38 台倉山 14:43 -(0:32)- 16:15 休憩 16:19 -(0:28)- 16:47 鷹巣駐車場
2014年9月 foxtrot