浅草岳 | ||
標高1585m | ||
魚沼市、只見町 | ||
登山日2014年7月12日 | ||
曇晴れ | ||
守門岳から浅草岳(1998年撮影) |
1998年7月守門岳に登った、苗場山に登ろうと出かけたのだが天気が悪く、急遽、守門岳に変更したような気がする、守門岳山頂からは浅草岳 がまじかに見えて何時かは浅草岳にも登ってみたいと思っていたが、思いは叶えられず今日に至ってしまった。
山の会7月の月例山行が浅草岳に成ったので、長年の思いを叶えるチャンスと参加する事にした。
当初の予定は7月6日だったのだが天気予報が思わしくないので、12日に変更になった、台風が去って、天気予報も晴れとなり好天の山行を期待して新潟に向かう。
国道252号線を会津方面に向かうが雲が厚く垂れこめて天気予報とはだいぶ違う天候だ、町場と山では天気は違うが、ちょっと気が滅入る。
前に宇都宮ナンバーのマイクロバスが走っている、宇都宮の山岳会で浅草岳に向かうのだろう、狭い道を走るのに露払いに丁度良いと言っていたら、途中で道路脇に避けて道を譲られてしまった。
ネズモチ平駐車場 | ネズモチ平谷コース登山口 |
ネズモチ平の広い駐車場には20台くらい停められていた、曇っているが雨が落ちてくる事は無さそうだ、支度をして出発すると、件のマイクロバスが到着した。
山の会のメンバー6名でゲートの脇を通ってコンクリート舗装された林道に入る、台風の影響で大量の雨が降ったようだ、林道の舗装の上には沢山の枯葉や枝などのゴミが残っている、洗い越しの林道は水量があるので渡るところを探すのに苦労するほどだ、そんな所が何箇所かある。
駐車場に来る道路に「組合員以外の山菜の採取禁止」の看板があったが、道路脇には笹がある、ここの笹は、クマザサではなくて根曲がり竹の取れるチシマザサではないか、などと話しながら歩く。
桜ゾネ | 浅草の鐘 |
林道を歩いて行くと舗装が切れて広場に出る、ここが桜ゾネのようで案内板の裏から登山道が始まっていた。
丸太の階段を登ると鉄パイプのやぐらに鐘がぶら下がっていた、「浅草の鐘」とかいてある、林道を歩いていたときに何か音が聞こえたような気がしたのはこの鐘の音だった、景気づけに叩くと、霧の中に音が広がって行った。
雨に湿った滑りやすい尾根道を登ると、立派なブナの木がある、シャクナゲに似た木があるが葉の付きかたがすこし違うようだ、植物に詳しい H さんに聞くとこれはユズリハと言って縁起の良い木だそうだ、そんな話をしながら登って行くと時折日差しが出る。
ここで休憩 | 駐車場が見える |
急な斜面を登って行くと話声が聞こえ開けた所に出た、先行するグループが休んでいる、私たちも前後にすこし差が付いてしまったので、ここで待って休む事にする、相変わらず辺りは一面乳白色、でも暑くなくて良い、休んでいると雲が切れて下の駐車場が一瞬見えてまたガスで見えなくなる。
嘉平与ボッチ |
休憩後歩き始めるとすぐに三角点のあるピークに出た、ここが1485mの嘉平与ボッチらしい。
ヒメサユリ |
休んだばかりなのでそのまま通過すると木道が出てきて、傍らにピンクの花が咲いている、「ヒメサユリ」のようだ、恥ずかしながら「ヒメサユリ」の事は今まで全く知らなかった、今回浅草岳登山があるのでNETで調べて、初めてピンクのユリがあるのを知った。
ピンクのユリなんて全く見た事が無かったのでぜひ見たいと思ったが、時期としてはちょっと遅くて見られないだろうと半ば諦めていたので、目の前に咲いている「ヒメサユリ」を見たときは、本当に感動してしまった。
トキソウ | アカモノとヒメサユリ |
思いは会の人たちも皆同じようで、天候の悪さもどこえやら、大喜びだ、木道の脇には他にも沢山の花が咲いている、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、イワイチョウ、トキソウ、モウセンゴケ、ウラジロヨウラク、などなど沢山の花が咲いている。
ウラジロヨウラク | イワイチョウ |
木道を登る | 谷ルートの合流 |
花を楽しみながら木道を登って行くと谷コースと鬼が面山方面との分岐のある前岳に出る、浅草岳は標高が低いにも関わらず豪雪地帯のゆえか沢山の雪渓が残っている、山頂に続く木道を覆う雪渓を慎重に進む。
前岳先の雪渓 | 雪渓は踏み跡があるので歩きやすい |
最後に急登をひと登りで一等三角点のある浅草岳山頂に着く、数名の登山者がいて、交代で記念撮影をする。
浅草岳山頂で記念撮影 | 山頂から田子倉湖 |
南側は雲の切れ間から田子倉湖が見えるが、北側は雲に覆われていて全く見えない、山頂は後から団体さんが来て混みあいそうなので、すこし東に行ったところで、昼食にする。
カップラーメンにお湯を入れて待つ間に、無線機のスイッチを入れてみたが、標高が低いせいか、出ている局がいない、サブチャンネルを、聞いてみると、モービル局はいるようだが、あまり変調は聞こえてこない。
昼食後、山頂から下って行くと、マイクロバスの団体さんが登ってきた、最後の登りが辛そうだ、山頂はすぐそこですよと声をかける。
雪渓を下る | 天候が回復してきて守門岳が見える |
木道で写真を撮りながらゆっくりと下る、幸いなことに天候が回復してきて、北側の守門岳が見えてきた、三つあるピークも確認出来る、鬼が面山方面の山にも雪渓が残っている、こちらの方向に越後三山があるはずだが、雲に隠れているようだ。
ヒメサユリ |
鬼が面山、毛猛山方面 | 嘉平与ボッチから見る前岳 |
嘉平与ボッチで一休みして桜ゾネに下る、天候が回復しても沢の水量が増したような気がする、林道わきにはホウチャクソウが咲いていた。
ホウチャクソウ |
記録
駐車場 8:21 -(0:10)- 8:31 ネズモチ平登山口 -(0:28)- 8:59 桜ゾネ -(1:04)- 10:03 休憩 10:11 -(0:07)- 10:18 嘉平与ボッチ
-(0:22)- 10:40 前岳 -(0:19)- 10:59 浅草岳山頂 11:35 -(0:28)- 12:03 嘉平与ボッチ 12:13 -(0:49)- 13:02 休憩 13:09
-(0:03)- 13:12 桜ゾネ -(0:31)- 13:43 駐車場
2014年7月 foxtrot