稲含山〜白髪岩

 
稲含山
標高1370m
甘楽郡下仁田町
 
白髪岩
標高1512m
下仁田町と藤岡市
登山日2014年 4月 27日
稲含山山頂から白髪岩

●稲含山

「私が登った群馬300山」に稲含山・大猿山というのが紹介されている、稲含山は1995年の5月に登っている。


 展望が良く良い山だが行動時間が短く、ちょっと物足りなくて、山を下りてから黒滝山に足をのばした。


 稲含山の山頂から先に行けるような山が有ったのか記憶に無かったが群馬300山に紹介されているので、そのうち機会をみて行ってみようと思っていた。


 新年度に入って、山の会の4月の月例山行が稲含山から白髪岩を往復するというコースが計画されたので、私も参加することにした。


 4月27日何時ものように集合場所に行くと誰もいない、時間を間違えたのか、日にちが違ったのかしばらく考えてしまった。


 携帯でリーダーに連絡を取るとすでに出発したようで、私もすぐにあとを追う事にする、やはり約束の時間の5分前には到着していないといけない。


 上信越道の下仁田インターで降りて高倉の集落を目指して狭い道を行く、ここは昨年大山に登るために来ている、丁度この地域の清掃日らしく道路に人が出て作業している。


 以前稲含山に来た時は茂垣の集落の先の駐車余地に車を置いて山に登り、下ってきたら南の方に林道工事の道が見えたのを覚えているが、その林道が鳥居峠まで延びて甘楽町までつながったようで、ずいぶん近くまで車で行けるようになった。


 鳥居峠の駐車場は西側が開けた展望の良い場所だ、支度をしていると稲含山から下って来る登山者がいて、雪が残っているところがあり山頂のアカヤシオはまだ早いとの事だった。


 出発すると二組の登山者が前を歩いている、丸太の階段の道を登るとアカヤシオが咲いているベンチがありここで山の会のメンバーと合流することが出来た。


アカヤシオが見ごろ 立派な稲含神社

●稲含山山頂

 稲含神社は山の上に建つ神社としては立派な建物でどうやってここまで資材を運んだのか感心してしまう。


 稲含山の山頂は方位盤が有って展望は素晴らしいが今日は春霞みで残念ながら遠くは良く見えない、これから目指す白髪岩や西の方、眼下に小沢岳や荒船山などがかろうじて確認出来る。


 しばらく展望を楽しんでから、本日の本命の、白髪岩に向けて出発する。


眼下に小沢岳 このロープをくぐって南西の尾根に向かう

 山頂からロープをくぐってわずかな踏み跡を頼りに尾根を進むと岩峰が出てくる、岩峰の上に進路をふさぐようにロープが張られているがここはロープを越えると先に踏み跡が続きここから広い急な尾根を下る。


●急斜面を下る

岩峰はロープが張ってあるが真っすぐ行く 急な斜面を下る

 樹林帯の急な斜面を降るが帰りはここを登るのかと思うと気が重くなってしまう、斜面には昔索道に使ったのか、錆びたワイヤロープなどが有って、林業の人が入った痕がうかがわれる。


広い尾根の植林地に出る ここが二ツ岩?間を超える

 やがて広い尾根の植林地に出る、最低鞍部を過ぎると二ツ岩らしいところを超える、私はグループの最後を歩いていたが二ツ岩を過ぎた先で休んでいた先行する人たちに追いついた。


 休憩後先に進むとルートは笹原になり羽毛山の右を巻いているようだ、このあたりはカラマツの植林地で沢にはわずかに雪が残っている樹皮をかじられた木や、爪痕のある木などあって、鹿やカモシカ、クマなども生息しているようだ。


 無線機を聞きながら歩いていると聞き覚えのあるHさんのCQが聞こえてきた、夕べから赤城山に登ってコンテストに参加していたようだ、何局か交信していたが途切れたので呼んでみると取ってもらえた。


カラマツの笹原を行く   左のピークが白髪岩らしい右を巻いて途中から左の岩場
  に登る

●白髪岩

 物見山も右を巻いているようで、このあたりには花はまだだがニリンソウらしい葉っぱのちいさな群落があちらこちらにある。


 苔のある岩場が出てきたと思ったら左のピークに先行する人たちが登っている、踏み跡は先に続いているが、途中で左に曲がって岩場を登ると展望の良い所に出て、その先が目指す白髪岩の山頂だった。


白髪岩山頂の表示板 原三角測点

 苦労して登ってきた所に展望の良いところがあると、それだけで疲れが飛んで行ってしまう。


 原三角測点は日本に3つ確認されているそうだが、台座もあってなかなか興味ぶかい、雲取山にもあるそうなので行った当時の写真を見直してみたが残念ながら、三角点の写真はあるものの、近くにある原三角測点は写ってなかった。


山頂先の展望台から 羽毛山の西を巻く

 食事の後展望台に戻って写真を撮る、去年暮れに登った二子山が確認出来る。


 帰りは白髪岩の西の斜面を下る、榛名山の移動局が強く入感していたので呼んでみると取ってもらえ交信することが出来た。


 羽毛山は直登する踏み跡があるが右にもにテープが有るという事でピークに登らず巻くことにする、テープは林業の人たちの目印だったのか途中で無くなってしまう、踏み跡は無いが天気も良いし見通しがきき何処でも歩けるのでなるべく楽をする、やがて尾根の踏み跡に合流した。


稲含山に向かって急な斜面を登る 斜面の角度はこんなもの

 最後の急斜面は思ったとおり大変だ時間をかけてゆっくり登る、途中に黒い塊が有るのはクマの糞みたいだ。


 稲含山に戻ると登山者がいる、しばらく休憩して下って行くと、遅い時間にも関わらずまだ登って来る人がいた。


神の池園地のミツバツツジ 那須の鯉のぼり

 帰りは甘楽町に下ると神の池園地では、ミツバツツジが見事に咲いている、稲含山から小さく見えた鯉のぼりは近くでみるとなかなか立派なものだ。


●記録

 茂垣峠駐車場 8:17 -(0:18)- 8:35 ベンチ -(0:19)- 8:54 稲含神社 -(0:02)- 8:56 稲含山山頂 9:14 -(0:38)- 9:52 鞍部


 -(0:08)- 10:00 休憩 10:11 -(0:32)- 10:43 羽毛山を巻き尾根に乗る -(0:55)- 11:38 白髪岩山頂 12:16 -(0:45)- 13:01


 急登手前で休憩 13:11 -(0:54)- 14:05 稲含山山頂 14:14 -(0:26)- 14:40 駐車場