大山 | |
標高 1183m | |
安中市と下仁田町 | |
登山日2013年 2月3日 |
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見えてきた大山 |
●2月に入って
1月は月の初めに山に行ったのでしばらく間が開いた、2月に入って早速何処かに行こうと考えるが、やはり冬は西上州、昨年末から通っているが未踏の大山、千駄木山に行くことにした。
今回も無線の先輩Sさんをお誘いすると、都合がつくという事で一緒に行くことになった。
大山(1183m)は一般的なガイドブックに載るようなメジャーな山では無い、群馬から軽井沢に行く和美峠の別荘地から安中市と下仁田町の境界の尾根をたどるルートがよく登られているようなので私たちもここを登る事にする。
上信越道を軽井沢インターチェンジで下りて直ぐに左折、和美峠の方に行こうとするとゲートが閉まっている冬季は通行止めになってしまうようだ。
インターチェンジ先の信号を直進、昨年末登った桜堂山や愛宕山を見ながら新軽井沢峠を越えてT字路を左折和美峠から別荘地に下りる。
テニスコートの所から道路は雪に覆われてカチカチに凍っている、立派な管理事務所が有るがもちろん無人のようだ。
別荘地の道路わきに車を停めて、仕度をして凍った道を大山への取り付きを探しながら歩き出す、道路を少し下ると閉じたゲートがありその先あたりが、愛宕山から下ってくる境界尾根の稜線に見える、凍った道を下って行くと道は左にカーブして目指す大山が見えてきた。
雪の残る伐採されたピラミダルな山の右の尾根が境界のようだが、この急な斜面は大変そうなので、左の緩やかな斜面に取り付く。
ここから斜面に取り付く |
●急な斜面を登る
緩やかに見えた斜面だが行ってみると、硬い雪が残り溶けた雪で地面は凍りついていてすこぶる滑りやすい。
伐採された木が段々に積まれて所々に隙間が空けられている、そこを通って慎重に登って行く。大山に行くのには手前のピークからいったん鞍部に下るので左に巻いて直接鞍部に出ようとするが、雪の中から茨の棘のある枝が出ていて、なかなか思うように進めない、結局伐採地のピーク目指して直登することにした。
登って行くと高く成るにつれて展望も良くなってくる、別荘地を見ると愛宕山から左に桜堂山が見渡せ、さらに左には雪の浅間山が雲間に臨めたいへん綺麗だ、東側は高岩の岩峰と谷急山が良く見える。
愛宕山、左に桜堂山も見える | 高岩と谷急山 |
大山手前のピークに登ると、「私が登った群馬300山」に書いてあった標石が二つ並んであり、園芸用の緑の支柱が境界の目印に立てられている、尾根筋は開けていて歩きやすい。
大山手前のピーク | 大山への急登 |
此処から鞍部に下るといよいよ大山への登りが始まるがここは北面で日陰になっているので斜面は硬く凍っていて滑りやすい、おまけにまっすぐ上に向かって付けられた急登なのですべり落ちたらただでは済みそうに無い。
開けた道の端を木の枝に捕まったり、雪の残ったところにステップを切って慎重に上を目指す、登るにつれ風が強くなってきて寒いが、急登を登るので体は熱く成ってくる。
●大山山頂
山頂の標石 |
大山山頂には「すかいさん」の付けた茶色の標識と標石も埋められていて南に境界の道が続いている、樹林越しに浅間山が美しい。
浅間山 |
写真を撮って休む間に、私は430MHzのアンテナを組み立てて受信すると、加須市の移動局がCQを出していたので、交信してもらう事が出来た。
●下りは登り以上に大変
山頂からの下りは登り以上に緊張する、木につかまりながら慎重に下って伐採されたピークに登り返し、帰りは境界尾根を忠実にたどることにする、此処も大変急な斜面で慎重に下って植林された所から道路にでた。
伐採地の端を下る | 急な斜面を慎重に下るSさん |
●記録
出発 7:41 -(0:38)- 8:17 手前のピーク -(0:02)- 8:19 鞍部 -(0:27)- 8:46 大山山頂 9:12 -(0:19)- 9:31 鞍部
-(0:29)- 9:59 車を停めた所
●千駄木山は諦める
次は千駄木山に行こうと下仁田方面に下ると、カーブのところに妙義荒船林道の起点が有ったがゲートが閉じられていた、林道は荒れていてゲートが無くても私の車ではいけそうも無い。
林道を歩けば5Km位で千駄木山への取り付き点へいける筈だがとてもそんな気にはならない。
千駄木山に行くのには下仁田町の小出屋集落から伸びる林道を詰めて行くしかなさそうだ。
今回は千駄木山は諦めて、下仁田町の金剛萱に行くことにする、Sさんは山の名前に「萱」という字が付くのが気になるのか、登高意欲がかきたてられるようだ。
●金剛萱へ
金剛萱 | |
こんごうがや | |
標高788m | |
下仁田町 | |
金剛萱山頂 |
正月休みに大山、大崩山に登ったとき金剛萱の登山口となる鹿乃湯橋から入った駐車場まで調べておいた。
国道254号で下仁田の町まで行き小平下仁田線に入る鹿乃湯橋を渡って樹脂の大きなパイプが置かれている駐車場に入り此処から林道をたどる。
鹿乃湯橋を渡って駐車場へ |
●林道を歩く
金剛萱の登山ルートは、NETで調べたが、途中に石仏がいくつか有るらしいがどうも良く解らない、ともかく林道を詰めてそれらしいピークを目指すことにする。
植林地の中の林道は凍っているところがある見通しが悪く、山頂がどちらに有るのかも解らずひたすら歩くことに成る。
それでもSさんが高度計を見て残りの標高を調べてくれるので確実に山頂に近づいて行くのが解る。
登って行くと林道は左に分岐して轍も左に行っている、ピンクのテープと3個の石積みがある、Sさんと相談してここでは轍のある左に行ってみることにする。
分岐の石積み | 広場から戻ることにする |
200m位行くと林道は下って行くようなので、途中にあった林道の分岐を直進しようと引き返した、分岐まで戻って直進して登って行くと雪の残った広場があり、車を廻した轍が残っていた。
林道はこの先から狭くなる、ピンクのテープを巻きつけた木が有るが、これは所有者の境界かね、などと話しながら登って行くと、日当たりの良いちょっとした広場があり、樹林越しに小沢岳が見える。
狭くなった道を登るSさん | 小沢岳が良く見える |
此処まで休むことなく登って来たので暫し休憩することにする、道は此処から直角に左に向かっている、明瞭だった道はこの先で植林地を出て落葉の積もった自然林になるが、良く見ると落ち葉の上に踏み後があり、先に行くと左に曲がって尾根に向かっていた。
急な尾根は大山と違い気温が高いのか地面が凍っていないので歩きやすい。
●石仏が出てきた
石仏が現れる | 登って行くとまた石仏が有る |
登って行くと尾根は左に続き急な斜面にぽつんと石仏が置いてある、それは4箇所くらい有って、その上が金剛萱の山頂だった。
●山頂はなかなか良い
鳥居の代わりなのか木の棒が水平に取り付けられた下をくぐり山頂に登ると石仏や石祠がありアルミ板の山頂標識もある、山頂南側はすっぱりと切れ落ちていて青倉方面の展望が良く、小沢岳が真近に見える特に期待していなかっただけになかなか良い山頂だ。
写真を撮ってちょっと遅い昼食となる、アンテナを組み立てて食事をしながら無線を聞いていると、大田金山の移動局がCQを出していたので、交信してもらった。
山頂から小沢岳を望む | 金剛萱山頂の三角点 |
帰りは登って来たところを下ったが、石仏を過ぎた所で北側から尾根に乗ったが、尾根をまっすぐ下るように案内板に書かれていたので、それに習って下ってみると道は急な斜面の植林地に入り、テープが付けられている、そのまま下ると休憩したちょっと上に飛び出した。
ここが山頂へのルート |
テープが付けられていてここから登れることが示されているが、斜面は急なので私たちが登ったルートの方が楽に登れる様に思われた。
●記録
駐車場 11:03 -(1:09)- 12:12 休憩 -(0:12)- 12:24 林道終点 -(0:16)- 12:40 石仏 -(0:11)- 12:51 金剛萱山頂 13:36
-(0:14)- 13:50 林道に出る -(0:13)- 14:03 林道分岐 -(0:24)- 14:27 駐車場