美ヶ原で遊ぶ  2012年7月29日


物見石山
標高1985m 上田市

牛伏山
標高1990m 上田市

王ヶ頭
標高2034m 松本市

王ヶ鼻
標高2008m 松本市

茶臼山
標高2006m 長和町
牛伏山から王ヶ頭を望む

●美ヶ原は観光地

 「美ヶ原」は、私がまだ若かった頃は、ドライブで行く観光地だと思っていた、ビーナスラインが標高と共に値段の高い有料道路なので、そうそう行けるところでは無いところだった。


 山歩きを始めて、美ヶ原が深田100名山になっていることを知り、観光地としては知られているが山としてはどうなんだろうと思っていた、でも100名山であるからには、いつか行かなくてはと考えていた。


 このところ毎日暑い日が続くので、2000mの高原の涼しさを求めて、美ヶ原は丁度良いところなので、出かけることにした。


美ヶ原高原美術館

●物見石山

 無料になったビーナスラインを登り、山本小屋の駐車場に着いたが、まず「物見石山」から登ろうと高原美術館方面に行くと物見石山方面に行く道があって、それらしいピークが見える。


 道路の脇に車を止めて、支度をして行ってみると、山頂はさらに先だったが、10分くらいで、三角点のあるピークに着いた。


ここから登る 物見石山山頂

 山名板などなかったが物見石山に間違いなさそうなので、無線機を取り出してCQを出すと、御嶽山に移動していた局が応答してくれた、さい先の良いスタートだ。


●牛伏山

 山本小屋の駐車場に戻って、牛伏山から登ることにする、観光地なので、山の支度をして歩くのは恥ずかしいような気がしたが、同じように山の支度で歩く人がいるのでそんな事は気にしなくて良さそうだ、朝の早い時間は、山歩きが目的の人たちなので、ここが100名山で有ることを実感させられる。


牛伏山の登山口 牛伏山山頂

 牛伏山の登山道は、山頂まで牧場の柵が続いていて、山頂も柵に囲まれている、牧草の中には、ハクサンフウロなどの花が咲き乱れ、渡って来る風が涼しくて、気持ちよい。


 牛伏山の山頂で、ハンディー機のスイッチを入れると、変調が無いのに、Sメーターが振れてしまう、正面に見える王ヶ頭には沢山のアンテナがあって、強力な電波が飛び交っているので、抑圧を受けているのかもしれない。


 開いている周波数を探してCQを出すと、岡谷市の局が応答してくれた。


 次は隣に見える鹿伏山に行きたいところだが、ルートが見えない、牧場は立ち入り禁止なので、美術館の方に迂回すれば行けそうだが、だいぶ遠回りになってしまうので、残念だが今日は諦めるしかなさそうだ。


美しの塔 焼山沢への分岐

●王ヶ頭

 牛伏山を下って王ヶ頭に向かうことにする、山本小屋から王ヶ頭に向かう道は、昔々歩いた事がある、美しの塔まで来たがその先は行かなかったはずである、涼しい風を受けながらひたすら歩く、周りの景色を見ていると2000mもある山の上とはとても思えない、ときおり王ヶ頭ホテルのマイクロバスがお客さんを送迎しているよで、ゆっくりと走って行く。


 王ヶ頭に近づいていくと、南側の切れ落ちた断崖が見えて来て、2000mもある高い山の上を歩いていることに気づかされる。


王ヶ頭の山頂

 王ヶ頭の山頂は、ホテルの裏を通った先の断崖の上で三角点と山頂を示す3つの大きな石が置かれている展望の良いところだ。


山頂から鉢伏山方面の展望

 王ヶ頭山頂で、ウイダーでエネルギーを補給しながら休んでいると、観光客が次々とやってくる、無線は1200MHzでCQを出したら、八ヶ岳の移動局が応答してくれた。


●王ヶ鼻

 電波塔の前を通って王ヶ鼻に向かう、林道のカーブのところをまっすぐに行くと、王ヶ鼻だった、王ヶ鼻は美ヶ原が西側に張りだした鼻先でここも展望が良い、あいにくの曇天のせいで、松本市の町並みがかすんで見える。


王ヶ鼻山頂 王ヶ頭に戻る

●茶臼山

 王ヶ鼻では430MHzで2局交信して、王ヶ頭に戻る、塩クレ場で右折、茶臼山方面に行くとすぐに、茶臼山方面への分岐を示す道標が有った、道は牧場の中に入っていくので、驚いてしまった、脇にはナデシコが綺麗に咲いている。


茶臼山分岐 分岐脇にナデシコが咲いていた

 ここは牧場の中でも立ち入り禁止には成っていない、牛が近くにいたら嫌だなと思いながら、牧場の中を歩いて行くと所々に、道標がある、そして大きな牛の落とし物もあるので、足下に注意しながら歩いて行く。


 こちらに来る人は居ないだろうと思っていたら、二組の登山者とすれ違った、牧場の柵を出るとガレ場に出る、その先は樹林帯になっているので、ガレ場のピークが山頂だったら良いなと思いながら登って行く、ふり返ると美ヶ原のすばらしい景色が広がる。


美ヶ原の展望

 残念ながら茶臼山の山頂は樹林帯の上のようだ、今日の一番きつい登り坂を登ると、話し声が聞こえる、三角点のある茶臼山の山頂だった、幸い東側が開けていて、晴れていれば霧ヶ峰方面が見通せそうだ。


茶臼山の山頂

 山頂には2名の登山者が居て、MAEBASI と書かれた青いTシャツを着ている、八島ヶ原湿原からトレイルで来た人たちで、仲間が美ヶ原で拾ってくれる約束になっているという、八島ヶ原湿原から3時間半だそうで、中央分水嶺トレイルの練習のようだ、しばらくして、美ヶ原へ下って行った。


 一人になったので、ラーメンを作って430MHzを聞いていると、何度か交信した事のある、Kさんが北奥千丈岳からCQを出していた、沢山の局に呼ばれているので何局か交信するのを待って、私も交信してもらうことが出来た。


 美ヶ原は、王ヶ頭やこの茶臼山などに来てみると、今まで思っていたのと違い、百名山にふさわしいすばらしい山だという認識を新たにした、でも残念ながら電波の飛びはイマイチだ、東側に八ヶ岳連峰がそびえているので、首都圏方面は陰になってしまうので、こればかりは仕方が無い。


美ヶ原の展望

 山と無線を満喫したので、後は山本小屋に向けて、景色を楽しみながらのんびりと下る、足下の注意も怠らずに。


観光客が遊ぶ 山本小屋に向けて

●記録

 車を止めたところ 6:48 -(0:11)- 6:59 物見石山山頂 7:17 -- 時間を取るのを忘れた


 山本小屋駐車場 7:33 -(0:09)- 7:42 牛伏山山頂 8:12 -(0:21)- 8:33 美しの塔 -(0:32)-9:05 王ヶ頭 9:30 -(0:18)-


 9:48 王ヶ鼻 10:11 -(0:44)- 10:55 塩クレ場 -(0:04)- 10:59 茶臼山分岐 -(0:20)- 11:19 ガレ場 -(0:12)- 11:31


 茶臼山山頂 12:24 -(0:40)- 13:04 分岐 -(0:09)- 13:13 美しの塔 -(0:13)- 13:26 駐車場