久しぶりに桐生市、佐野市の山
根本山 標高1199m 群馬県桐生市 登山日2012年 5月27日 |
|
熊鷹山から見た根本山 |
●好天に誘われて
このところ天気の良い日が続くようなので、久しぶりに、桐生方面の山に向かうことにする。
「根本山」は山歩きを始めて5年目、1996年5月3日に登っている、根本沢コースを登って、中尾根コースを下ったようだ、崖の上に神社が有って、鎖場を登ったのと、当時の無線仲間だった、Hさんが根本山の山頂でテント泊するというので、山頂でお会いして、いろいろ話し、私だけその日に下山した事を憶えている。
その時は、「根本山」だけ登ったので、今回は、「十二山」、「熊鷹山」を回ることにした。
今日は比較的近い山に行くのにもかかわらず、朝早く目が覚めたので、出発も早く、おかげて7時くらいに登山口に、着くことが出来た。
16年経っているとはいえ、周りの様子や景色に全く覚えがないので、少し落胆してしまった、アルツハイマーは確実に始まっている?
林道三境線の起点にある駐車場にはすでに4台ほど、車が駐められていて、渓流釣りに行く人たちもいるようだ、支度をして、車止めのある林道を登って行くと、何となく見覚えのある広場があり道標もあった、前に来たときは車止めが無くてこちらに車を駐車したのかもしれない。
登山口の駐車場 | 不死熊橋 |
●中尾根を登る
不死熊橋を渡ると、崖にロープが付けられている、ロープを登れば根本沢コースに行くのだろうか、今日は尾根コースを登ることに決めていたので、ゲートの脇を通って、石鴨林道に入るとすぐに、帰ってくる予定の分岐が有った。
帰ってくる予定の石鴨林道 | 尾根コースを示す道標 |
林道を鋭角に曲がって尾根コースの登山口へ向かう、尾根コースの登山口には、道標が有って道は樹林帯の中へと続いている、この林道を直進すれば、沢コースにも行ける様だ。
この道は以前下っているはずだが、ここも全く記憶にない、登りと下りでは景色が違うので、記憶にないのはしかたがないかもしれないが、ちょっと情けない。
しばらく歩くと先行していたグループが休んでいた、首都圏のナンバーの車で来ていた人たちのようだ。
そしてまたしばらく登ると、今度は若いカップルに追いついた、里山で、若い人が登るのは珍しい。
植林地から抜けると、登山道脇に石祠があった、所々に朱色の山ツツジだろうか、ちょっと遅いがまだ十分きれいだ。
登山道脇に石祠 | 快適な広い尾根道 |
新緑が美しいが、単調な尾根道に飽きてきたところで休憩する、サンドイッチを食べて、再び歩き出すと道は快適な広い尾根に代わり、中尾根十字路に出た、シロヤシオの花びらが落ちているので、探すとこちらも盛りは過ぎているがまだいくらか木に白い花びらがついている。
中尾根十字路 | シロヤシオとツツジ |
●根本山山頂
根本山山頂 |
「根本山」の山頂は、三角点と沢山の山名板が付けられていて、新緑が美しいが、展望は無い、早速無線機を取り出して埼玉県の局と交信、次の「十二山」に向かう事にする。
山頂から東に下って行くと、十二山根本山神社という朽ちた神社の跡がある、大きなオノはご神体?
石宮奉納碑銘 | 神社跡 |
ご神体? |
さらに東に行くと、手前に巻き道のあるピークがある、ピークに登ると「氷室山」方面との分岐点があって、ちょっと南に下ったところに、「十二山」の山名板が付けられていた、北の分岐の所の方がすこし高いような気もするが、「十二山」はただの通過点のような所なのでどちらが山頂でも良いような気がする。
おもしろ事に私の持っている古い地形図には標高1128mの所が「十二山」と取れるように書いてあるが、最近の地形図では1143mの分岐点が「十二山」と取れるように直されていて、山名板にも1143mと表示されている。
●十二山山頂
十二山 (ジュウニヤマ) |
|
標高1143m | |
群馬県桐生市 栃木県佐野市 |
|
十二山山頂 |
「十二山」の山頂なので、早速ザックを下ろして、無線機を取り出してCQを出すが、応答がない何度かCQを出したがだめなので呼びにまわることにして、チャンネルを探すと、運良く、あきる野市の移動局が出ていたので、交信してもらうことが出来た。
そんなことをしていると、途中で追い越してきた、若いカップルが登って来たので、「熊鷹山」に向けて出発する。
梅田ダム9Km国有林ゲート3Km車道40分 | 山ツツジ |
すばらしい尾根道 |
熊鷹山に向かう登山道は、なだらかな広い尾根にまぶしいほどの新緑と、山ツツジが咲いていて、最高のプロムナードだ、梅田ダム9Km、国有林ゲート3Km、車道40分と何が言いたいのかよく分からない道標と三滝への分岐を過ぎて一登りすると、「熊鷹山」の山頂に着いた。
●熊鷹山山頂
熊鷹山 (クマタカヤマ) |
|
標高1169m | |
栃木県佐野市 | |
熊鷹山山頂 |
山頂のシロヤシオ |
ここは唯一展望の開けた場所で、櫓に登るとさらに展望が良い、天気が良く遠くがかすんで見えないのは残念だ、展望を楽しんでいると、下から登山者が登ってきた、さらに「十二山」にいたカップルも登って来て狭い山頂も賑やかになってきたので、私は南に延びる登山道を少し下ったところで、2局ほど交信した。
櫓に付けられた地図 |
まだ時間が早いので、氷室山まで足を伸ばせば良かったと後悔してしまったが、地図を見ると、丸岩岳ならば、先から林道に降りれば登山口に戻れそうなので、南に下る道を行くことにした。
●道を間違える
ところがこの道はぐんぐん高度を下げてしまう、櫓から見たときの「丸岩岳」の方向とも違うようだ、写真に撮った、櫓に付けられた地図を確認すると、佐野方面の学林口広場に向かっているようである、この山域は地図にない道があり、解りやすい道標が整備されてないのが、玉にきずである。
熊鷹山直下の鳥居 |
だいぶ時間をロスしてしまったが、また「熊鷹山」に登り返し、西側の道を下ると、すぐに鳥居と道標があり、二つ目の分岐を左に行く、ここも広いなだらかな尾根道で、なかなか快適だ、しばらく行くと、一人の登山者が来たので、この道が「丸岩岳」に続く道か聞いてみると、一つピークを越えると「丸岩岳」との事で、安心して歩くことが出来た。
一つピークを越えると、左側に、人工的に整地されたような地形が有り、下には林道が見えた、やがて道は上りになり、登りきると丸岩岳の山頂だった。
●丸岩岳山頂
丸岩岳 (マルイワダケ) |
|
標高1127m | |
栃木県佐野市 | |
丸岩岳山頂 |
丸岩岳の山頂も樹林に覆われた、展望の無い所で、道は三叉路になっていて三角点があった、カップルの登山者が、昼食を取っていたので、野峰方面に行った山頂から少し離れたところに、ザックを下ろして、まずはちょっと遅い昼食を取ることにする。
おにぎりを食べながら無線を聞いていると、袈裟丸山移動局がCQを出していたので、呼んでみると、近いせいもあって電波は強力で交信する事が出来た。
野峰方面に下って行けば、林道と交差するところが有りそうなので、そちらに行くと、登山道脇の笹の中に二名の登山者が休んでいた、一人は昼寝でもしているのか寝転んでいるが、もう一人は当たりの様子でも伺っているようで、近づくと話しかけてきた、学生さんででもあるのか若い登山者で、先週も近くの奈良部山に登ったと言っていた。
野峰に行くのですかと聞かれたので、下の林道に出るつもりだと言うと、以前林道を詰めた事があるが、途中で無くなってしまい、林道に降りる道は無いということだった。
「丸岩岳」に登る途中に、林道が見えていたので、そこから林道に降ることにして、ふたたび丸岩岳方面に戻ることになってしまった。
地形図では、林道が「丸岩岳」を巻くように付けられているが、帰り道、途中から林道に降りられれば、わざわざ遠回りをする事も無い。
貴重な情報を教えてくれた若い登山者に礼を言って、「丸岩岳」に戻り「熊鷹山」方面に下り、林道の見えるところから、簡単に林道に降ることが出来た。
●林道に降りる
林道をふさぐ大きな落石 |
林道を下っていくと、若い登山者が登ってきた、上にいた登山者と同じくらいの年代なので仲間なのかもしれない、こんな所でも人に会うものだと思いながら下って行くと、林道をふさぐ大きな落石がある。
林道の道端にはたまにタラノキが有るが、ちょっと時期が遅いようだ。
のんびり歩いていると、今度は後ろから登山者が追いついてきた、しぜんと話をしながら、歩くようになり、聞けば、名前が根本さんというらしい、根本山で根本さんと言うわけだ。
東京から来たという、根本さんは、健脚、ベテランの登山者で、昨日は袈裟丸山にのぼり、今日は、沢入から入り根本山、熊鷹山と歩いてきたという、不死熊橋の登山口までいろんな話をしながら一緒に下り、帰りのついでに桐生の駅まで車で送ってあげた。
●記録
駐車場 7:14 -(0:07)- 7:21 不死熊橋 -(0:06)- 7:27 林道分岐 -(0:05)- 7:32 中尾根コース登山口 -(1:00)- 8:32 休憩 8:40 -
(0:08)- 8:48 中尾根十字路 -(0:09)- 8:57 根本山山頂 9:11 -(0:14)- 9:25 根本十二神社 -(0:15)- 9:40 十二山山頂 10:05 -
(0:03)- 10:08 三滝分岐 -(0:20)- 10:28 熊鷹山山頂 11:23 -(0:57)- 12:20 丸岩岳山頂 12:54 -(1:33)- 14:27 駐車場