天狗山

標高1882m

男山

標高1851m

川上村と南相木村

登山日2012年
5月5日
男山と天狗山

●男山

 八ヶ岳方面に行った帰りに国道141号を走っていると、海ノ口辺りで正面にすばらしい形の山が見える、このあたりで高い山といえば御座山が思い浮かぶが、場所が違うようだ、私の持っている山と高原地図で調べると、表題や、凡例などに邪魔されて載っていない。


 ツーリングマップで調べたところ、男山(1851m)だと解った、川上村を通るたびに、いつかは登ってみたいと思っていたが、名だたる名峰がたくさんある長野県では、この程度の山では分県登山ガイドにも載らず、男山登山に関する情報が少ない。


 それでもNETで調べると、皆さん同じく登高意欲をそそられるらしく幾つか登山記録を見つけられたが、いずれも、さらっと書かれていて、簡単に登れるように感じていた。


●天気の悪いゴールデンウイーク

 今年のゴールデンウイークは天候に恵まれず、なかなか山に行けないでいたが、後半の土曜日が晴れそうなので男山と隣の天狗山に行くことにした、川上村のホームページを調べると、馬越峠から天狗山、男山を縦走するコースと大深山遺跡から天狗山に登るコースが紹介されている、車で行くと縦走コースは無理なので、大深山遺跡から天狗山に登り、男山まで足を延ばすことにした、地形図を調べると、男山から下る道が、ゴルフ場の縁を通る破線があるので、ここを通ればちょうど良いと、安易に考えてしまったおかげで、大変なアルバイトを強いられる事になってしまった。


 川上村に向かうのは、いつもの様に、国道254号で佐久に出て、農面道路を臼田町に向かう、途中”はやぶさ”を探した臼田宇宙観測所の64mのパラボラアンテナが見える、横を向いているので、探査機の追跡でもしているのかも知れない。


●駐車場に着く

 大深山遺跡の駐車場に着くと、車が一台駐車していた、仕度をしていると、5名の中高年の登山者が戻って来た、一名が私のところに来て、何処へ行くのかと聞くので、地形図のコピーを取り出して、示すと、そのコースを行ったが途中で、道が無くなってしまったので戻って来た言う。


 川上村のホームページに書いてあったのだから、大丈夫だと思って、私は同じところを登ろうと出かけるが、このグループは、なにやら話し合っていたが、ほかの山にでも行ったのか、このあと出会うことは無かった。


天狗山登山口 ゴルフ場の脇には道らしきものが

 舗装道路をゴルフ場に向けて歩いて行くと、10分ほどで、天狗山登山口と書かれた古い道標があった、道はほとんど歩かれてないような、荒れたところだが、適当に登っていくと、ゴルフ場に出てしまう、地形図に書かれている破線の道はゴルフ場の開発でゴルフ場に飲み込まれてまれてしまったようだ。


斜面の中に川上村を示す杭があった 稜線に続く尾根を登る

 それでも山の斜面は人の手が入っているようだし、獣道かもしれないが、歩けそうな所がたくさんあるので稜線に上がれそうな所を探して登るが、それらしい所はなかなか見つけられない、そんな事をしているうちにゴルフ場の上部に出てしまい、尾根が上に続いている所があったので、ここを登る事にする、何度も休みながら急な尾根を登ると、やがて稜線に出ることが出来た。


●稜線に出る

稜線に出ることが出来た 登山の注意を促す看板

 稜線上のしっかりした道に出たのでまずは天狗山目指して東に行く事にした、後に成って考えると、男山に先に行った方が楽が出来たのだが。


 稜線を天狗山に向かって下って行くと、ご夫婦思われる登山者が登ってきた、既に天狗山に登って来たようで、男山までの様子を聞かれてしまった、私としては大深山遺跡から、尾根を適当に登って来たと言うしかない、逆に天狗山には、途中大深山遺跡に下る道があったと教えてもらった。


 稜線に登るまでに時間が掛かってしまったので先を急ぐ、南相木村からの登山口の立原高原との分岐があり、登山の注意を促す看板を過ぎると、ロープの付いた岩場があり、その先に、大深山遺跡に下る分岐があった。


岩場を登る 大深山遺跡に下る分岐

●天狗山山頂

 急な岩場を登って行くと、展望が開けてくる、北側には御座山、東には南相木ダム、 南側には2010年に登った、瑞牆山、金峰山の五丈岩も見える。


南相木ダムと大蛇倉山 天狗山山頂

 急な岩場を登って行くと、展望が開けてくる、天狗山の山頂は西側に樹林があるが、大変展望が良い、山頂には家族ずれや数名の登山者がいて、写真を撮ったりしていた、私は東側の隅の方に行って、無線機を取り出して、チャンネルを廻すと幸運な事に、小山市の移動局がCQを出していたので、交信することができた。


男山を目指す 小川山と金峰山

●男山に向かう

 写真を撮って、すぐに、男山に向かうことにする、急な岩場を下り、稜線を急ぐ、1797m峰を登り振り返ると、下ってきた天狗山の、見事な姿が見えた。


天狗山の見事な雄姿

 ふと気が付くと瑞牆山の横に雪の富士山が見えるではないか、2年前にこちらの山に来たときは一度も見ることが出来なかった富士山を思いがけず見ることが出来た。


瑞牆山の横に雪の富士山 展望の良い岩場

●男山山頂

 眼下にゴルフ場を見下ろす展望の良い道はスリリングな狭い岩場を通り、苔むした日陰の樹林帯へ巻いたりして進んで行くと、御所平へ下る分岐の辺りで、天狗山に向かう途中で会った、カップルの登山者とすれ違った、山頂はもうすぐという事だったが、本当に一登りで男山の山頂だった。


ゴルフ場を俯瞰する 男山山頂

 天狗山の山頂は大変展望が良かったが、こちらも負けず劣らず展望が良い、距離の違いはたいしたこと無いのに、八ヶ岳は、だいぶ近くに見える。


赤岳、横岳、硫黄岳

三宝山、甲武信岳? 御座山

富士山 八ヶ岳をバックに

 おそい昼食を急いで取り、無線は富士吉田の局長さんと交信することが出来た、帰りは、ゴルフ場に下ってしまう事も考えたが、大深山遺跡へ下る道があったので、そちらへ戻る事にする。


●下山

 天狗山方面へ戻り、立原高原分岐を過ぎると、急な登りに成る、南側は急な斜面なので、ルートが有るのかと心配に成るが、分岐から大深山遺跡方面に入ってみると、ルートは枯葉が積もっているのでそれとなく解るような、殆ど歩かれていない様な所だった。


道がある様に見えない ヒトリシズカ

 下って行くとゴルフ場の手前で、広い道に出て、登山口と書かれた道標が転がっていたが、その広い道も先で藪に成ってしまって、この日唯一の花、ヒトリシズカがひっそりと咲いていた。


 川上村のホームページに出ていた、大深山遺跡から天狗山に登るルートは、殆ど廃道状態なので掲載はやめるべきだし、分岐にあった道標も撤去した方が良いと思う。


●反省

 天狗山は北側に巻き道があるので、馬越峠から往復するか、立原高原から入るのが一般的だと思う。


 だいぶ効率の悪い山歩きに成ってしまったが、展望抜群の天狗山、男山なので、大満足の一日だった。


●記録

 駐車場 10:01-(0:10)-10:11 登山口 -(0:50)-11:01 尾根に取り付く -(0:39)-11:40 稜線に出る -(0:20)-12:00 注意を


 促す看板 -(0:10)-12:10 大深山遺跡分岐 -(0:22)-12:32 天狗山山頂 12:49-(0:17)-13:06 立原高原分岐 -(1:09)-


 14:15 男山山頂 14:47-(0:39)-15:26 休憩 15:32-(0:07)-15:39 立原高原分岐 -(0:19)-15:58 大深山遺跡分岐 -(0:50)


 -16:48 駐車場