榛名山の山を完登する


音羽山

標高1014.7m

群馬県高崎市

2012年4月8日
林道から見えた音羽山

 3月は天候が悪く、昨年に続きまた山に行けないで終わってしまった。


 4月に入ってやっと天候が良くなってきたし、都合も何とかついたので、以前から行こうと思っていた榛名山で登り残した山、音羽山、鐘撞山そしてできれば、物聞山まで登ろうと出かけることにした。


●音羽山、鐘撞山

 箕郷町の善治から榛名山に向かう道に車を走らせる、鐘撞山の西にある前沢林道はカーブの所から始まるので探しながら登って行くと、鐘撞山入り口の看板のある林道入り口はすぐに見つけられた。


前沢林道入り口 音羽山、鐘撞山登山口の看板

 林道は舗装されているが、杉の葉がたくさん落ちている、やがて右側に音羽山、鐘撞山登山口の看板がある、今日は、この林道を詰めて1010mのピークから、音羽山、鐘撞山と下って来ようと思っているので、林道をさらに登ると、すぐに舗装が終わり、ちょっとした広場があるのでそこに車を駐車することにする。


 杉林の中の林道は霜柱が砂を持ち上げる為か、表面がザクザクしている、登って行くと樹林の間に、音羽山と思われるピークが見えてくる。


 林道の終点に着いて、どこから取り付こうかと辺りを窺がうと、広場の先から上に向かう踏み後があった、上に向かうと、正面に尾根があるので、歩きやすそうな所を適当に登り尾根に出る、右に音羽山、左に1010mのピーク見える、ついでなのでまずはこのピークに登ることにする。


林道の終点 ピークの岩の横に音羽山

●1010mのピークに登る

 杉林の急な斜面を登ると、わずかな時間で、大きな岩のあるピークに着いた、ここはなかなか展望が良く、荒船山の上に、雪の八ヶ岳が見える。


八ヶ岳が見える

 一息ついて、音羽山に向かう、登ってきた尾根を下り、音羽山方面に行くと、尾根の先は谷があり、崖に成ってしまいそうだ、左側の杉林の斜面に迂回した方が良さそうなので、尾根を登り返すと杉林に向かって踏み跡があった、杉林の中を進むと、鬼押出しの溶岩の様な岩があり、ガスが抜けた跡なのか、洞穴が開いていた。


洞穴が開いていた 音羽山の北側斜面

 沢を越えると、音羽山の北側斜面になる、笹原の斜面を東の方に行くと、テープがあり山頂に向かう踏後があり、三角点のある山頂に着いた。


●音羽山山頂

音羽山の山頂 山頂で無線運用

 三角点の脇に茶色の木片が落ちていたので拾ってみるとホームページでおなじみの”すかいさん”の作った山頂標識だった。


 針金がほつれて落ちてしまった様なので、Gさんの標識の上に、取り付けておいた。


 いつものように、アンテナを組み立てて、CQを出すと無変調が出ていたが、一局応答してもらえた、その後、久しぶりに伊勢崎のMさんが、応答してくれて近況など話して無線は終了となる。


●鐘撞山へ

鐘撞山

標高838.7m

群馬県高崎市
鐘撞山

●展望に釣られて尾根を間違う

 次は、尾根を下って、鐘撞山へ向かうが、ちょっと下ると、展望の良い伐採地があり、刈り払われた尾根が見える、展望に釣られてそちらに行ってしまうが、尾根の手前には谷がある様なので、思い直して伐採地を横切って、西側の樹林帯に向かう、伐採地には棘の木があって苦労する、植林地の中で尾根を見つけて下ることにする。


伐採地 伐採地からの展望

 杉林の中を下って行くと、作業道のような道があり、ご夫婦と思われる登山者が、賑やかな鈴の音を鳴らしながら、東の方に歩いていく、自分のことは棚に上げて、こんな所へ来る人がいるのに驚く。


 伐採地の上から見たとき、ピークが二つくらい見えたので、東に向かえば良いのかと思い、この人達の後に続くことにする。


 しばらく歩くと追いついたので、鐘撞山の方角を聞くと、地元の人なのかこの辺りの地形に詳しく、鐘撞山は反対の方向だと言う。


 思えば、伐採地で、一本東の尾根に入ってしまったようだ、お礼を言って、反対に上り返して、しばらく行くと南に下る道がある、杉の植林地で展望がきかないが、ともかく行ってみるが標高が800m位に成っても、それらしいピークは在りそうも無い、また引き返すことにする。


 引き返してもと来た道の先に行くと、沢状の所から上にピークのような所が見えるので、斜面を直登することにする。


 枝打ちされた、杉の枝がたくさんある急な斜面を休みながら登ると、尾根に出たが、ピークでは無かった。


 でも明瞭な踏跡が南北に通じていたので、音羽山から鐘撞山に下る尾根に間違いなさそうだ。


●本来の尾根に戻る

急斜面を登り尾根に出る 鐘撞山と思われるピーク

 少し下ると、先にそれらしいピークが見えて、さらに下ると前沢林道との分岐を示す道標に出た。


●鐘撞山山頂

前沢林道との分岐 鐘撞山山頂

 ここからわずかの時間で、鐘撞山山頂に着くことが出来た。


 鐘撞山は信仰の山の様で、御嶽大神、阿夫利大神の石祠があり、真新しい国土地理院の四等三角点と、ここにも”すかいさん”の山頂標識があった。


鐘撞山の三角点 ”すかいさん”の山頂標識

 ここでも無線は2局、食事もそこそこに、下ることにする、前沢林道の分岐までもどり、林道に向けて下ると、大きな岩壁の下を通る、岩には大きな蜂の巣が着いていた。


大きな岩壁の下を通る 岩壁に蜂の巣が

 昔は、参拝の為に良い道が在ったような雰囲気の道を下ると、すぐに、登山口の案内板のある林道に出た、ここから登れば、鐘撞山も音羽山も迷うことも無く簡単に登れたはずだ、東の方にあった作業道は尾根の道には繋がっていなかった。


●物聞山へ向かう

物聞山

ものききやま

群馬県渋川市

標高901m
物聞山

 車に戻って、あと残り一座となった、物聞山に登るべく、榛名山に登り、伊香保に下る、今年の冬は寒いせいで湖畔近くの日陰には雪が残り、湖も半分くらい凍っている。


 伊香保は泊まる気がないのに、辺りをうろつく訳にも行かず、いままで通過するだけだったが、物聞山はロープウェイの脇にあるので、伊香保の町の中のT字路を曲がって行ってみると、ロープウェイの駅の無料の駐車場があった。


●ルートが見当たらない

 駐車場に車を停めて、ロープーウェイが通る下のあたりに行ってみると、水道の施設と、包丁塚があるが、物聞山に通ずるルートは見当たらない、北側には、谷川連峰や、十二ヶ岳、中ノ岳、小野子山などの展望が良い。


谷川連峰 十二ヶ岳、中ノ岳、小野子山

 東の方にホテルがあり、南の斜面との間に道があるので、その辺りも調べたがフェンスが有って、斜面に取り付けそうなところは見つけられない。


 地形図によればホテルの東の方に神社があるようなので、その辺りからルートはないかと、車で行ってみると、ホテルの前を通った先に赤い鳥居があって、奥に広場があり、車が2,3台停められていた。


ホテルの東の方の神社 枯葉が積もった南の斜面

 辺りに人影も無いので、そこに車を停めて登れるところが無いかと散策すると、枯葉が積もった南の斜面には、砂防堰堤があり、ピークらしき物も見える。


 カメラを持って、いける所まで行ってみようと、急な斜面を登って行くと、さらに先にピークが見えた、そこまで行って何も無ければ諦めようと、ピークに登ってみると、そこが物聞山の山頂だった。


●物聞山山頂は放棄された神社

物聞山山頂 石祠の残骸

 山頂標識が二つあり、ここにも”すかいさん”の茶色の標識があった、物聞山は崩れた石祠の残骸が有るのみだが、向きからすると、ロープウェイのある方角に昔は参道があったようだ、ロープウェイが作られて、神社は放棄されてしまったみたいだ。


 それでも、登り残していた3つの山を全部登れて、一日たっぷりと遊べた、充実した気分で、帰路に着いた。


●記録 音羽山 鐘撞山

 林道舗装の切れた所 8:55 -(0:17)- 9:12 林道終点 -(0:18)- 9:30 1010mのピーク 9:32 -(0:38)-10:10 音羽山山頂


 11:00 -(1:23)- 12:23 音羽山 鐘撞山 分岐 -(0:07)- 12:30 鐘撞山 13:29 -(0:17)-13:46 林道に出る -(0:03)-


 13:49 駐車した所


●記録 物聞山

 駐車場 14:45 -(0:26)- 15:11 物聞山山頂 15:12 -(0:18)- 15:30 駐車場